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公開日 2024/10/24 10:39
DTS:XコンテンツがDisney+で全17作品に拡大。IMAX Enhanced対応4Kテレビも急速に増える
IMAX Enhanced視聴体験会も実施
dts Japanは、2024年度の大々的な取り組みとして、立体音響フォーマットのDTS:Xを搭載した4Kテレビの拡充、VODサービスのDisney+にてDTS:X収録されたIMAX Enhanced対応コンテンツの増加について解説する、メディア向け説明会・視聴体験会を、パートナーシップメーカーと共にdts Japan内の視聴室で開催した。本稿ではその模様をお届けする。
同社は、IMAX Enhancedに対応しているVODサービス、ハードウェアメーカーがグローバルで着実に増えていっていることをアピール。VODサービスでは、Disney+/SONY PICTURES CORE/Rakuten TV/iQIYI(アイチーイー)/YOUKU(ヨウク)/Tencent Videoが対応しているという。
2024年5月、Disney+にてIMAX Enhanced対応コンテンツの全19作品がDTS:Xの音声フォーマットで楽しめるようになったと、グローバル向けに発表されたことが話題を呼んだが、国内では『ソー:ラブ&サンダー』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』などを含める16作品の映画コンテンツと、クイーンのライブ映画『QUEEN ROCK MONTREAL』を含めた、全17作品がDTS:Xで再生することができるとのこと。
Disney+で配信されているIMAX Enhanced作品をDTS:Xで楽しむ方法について、まず基本となるのがIMAX Enhanced認証とDTS:X認証をクリアした、Android OS/Google TV OSが採用されたテレビが必要であるという。
Disney+のアプリを立ち上げ、「IMAX Enhanced」のワードで検索を実行すると、IMAX Enhanced対応の映像コンテンツが一覧で表示される。コンテンツを選択すると、「IMAX ENHANCED」と「dts:X」のアイコンが対応作品の目印として表示されるとのこと。
プランは「ディズニープラス プレミアム」がIMAX Enhanced/DTS:Xに対応している。DTS:Xの音声フォーマットは、4K UHD BDに収録されているフォーマットとは異なり、ストリーミングに最適化された音声フォーマットが基板になっていると明かした。
初めてIMAX Enhanced作品を再生した際は、「音声オプションで、『DTS:X対応IMAX Enhancedサウンド』を有効にできます」という表示がポップアップされるため、再生可能に設定すると、次回から自動的にDTS:Xで再生されるようになると説明した。
DTS:X対応を果たしているオーディオ・ビジュアル機器のブランドについて、ディスプレイ&テレビではソニー/TCL/ハイセンス/シャオミ/フィリップス/TOSHIBA/HITACHI/JVC、AVレシーバーではANTHEM/デノン/マランツ/JBL/LEXICON/STORM AUDIO/オンキヨー/Integra/パイオニア/ELITE/ソニー/Audio Control/McIntosh/Trinnov Audio/Arcamが対応。
スピーカー&サウンドバーではDefinitive Technology/JBL/Polk Audio/フィリップス/LGエレクトロニクス、プロジェクターではソニー/ハイセンス/XGIMI、PC&モバイルではHONOR/HPが、パートナーシップブランドだと明かした。
また、dts Japanの担当者は、「ハードウェア分野において、パートナーシップを結んだブランドが確実に増えており、4KテレビはTCLやシャオミ、プロジェクターはハイセンスとXGIMI、ラウドスピーカー・サウンドバーではフィリップスとLGエレクトロニクスが新たに追加された」と説明する。
