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公開日 2021/03/31 12:20

リコー、APS-Cのデジタル一眼レフ最上位モデル「PENTAX K-3 Mark III」

ファインダー倍率は約1.05倍
編集部:平山洸太
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リコー、リコーイメージングは、APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-3 Mark III」を4月28日に発売する。カラーはブラックとシルバーの2色。価格はオープンだが、ボディ単体で28万円前後、バッテリーグリップなどをセットにしたPremium Kitが32万円前後(どちらも税込)での実売が予想される。

「PENTAX K-3 Mark III」

APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラとして、同社フラグシップの位置づけとなるモデル。「一眼レフカメラの本質的な価値にこだわり、写真を生涯の趣味として楽しまれている多くの方々が、撮影のプロセスまで愉しめる機能・性能を備えたカメラ」として開発したという。

視野率約100%で倍率約1.05倍の光学ファインダーを搭載。新開発の高屈折率ガラスペンタプリズムを採用することで、アイレリーフを確保しつつフルサイズ機に匹敵する視野をめざした。明るさを前モデル「K-3 Mark II」から約10%向上したほか、透過型ファインダー内表示を採用。フォーカシングスクリーンには、ナチュラルブライトマットIIIを採用する。

約1.05倍のファインダーを搭載

撮像素子には、有効約2573万画素でローパスフィルターレス仕様の裏面照射型CMOSセンサーを採用する。新開発の画像処理エンジン「PRIME V」と「アクセラレーターユニットII」により、ノイズを抑えた高画質画像を追求した。最高ISO感度は160万。

基本デバイスを一新

5.5段分の補正効果をもつ5軸手ブレ補正機構「SR II」を内蔵する。1画素ずつずらしながら撮影した4枚の画像を合成する超解像技術「リアル・レゾリューション・システム」や、擬色やモアレの発生を抑える「ローパスセレクター」機能に対応。超音波振動でゴミを除去する「DRII」を備える。

背面モニターは3.2型/約162万ドットとなり、Kシリーズ初のタッチパネル操作に対応。液晶パネルと強化ガラス製保護カバーの間に特殊樹脂を充満したエアギャップレス構造を採用し、視認性にも配慮している。センサーによりファインダーを除くとモニターがオフになる機能も搭載する。

AFシステム「SAFOX 13」を搭載し、101の測距点に対応。中央部の25点はクロスセンサーとなり、-4EVの低輝度限界を備える。約30.7万画素の新RGBIr測光センサーと最新の動体予測アルゴリズムにより、AF追従性能と、被写体の速度変化や不規則な動きへの対応力も高めた。新設の測距点レバーにより、最大41点の測距点指定が行える。

「RGBIrセンサー」

連写性能はAF.Sで最高約12コマ/秒、AF.Cで最高約11コマ/秒。新RGBIr測光センサーと画像処理エンジンを組み合わせることで、人の顔や目などの検出や動きの解析をリアルタイムで行い、最適な露出制御やオートフォーカス時の被写体捕捉を可能にしているとのこと。ディープラーニングもアルゴリズムに取り入れ、より安定した被写体検出やシーン判別を追求している。

本体の素材にはマグネシウム合金を採用。各部にシーリングを施した防塵防滴構造や、マイナス10度までの耐寒性能を備える。シャッターユニットは30万回の耐久テストをクリア。液晶モニターとファインダー見口の段差を大きくとることで、ファインダーを覗くときに鼻があたりにくい設計を採用する。

ボディにはマグネシウム合金を採用

操作系では、柔軟な露出設定が可能な「ADVANCED」モードを新設。ボタンの誤操作を防ぐキーロック機能や、各種機能の選択/設定が行える「スマートファンクションボタン」を搭載する。BluetoothとWi-Fiに対応し、専用アプリからライブビュー表示や撮影などが行える。

撮影可能枚数は約800枚。USB Type-Cを採用し、カメラ本体の充電も行える。記録スロットはSDカード×2。外形寸法は約134.5W駆ける103.5H×73.5Dmmで、質量は約820g(バッテリー、SDカード含む)。

Premium Kitでは、本体に加えてバッテリーグリップ「D-BG8」(46,200円/税込)、本革製プレミアムストラップ、追加の充電式リチウムイオンバッテリーが付属する。キットはシルバーとブラックの2色が用意されており、各1,000台ずつの限定販売。このうちシルバーに付属するバッテリーグリップは、本キット限定カラーとなる。

全世界1,000台ずつ限定のPremium Kit

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