公開日 2013/09/12 13:01
ソニー、スマホに接続するレンズ型デジカメ「QX100」「QX10」を国内発表
Xperia対応ケースなどアクセサリーも充実
ソニーは、Wi-Fiで接続したスマートフォンを利用して撮影できる、モニターレスのレンズ型デジタルカメラ“Cyber-Shot”「DSC-QX100」「DSC-QX10」を10月25日に発売する。
IFA2013で発表されたグローバルモデルの国内発売が明らかにされた格好。価格はともにオープンだが、上位機種のQX100が55,000円前後、QX10は25,000円前後でそれぞれ販売される見込み。ともにトリルミナスカラーに対応する。
■シリーズ2機種共通の特徴
本体は一見するとデジタル一眼カメラの交換レンズのような形をしているが、コンパクトな筐体に光学系や画像処理部、電源、記録媒体などを搭載した“モニターレス”のデジタルカメラ。Wi-Fi接続したスマートフォンやタブレットを外部モニター、コントローラーとして活用する、新しいフォトスタイルを提案するカメラだ。
スマートフォンには同梱されるフック状のアタッチメントを使って装着する。この同梱されるアタッチメントで、厚み13mm以下、幅54-75mmまでのサイズのスマートフォンに装着ができる。Xperia Z用には専用のアタッチメントケースも発売され、これを装着すると通常のデジタルカメラのようなルックスになる。
カメラ本体とスマホ・タブレットを分離して撮影することも可能。見通し最大約10mまで使うことができ、ハイ/ローアングル撮影などスタイルフリーの撮影も楽しめる。
スマホ・タブレットの軽快なハンドリングを活かしながら、“Cyber-Shot”のハイレベルなカメラ機能で写真撮影が行える。例えば高倍率ズームを活かした写真や、暗所での写真もきれいに撮れる。撮影後には使い慣れたスマホのアプリで編集し、SNSにアップして写真をシェアするといった使い方ができる。最近では5型クラスの大画面スマホも増えているほか、タブレットへの接続もできるので、大きなモニターでプレビューしながら写真撮影が行えるメリットもある。
カメラ本体にはNFC接触部が設けられており、NFCに対応するスマホやタブレットにワンタッチで接続できる。NFCで近接させるとソニーのAndroid/iOS対応Wi-Fiカメラ用アプリ「PlayMemories Mobile」が自動で起ち上がり、カメラの電源が入る。するとシャッター、ズーム、撮影モード切替等の操作を、ペアリングされたモバイル端末のディスプレイで行えるようになる。なおアプリは新製品の発売と同時にアップデートが予定されており、アップデート後に撮影モードの切り替えやマニュアル操作、タッチAF、撮影/転送モードの切り替え、カメラ情報の表示など、多くの機能をスマホで操作できるようになる予定だ。なお、TransferJetには非対応。
iPhoneなどNFC非搭載のスマートフォンの場合、カメラ起動後にスマホ・タブレット側のWi-Fi設定から、カメラ本体に記載されているSSIDとパスワードを入力してWi-Fi接続を行う。Android端末の場合は初回のペアリング以降はWi-Fi接続の履歴を記憶しているので、「PlayMemories Mobile」を起動すれば自動でカメラにつながるが、iOS端末の場合は都度、Wi-Fi設定からカメラを接続先として選ぶ必要がある。
なお「PlayMemories Mobile」アプリはマルチタスクには対応していないため、撮影中に着信して通話した後、再度撮影に戻るには「PlayMemories Mobile」アプリを立ち上げ直す必要がある。またWi-Fi接続できるスマホ・タブレット以外の、テレビなどAV機器とのペアリング・撮影には対応していない。
カメラで写真を撮ると、カメラ本体の記録媒体のほかに、ペアリングされたスマホ/タブレットのギャラリーにも2Mにリサイズされた写真データ、またはオリジナルサイズの写真データが同時に保存される。このファイルを使うことで、スマホ/タブレットからSNSサイトへの投稿などがスムーズに行える。
動画はMP4/12Mbpsの1440×1080/30fps撮影に対応。手ブレ補正は静止画が光学式補正、動画は光学式+電子併用の手ブレ補正アクティブモードを搭載している。撮影モードはおまかせオート(33シーン)/プレミアムおまかせオート(44シーン)など“Cyber-shot”シリーズ中核モデルの機能を踏襲。記録媒体はmicroSD/メモリースティック マイクロカードが使える。