説明会では、パートナーシップブランドの担当者がIMAX EnhancedとDTS:Xに対応したモデルなどを解説。ソニーは、4Kテレビやサウンドバーなど同社の「BRAVIA」に連携するデバイスのブランディング・メッセージとして、「Cinema is Coming Home」を掲げていることを主張する。
「映像制作に関わるソニー・ピクチャーズ エンタテインメントをはじめ、映像コンテンツの撮影に使用されているプロ用カメラ、ポストプロダクションの工程で活用されているマスターモニターなどプロフェッショナル機材、そしてリビングにある4Kテレビとホームオーディオ、映像制作の現場からホームの環境まで、一貫してソニーブランドでラインナップできることが、ブランディング・メッセージに繋がっている」と、ソニー株式会社 共創戦略推進部門 パートナー戦略部 宮川琴恵氏は語る。
IMAX EnhancedとDTS:Xに両方に対応した、2024年度のモデルとして、4K液晶テレビのフラグシップモデル“BRAVIA 9(XR90シリーズ)”とハイグレードモデル“BRAVIA 7(XR70シリーズ)”、4K有機ELテレビの上位機種“BRAVIA 8(XR80シリーズ)”と“A95Lシリーズ”、ホームシアターシステム「BRAVIA Theatre Quad(HT-A9M2)」、サウンドバー「BRAVIA Theatre Bar9(HT-A9000)」「BRAVIA Theatre Bar8(HT-A8000)」を紹介する。
また、ソニー独自の高画質・高音質ストリーミングサービス「SONY PICTURES CORE」についても、ブラビアに最適化され、リマスターされたIMAX映像とDTSサウンドを体感できることと、最大80Mbpsのハイビットレートによる映像を体感できることをアピールしていた。DTS:Xに対応したコンテンツは、今冬から順次登場しているという。
国内でも多数のスマートフォンを市場に投入しているシャオミの担当者、小米技術日本株式会社 マーケティング本部 IMCマネージャー 北村拓巳氏も登壇。シャオミブランドとして、スマートフォンだけでなく、ロボット掃除機や空気清浄機、キッチン家電、ドライヤーなど、多岐に渡って家電アイテムを取り扱っており、グローバルで8億以上のIoTスマート家電がユーザーの元に届けられているという。また、EV「SU7」の登場でモビリティ分野にも活躍の場を広げていると説明した。
2024年度は、同社の多数の4Kテレビが国内で登場しており、“TV Max 100”“TV S Mini LED”“TV A Pro”“TV A”が販売されているとのこと。なかでも、Mini LEDバックライトを搭載したことによって最大1200nitsの高輝度を実現し、DCI P3 94%カバー率を誇る広色域、最大リフレッシュレート240Hzに対応した4K液晶チューナーレステレビのTV S Mini LEDシリーズが、IMAX EnhancedとDTS:Xに対応していると紹介した。
オンキヨーブランド、ならびにパイオニアブランドのAVアンプの設計開発に取り組む、プレミアムオーディオカンパニーテクノロジー株式会社 渡邉彰久氏も登壇。IMAX本社があるロサンゼルスにて実際に出向き、IMAX Enhancedの技術内容を体感してきた背景を基に、オンキヨーとパイオニアの製品の技術が、DTS:Xのサウンド表現において、どのように寄与しているか解説してくれた。
「一般的な映画作品のブルーレイや動画配信の音声は、ニアフィールド・ミキシングが施されており、ダイナミックレンジコンプレッションやダイアログなどの調整が行われているが、IMAX Enhancedはそういった一般的なニアフィールド・ミキシングを行わず、映画館の再生方法に倣っていることが特徴であり、IMAXシネマのクオリティをそのまま家で楽しむことができる。オンキヨーとパイオニアの製品は、IMAX作品のポテンシャルを最大限に引き出す技術を細部まで搭載している」と語る。
IMAX作品のポテンシャルを最大限に引き出すために、必要な音質面においての要素として、ハイパワーAMP/フルダイナミックレンジ再生/ノイズクリア/フェーズコントロール/ルームキャリブレーションを挙げる。これらの要素に最適な高音質技術として、オンキヨーではハイカレントアンプ設計/ノンフェーズシフトアンプ設計/VLSC/Accu EQ・Dirac Live、パイオニアではフルバンドフェーズコントロール/MCACC/SWフェーズコントロール/熟練の音質調整が、大きく関連するという。
