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公開日 2023/09/03 08:33

<IFA>「IFA」を次の100年に。新運営のIFA Management、幹部インタビュー

来年はIFA100周年
PHILE WEB編集部
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ドイツ・ベルリンで現地時間9月1日から開幕した、世界最大級のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA2023」。既報の通り、今年から運営体制が変わり、ドイツ民生通信エレクトロニクス協会(gfu)と、英国の見本市主催会社であるClarion Events傘下のグループ企業、IFA Managementが主催するイベントになった。

IFA ManagementのSales Director、Rupert Adam氏

これからIFAはIFA Managementのもとで、どのようなかたちを目指していくのだろうか。IFA Managementで家電製品のセールスディレクターを務める、Rupert Adam氏にお話を伺った。

――最初に、Adam氏とIFA Managementについて簡単に教えてください

Adam IFA Managementは2022年11月に設立され、私は今年の1月に入社しました。私はイベント業界で15年以上働いており、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカなどで、さまざまなカテゴリーに関わってきました。

また私たちのチームには、家電業界出身の同僚がたくさんいます。展示会はビジネスが行われる場所として見られる必要がありますから、過去にそのようなことをしてきた人たちの経験が必要なのです。

そして私たちは、業界の声に耳を傾けることで、将来的に非常にエキサイティングなイベントを提供できるようにします。業界の将来の戦略を把握したうえで、それをIFAと一致させるのです。

――オープニングカンファレンスで、展示スペースが完売したことがアナウンスされました。これは成功と言っていいと思いますが、どのような努力をしましたか。

Adam なぜこのような結果になったかと言うと、IFAは非常によく知られたブランドだからです。長年にわたり出展企業が業界やパートナー、消費者と関わるための最高の場を提供し、成功を収めてきました。

だからといって、努力をしていないわけではありません。私たちはこのイベントを進化させ、将来に向けて進化させるために参加しています。チームは結成したばかりであり、すぐに結果を出すというのはとても難しいことでしたが、無事に達成することができました。

最も重視したのは、キーカスタマー(パナソニックやハイセンス、サムスン、LGなどの大企業)の出展を確実にすることです。このような企業が来なければ、他の企業は来ないからです。そのために電話をかけ、できる限りすべてのセグメントと関わり、出展者の期待に応え、彼らが必要とするサポートを提供しました。

インタビュー時の様子

――これから、どのようなIFAを作っていきたいですか。

Adam IFAは非常に成功したイベントであり、長年にわたって世界中のテクノロジー・メーカーに重要な役割を果たしてきました。しかし現実問題として、市場はあらゆる面で進化しています。

私たちがどのように消費者と関わるか、業界がどのように消費者と関わるか。IFA Managementは、このような変化に対応し、将来に向けてイベントを進化させるために創設されたのです。次の100年に向けてIFAを続けていきたい。長い道のりですが、それが私たちの目標です。

また、日本企業の多くはIFAに参加していないので、私たちはこの部分を確実に成長させたいと考えています。また家電製品だけでなく、コンシューマー・エレクトロニクス(スマートフォン、PC、スマートウォッチなど)の分野も視野に入れたいと考えています。

――以前のIFAでは、コンサートを行うなどコンシューマーを呼び込むような施策があり、また参加メーカーも対コンシューマーを意識していたように思います。今年はビジネス色を強く感じますが、今後はコンシューマーへの施策を行う予定はありますか。

Adam それが来年の計画の大きな部分です。来年はサマーガーデン(従来コンサートを行っていた野外広場)をより大きな方法で、100周年を記念する真のアトラクション・スポットにするつもりです。

計画についてまだ明言はできませんが、本当に壮大なものになるでしょう。そのなかで例年のように、コンサートが行われることもあるかもしれません。

来年以降の展望にも言及するRupert Adam氏

――ドイツではフォトキナやミュンヘンのハイエンドなど、ジャンルを限定したイベントがあります。そのなかで、IFAのように総合的なイベントの意義についてどうお考えでしょうか。

Adam どの業界も、どの市場も、焦点を絞ったイベントを開催する必要があると思います。しかしIFAが果たすべき役割は、これがテクノロジー・イベントであり、このようなイベントの中でも主要なものであるということです。そして、非常にユニークかつ包括的である必要があります。

テクノロジー市場を強力に見渡せるイベントとして、すべての業界にとって、実際に訪れて参加できる適切な場所にするのです。そのために、私たちは新しいイノベーション、新しい市場を取り入れる必要があると考えており、これに向かって進み続けています。

――ありがとうございました。

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