内蔵バッテリーの使用可能時間は、静止画撮影時の場合、ともに約220枚/約110分。連続動画撮影時はQX100が約55分、QX10が約65分。ただしMP4/12Mの動画を連続撮影できる時間は、ファイルサイズ2GBの制限により約25分となる。
■高画質モデル「DSC-QX100」の特徴
DSC-QX100は、“Cyber-Shot”の高級機「DSC-RX100 M2」(関連ニュース)と同等のレンズとセンサーを搭載。さながら“モニターレスのRX100 M2”といった仕様となっている。本体のみの質量は約165g。
撮像素子は裏面照射型1.0型“Exmor R”CMOSセンサーで、有効画素数は2,020万。大口径「Carl Zeiss Vario-Sonnar T*」レンズは、ワイド端開放F値がF1.8。薄型非球面レンズ「AAレンズ」には、反射を抑えてセンサーまで光を届けやすくした「T*コーディング」を施している。虹彩絞りは7枚。光学ズーム倍率は3.6倍。35mm換算で28mm-100mmをカバー。動画記録中の光学ズームにも対応する。
フォーカスモードはオート/マニュアル/タッチAFに対応。フォーカスエリアは25点の自動測距に対応している。
本体側面にズームレバーとシャッターボタンを設け、本体コントロールリングの操作でマニュアルフォーカスやズームも行える。
■高倍率ズームモデル「DSC-QX10」の特徴
DSC-QX10は「DSC-WX200」(関連ニュース)と同等のデバイスを搭載した光学10倍ズーム対応モデル。QX100よりも本体が少し薄型で、カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色が揃う。本体のみの質量は約90g。
撮像素子は裏面照射型1/2.3型“Exmor R”CMOSセンサーで、有効画素数は1,820万。35mm判換算で広角25mmから望遠250mmまでカバーする光学10倍対応のソニー「Gレンズ」を採用。非球面レンズ4枚を含む7群9枚構成となる。F値はワイド端時で3.3。本体側面にはズームレバーとシャッターボタンを設けている。なお本機はマニュアルフォーカスには非対応。
手ブレ補正機能「ピタッとズーム」をWX200と同様に搭載。アルゴリズム処理により10倍ズーム時の手ブレ補正効果を高め、低シャッタースピード時や高倍率ズーム時にもブレを効果的に抑え、きれいな写真撮影を可能にした。動画記録中の光学ズームも可能だ。
■専用アクセサリーも充実
QXシリーズ専用のアクセサリーとして、Xperia Z専用に設計されたハードタイプのアタッチメントケース「SPA-ACX1」も同時発売される。価格は3,255円(税込)。
カメラ本体の背面アタッチメントを専用ケースにはめ込むかたちで装着する。装着時はデジタルカメラのようなルックスが楽しめる。Xperiaにケースを装着したまま、カメラを使わないときはマウントカバーを閉じておけるよう、デザイン性にも気を配っている。
このほかにも円筒型のQX100用キャリングケース「LCS-BBL」(3,870円・税込)、QX10用キャリングケース「LCS-BBM」(3,255円・税込)も同時に発売される。ともにEマウントのレンズも収容できる便利なハイブリッド仕様のケースだ。
なおIFA2013にソニーが出展したブースで、QX100/QX10のコーナーを確認していたところ、国内では発売時期がまだ明らかにされていない「Xperia Z1」の専用アタッチメントケース「SPA-ACX2」や、「Xperia Tablet Z」用の取り付けアタッチメント、専用モニター付ケースの試作品などが展示されていた。また参考出品されたアクションカムコーダー「HDR-AS30V」専用となるリストバンド型ワイヤレスリモコンの試作機が、QXシリーズ対応アクセサリーのコンセプトモデルとして紹介されていたことも興味深い。
これまでにないユニークな撮影スタイルを実現するQXシリーズに多種多様な専用アクセサリーが追加されることで、さらに使い勝手の幅が広がりそうだ。
IFA2013で発表されたグローバルモデルの国内発売が明らかにされた格好。価格はともにオープンだが、上位機種のQX100が55,000円前後、QX10は25,000円前後でそれぞれ販売される見込み。ともにトリルミナスカラーに対応する。