そして、DTS:Xに対応する製品について、オンキヨーのAVアンプから最上位「TX-RZ70」とミドルクラス「TX-RZ50」、パイオニアのAVアンプからハイエンドモデル「VSA-LX805」と下位機種「VSX-LX305」を紹介していた。
視聴体験会では、ソニーの4K液晶テレビ「K-85XR90」、マランツのAVプリアンプ「AV8805」、マルチチャンネルパワーアンプ「MM8077」、KEFのスピーカーシステム「Q950」「Q350」「R650」「KX92」による7.1.4chシステムで、IMAX Enhanced/DTS:X対応コンテンツの視聴デモが実施された。
『ソー:ラブ&サンダー』の視聴では、担当者が「IMAXシアターの特長でもある重低音がそのままホームでも力強く体験できること、そしてストリーミングながらもクリアで解像度の高い点がポイント」と説明してくれたが、キャラクターのセリフや右から左まで高速で移動する音がとてもクリアで、BGMとしてガンズ・アンド・ローゼズの名曲が流れる戦闘シーンは重低音の迫力とスピード感が際立ったサウンドで鳴っていた。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、劇場で体感しているダイナミックレンジをホームでもそのまま楽しめるとする、IMAX Enhancedのサウンドコンセプトを実感できるという。実際に視聴してみると、最初静かな音から始まり、徐々に壮大なサウンドへと変化していくシーンでは、序盤はキャラクターの息遣いやオケの小さな音が鮮明に聴こえる中、登場キャラクターがどんどん増えていき、BGMのオーケストラの音数が増えるにつれ、部屋全体がオケの音で一気に包まれるような臨場感が表れ、シーンの中に入り込んだ感覚も強まる音を演出していた。
最後に、『QUEEN ROCK MONTREAL』では、「Somebody to Love」のシーンを視聴したが、ライブ会場の空間の音が臨場感に富んでいて、その中でフレディ・マーキュリーの力強い歌声とピアノの音が目の前に出てくるような音が特徴的。また、ブライアン・メイのギターソロは歪みのエフェクトがバランスよく、ジョン・ディーコンのベース音とロジャー・テイラーのキック音はクリア、スネアとシンバルは張りと響きが鮮明で、どの音も画面サイズ以上のスケール感で楽しめるのが印象的だった。
同社は、IMAX Enhancedに対応しているVODサービス、ハードウェアメーカーがグローバルで着実に増えていっていることをアピール。VODサービスでは、Disney+/SONY PICTURES CORE/Rakuten TV/iQIYI(アイチーイー)/YOUKU(ヨウク)/Tencent Videoが対応しているという。
2024年5月、Disney+にてIMAX Enhanced対応コンテンツの全19作品がDTS:Xの音声フォーマットで楽しめるようになったと、グローバル向けに発表されたことが話題を呼んだが、国内では『ソー:ラブ&サンダー』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』などを含める16作品の映画コンテンツと、クイーンのライブ映画『QUEEN ROCK MONTREAL』を含めた、全17作品がDTS:Xで再生することができるとのこと。
Disney+で配信されているIMAX Enhanced作品をDTS:Xで楽しむ方法について、まず基本となるのがIMAX Enhanced認証とDTS:X認証をクリアした、Android OS/Google TV OSが採用されたテレビが必要であるという。
Disney+のアプリを立ち上げ、「IMAX Enhanced」のワードで検索を実行すると、IMAX Enhanced対応の映像コンテンツが一覧で表示される。コンテンツを選択すると、「IMAX ENHANCED」と「dts:X」のアイコンが対応作品の目印として表示されるとのこと。
プランは「ディズニープラス プレミアム」がIMAX Enhanced/DTS:Xに対応している。DTS:Xの音声フォーマットは、4K UHD BDに収録されているフォーマットとは異なり、ストリーミングに最適化された音声フォーマットが基板になっていると明かした。
初めてIMAX Enhanced作品を再生した際は、「音声オプションで、『DTS:X対応IMAX Enhancedサウンド』を有効にできます」という表示がポップアップされるため、再生可能に設定すると、次回から自動的にDTS:Xで再生されるようになると説明した。
DTS:X対応を果たしているオーディオ・ビジュアル機器のブランドについて、ディスプレイ&テレビではソニー/TCL/ハイセンス/シャオミ/フィリップス/TOSHIBA/HITACHI/JVC、AVレシーバーではANTHEM/デノン/マランツ/JBL/LEXICON/STORM AUDIO/オンキヨー/Integra/パイオニア/ELITE/ソニー/Audio Control/McIntosh/Trinnov Audio/Arcamが対応。
スピーカー&サウンドバーではDefinitive Technology/JBL/Polk Audio/フィリップス/LGエレクトロニクス、プロジェクターではソニー/ハイセンス/XGIMI、PC&モバイルではHONOR/HPが、パートナーシップブランドだと明かした。
また、dts Japanの担当者は、「ハードウェア分野において、パートナーシップを結んだブランドが確実に増えており、4KテレビはTCLやシャオミ、プロジェクターはハイセンスとXGIMI、ラウドスピーカー・サウンドバーではフィリップスとLGエレクトロニクスが新たに追加された」と説明する。
説明会では、パートナーシップブランドの担当者がIMAX EnhancedとDTS:Xに対応したモデルなどを解説。ソニーは、4Kテレビやサウンドバーなど同社の「BRAVIA」に連携するデバイスのブランディング・メッセージとして、「Cinema is Coming Home」を掲げていることを主張する。
「映像制作に関わるソニー・ピクチャーズ エンタテインメントをはじめ、映像コンテンツの撮影に使用されているプロ用カメラ、ポストプロダクションの工程で活用されているマスターモニターなどプロフェッショナル機材、そしてリビングにある4Kテレビとホームオーディオ、映像制作の現場からホームの環境まで、一貫してソニーブランドでラインナップできることが、ブランディング・メッセージに繋がっている」と、ソニー株式会社 共創戦略推進部門 パートナー戦略部 宮川琴恵氏は語る。
IMAX EnhancedとDTS:Xに両方に対応した、2024年度のモデルとして、4K液晶テレビのフラグシップモデル“BRAVIA 9(XR90シリーズ)”とハイグレードモデル“BRAVIA 7(XR70シリーズ)”、4K有機ELテレビの上位機種“BRAVIA 8(XR80シリーズ)”と“A95Lシリーズ”、ホームシアターシステム「BRAVIA Theatre Quad(HT-A9M2)」、サウンドバー「BRAVIA Theatre Bar9(HT-A9000)」「BRAVIA Theatre Bar8(HT-A8000)」を紹介する。
また、ソニー独自の高画質・高音質ストリーミングサービス「SONY PICTURES CORE」についても、ブラビアに最適化され、リマスターされたIMAX映像とDTSサウンドを体感できることと、最大80Mbpsのハイビットレートによる映像を体感できることをアピールしていた。DTS:Xに対応したコンテンツは、今冬から順次登場しているという。
国内でも多数のスマートフォンを市場に投入しているシャオミの担当者、小米技術日本株式会社 マーケティング本部 IMCマネージャー 北村拓巳氏も登壇。シャオミブランドとして、スマートフォンだけでなく、ロボット掃除機や空気清浄機、キッチン家電、ドライヤーなど、多岐に渡って家電アイテムを取り扱っており、グローバルで8億以上のIoTスマート家電がユーザーの元に届けられているという。また、EV「SU7」の登場でモビリティ分野にも活躍の場を広げていると説明した。