■シリーズ2機種共通の特徴
本体は一見するとデジタル一眼カメラの交換レンズのような形をしているが、コンパクトな筐体に光学系や画像処理部、電源、記録媒体などを搭載した“モニターレス”のデジタルカメラ。Wi-Fi接続したスマートフォンやタブレットを外部モニター、コントローラーとして活用する、新しいフォトスタイルを提案するカメラだ。
スマートフォンには同梱されるフック状のアタッチメントを使って装着する。この同梱されるアタッチメントで、厚み13mm以下、幅54-75mmまでのサイズのスマートフォンに装着ができる。Xperia Z用には専用のアタッチメントケースも発売され、これを装着すると通常のデジタルカメラのようなルックスになる。
カメラ本体とスマホ・タブレットを分離して撮影することも可能。見通し最大約10mまで使うことができ、ハイ/ローアングル撮影などスタイルフリーの撮影も楽しめる。
スマホ・タブレットの軽快なハンドリングを活かしながら、“Cyber-Shot”のハイレベルなカメラ機能で写真撮影が行える。例えば高倍率ズームを活かした写真や、暗所での写真もきれいに撮れる。撮影後には使い慣れたスマホのアプリで編集し、SNSにアップして写真をシェアするといった使い方ができる。最近では5型クラスの大画面スマホも増えているほか、タブレットへの接続もできるので、大きなモニターでプレビューしながら写真撮影が行えるメリットもある。
カメラ本体にはNFC接触部が設けられており、NFCに対応するスマホやタブレットにワンタッチで接続できる。NFCで近接させるとソニーのAndroid/iOS対応Wi-Fiカメラ用アプリ「PlayMemories Mobile」が自動で起ち上がり、カメラの電源が入る。するとシャッター、ズーム、撮影モード切替等の操作を、ペアリングされたモバイル端末のディスプレイで行えるようになる。なおアプリは新製品の発売と同時にアップデートが予定されており、アップデート後に撮影モードの切り替えやマニュアル操作、タッチAF、撮影/転送モードの切り替え、カメラ情報の表示など、多くの機能をスマホで操作できるようになる予定だ。なお、TransferJetには非対応。
iPhoneなどNFC非搭載のスマートフォンの場合、カメラ起動後にスマホ・タブレット側のWi-Fi設定から、カメラ本体に記載されているSSIDとパスワードを入力してWi-Fi接続を行う。Android端末の場合は初回のペアリング以降はWi-Fi接続の履歴を記憶しているので、「PlayMemories Mobile」を起動すれば自動でカメラにつながるが、iOS端末の場合は都度、Wi-Fi設定からカメラを接続先として選ぶ必要がある。
なお「PlayMemories Mobile」アプリはマルチタスクには対応していないため、撮影中に着信して通話した後、再度撮影に戻るには「PlayMemories Mobile」アプリを立ち上げ直す必要がある。またWi-Fi接続できるスマホ・タブレット以外の、テレビなどAV機器とのペアリング・撮影には対応していない。
カメラで写真を撮ると、カメラ本体の記録媒体のほかに、ペアリングされたスマホ/タブレットのギャラリーにも2Mにリサイズされた写真データ、またはオリジナルサイズの写真データが同時に保存される。このファイルを使うことで、スマホ/タブレットからSNSサイトへの投稿などがスムーズに行える。
動画はMP4/12Mbpsの1440×1080/30fps撮影に対応。手ブレ補正は静止画が光学式補正、動画は光学式+電子併用の手ブレ補正アクティブモードを搭載している。撮影モードはおまかせオート(33シーン)/プレミアムおまかせオート(44シーン)など“Cyber-shot”シリーズ中核モデルの機能を踏襲。記録媒体はmicroSD/メモリースティック マイクロカードが使える。
内蔵バッテリーの使用可能時間は、静止画撮影時の場合、ともに約220枚/約110分。連続動画撮影時はQX100が約55分、QX10が約65分。ただしMP4/12Mの動画を連続撮影できる時間は、ファイルサイズ2GBの制限により約25分となる。
■高画質モデル「DSC-QX100」の特徴
DSC-QX100は、“Cyber-Shot”の高級機「DSC-RX100 M2」(関連ニュース)と同等のレンズとセンサーを搭載。さながら“モニターレスのRX100 M2”といった仕様となっている。本体のみの質量は約165g。