2024年度は、同社の多数の4Kテレビが国内で登場しており、“TV Max 100”“TV S Mini LED”“TV A Pro”“TV A”が販売されているとのこと。なかでも、Mini LEDバックライトを搭載したことによって最大1200nitsの高輝度を実現し、DCI P3 94%カバー率を誇る広色域、最大リフレッシュレート240Hzに対応した4K液晶チューナーレステレビのTV S Mini LEDシリーズが、IMAX EnhancedとDTS:Xに対応していると紹介した。
オンキヨーブランド、ならびにパイオニアブランドのAVアンプの設計開発に取り組む、プレミアムオーディオカンパニーテクノロジー株式会社 渡邉彰久氏も登壇。IMAX本社があるロサンゼルスにて実際に出向き、IMAX Enhancedの技術内容を体感してきた背景を基に、オンキヨーとパイオニアの製品の技術が、DTS:Xのサウンド表現において、どのように寄与しているか解説してくれた。
「一般的な映画作品のブルーレイや動画配信の音声は、ニアフィールド・ミキシングが施されており、ダイナミックレンジコンプレッションやダイアログなどの調整が行われているが、IMAX Enhancedはそういった一般的なニアフィールド・ミキシングを行わず、映画館の再生方法に倣っていることが特徴であり、IMAXシネマのクオリティをそのまま家で楽しむことができる。オンキヨーとパイオニアの製品は、IMAX作品のポテンシャルを最大限に引き出す技術を細部まで搭載している」と語る。
IMAX作品のポテンシャルを最大限に引き出すために、必要な音質面においての要素として、ハイパワーAMP/フルダイナミックレンジ再生/ノイズクリア/フェーズコントロール/ルームキャリブレーションを挙げる。これらの要素に最適な高音質技術として、オンキヨーではハイカレントアンプ設計/ノンフェーズシフトアンプ設計/VLSC/Accu EQ・Dirac Live、パイオニアではフルバンドフェーズコントロール/MCACC/SWフェーズコントロール/熟練の音質調整が、大きく関連するという。
そして、DTS:Xに対応する製品について、オンキヨーのAVアンプから最上位「TX-RZ70」とミドルクラス「TX-RZ50」、パイオニアのAVアンプからハイエンドモデル「VSA-LX805」と下位機種「VSX-LX305」を紹介していた。
視聴体験会では、ソニーの4K液晶テレビ「K-85XR90」、マランツのAVプリアンプ「AV8805」、マルチチャンネルパワーアンプ「MM8077」、KEFのスピーカーシステム「Q950」「Q350」「R650」「KX92」による7.1.4chシステムで、IMAX Enhanced/DTS:X対応コンテンツの視聴デモが実施された。
『ソー:ラブ&サンダー』の視聴では、担当者が「IMAXシアターの特長でもある重低音がそのままホームでも力強く体験できること、そしてストリーミングながらもクリアで解像度の高い点がポイント」と説明してくれたが、キャラクターのセリフや右から左まで高速で移動する音がとてもクリアで、BGMとしてガンズ・アンド・ローゼズの名曲が流れる戦闘シーンは重低音の迫力とスピード感が際立ったサウンドで鳴っていた。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、劇場で体感しているダイナミックレンジをホームでもそのまま楽しめるとする、IMAX Enhancedのサウンドコンセプトを実感できるという。実際に視聴してみると、最初静かな音から始まり、徐々に壮大なサウンドへと変化していくシーンでは、序盤はキャラクターの息遣いやオケの小さな音が鮮明に聴こえる中、登場キャラクターがどんどん増えていき、BGMのオーケストラの音数が増えるにつれ、部屋全体がオケの音で一気に包まれるような臨場感が表れ、シーンの中に入り込んだ感覚も強まる音を演出していた。
最後に、『QUEEN ROCK MONTREAL』では、「Somebody to Love」のシーンを視聴したが、ライブ会場の空間の音が臨場感に富んでいて、その中でフレディ・マーキュリーの力強い歌声とピアノの音が目の前に出てくるような音が特徴的。また、ブライアン・メイのギターソロは歪みのエフェクトがバランスよく、ジョン・ディーコンのベース音とロジャー・テイラーのキック音はクリア、スネアとシンバルは張りと響きが鮮明で、どの音も画面サイズ以上のスケール感で楽しめるのが印象的だった。