撮像素子は裏面照射型1.0型“Exmor R”CMOSセンサーで、有効画素数は2,020万。大口径「Carl Zeiss Vario-Sonnar T*」レンズは、ワイド端開放F値がF1.8。薄型非球面レンズ「AAレンズ」には、反射を抑えてセンサーまで光を届けやすくした「T*コーディング」を施している。虹彩絞りは7枚。光学ズーム倍率は3.6倍。35mm換算で28mm-100mmをカバー。動画記録中の光学ズームにも対応する。
フォーカスモードはオート/マニュアル/タッチAFに対応。フォーカスエリアは25点の自動測距に対応している。
本体側面にズームレバーとシャッターボタンを設け、本体コントロールリングの操作でマニュアルフォーカスやズームも行える。
■高倍率ズームモデル「DSC-QX10」の特徴
DSC-QX10は「DSC-WX200」(関連ニュース)と同等のデバイスを搭載した光学10倍ズーム対応モデル。QX100よりも本体が少し薄型で、カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色が揃う。本体のみの質量は約90g。
撮像素子は裏面照射型1/2.3型“Exmor R”CMOSセンサーで、有効画素数は1,820万。35mm判換算で広角25mmから望遠250mmまでカバーする光学10倍対応のソニー「Gレンズ」を採用。非球面レンズ4枚を含む7群9枚構成となる。F値はワイド端時で3.3。本体側面にはズームレバーとシャッターボタンを設けている。なお本機はマニュアルフォーカスには非対応。
手ブレ補正機能「ピタッとズーム」をWX200と同様に搭載。アルゴリズム処理により10倍ズーム時の手ブレ補正効果を高め、低シャッタースピード時や高倍率ズーム時にもブレを効果的に抑え、きれいな写真撮影を可能にした。動画記録中の光学ズームも可能だ。
■専用アクセサリーも充実
QXシリーズ専用のアクセサリーとして、Xperia Z専用に設計されたハードタイプのアタッチメントケース「SPA-ACX1」も同時発売される。価格は3,255円(税込)。
カメラ本体の背面アタッチメントを専用ケースにはめ込むかたちで装着する。装着時はデジタルカメラのようなルックスが楽しめる。Xperiaにケースを装着したまま、カメラを使わないときはマウントカバーを閉じておけるよう、デザイン性にも気を配っている。
このほかにも円筒型のQX100用キャリングケース「LCS-BBL」(3,870円・税込)、QX10用キャリングケース「LCS-BBM」(3,255円・税込)も同時に発売される。ともにEマウントのレンズも収容できる便利なハイブリッド仕様のケースだ。
なおIFA2013にソニーが出展したブースで、QX100/QX10のコーナーを確認していたところ、国内では発売時期がまだ明らかにされていない「Xperia Z1」の専用アタッチメントケース「SPA-ACX2」や、「Xperia Tablet Z」用の取り付けアタッチメント、専用モニター付ケースの試作品などが展示されていた。また参考出品されたアクションカムコーダー「HDR-AS30V」専用となるリストバンド型ワイヤレスリモコンの試作機が、QXシリーズ対応アクセサリーのコンセプトモデルとして紹介されていたことも興味深い。
これまでにないユニークな撮影スタイルを実現するQXシリーズに多種多様な専用アクセサリーが追加されることで、さらに使い勝手の幅が広がりそうだ。
関連リンク
トピック
- ジャンルデジタルスチルカメラ/静止画編集
- ブランドSONY
- 型番DSC-QX100
- 発売日2013年10月25日
- 価格¥OPEN(予想実売価格55,000円前後)
【SPEC】●撮影素子:裏面照射型1.0型“Exmor R”CMOSセンサー ●有効画素数:2,020万 ●ズーム:光学…3.6倍 ●質量:約165g(本体のみ)
- ジャンルデジタルスチルカメラ/静止画編集
- ブランドSONY
- 型番DSC-QX10
- 発売日2013年10月25日
- 価格¥OPEN(予想実売価格25,000円前後)
【SPEC】●撮影素子:裏面照射型1/2.3型“Exmor R”CMOSセンサー ●有効画素数:1,820万 ●ズーム:光学…10倍 ●質量:約90g(本体のみ)