• ブランド
    特設サイト
ガジェット 公開日 2022/10/12 07:58

「Meta Quest Pro」発表。22万6800円〜の高級VRヘッドセット、業務使用も想定

ビジネス、業務での使用にも対応する高性能機
Gadget Gate
Munenori Taniguchi
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
Metaが、日本時間12日未明に開催したオンラインイベントで新VRヘッドセット「Quest Pro」を発表した。一般向けの「Meta Quest 2」とは異なり、ビジネスや業務用途にも対応する高機能な製品だ。すでに世界22か国で予約受付を開始し、10月25日に発売の予定。価格は1499ドル。日本では26日の発売となり、価格は22万6800円〜。

Quest Proは、ヘッドセット本体もコントローラーもまったく新しくデザインし直され、MetaいわくQuest 2よりも7%高いコントラスト比と50%高いパフォーマンスを発揮するとのこと。本体にはクアルコムのSnapdragon XR2+ SoC、12GB RAM、256GBストレージを搭載。ディスプレイは片側1800×1920pxで水平視野角106度、垂直は96度、リフレッシュレートは最大90Hzとなる。

またバッテリーは大容量化し、60〜90分間の連続使用が行えるものの、質量はQuest 2の503gから増加して722gとなった。しかしバッテリーをヘッドバンドの後頭部側に搭載することで、重量バランスを改善し、重さを感じにくくしている。さらに長時間の連続使用が必要な場合は、付属のケーブルで給電しながら使うことができる。

ヘッドセット外部から光の遮断量を調整でき、標準では目の下の部分が広く開口した状態になっているが、ゴム製の遮光用パッドをマグネットで装着することが可能。VRへの没入感を最優先するフルフェイスリングも用意される。

合計10ヶ所に搭載されるセンサーは、5つが外部用カメラ、5つが内部用カメラになっている。外部用カメラはカラー映像をパススルー表示して、実際の視界のように見せる役割を果たし、ヘッドセットを外さずとも、周囲の状況がわかる。また「scene understanding」と称する機能により、Quest Proは壁、机、テーブルなどの現実世界のオブジェクトを検出できる。これによって、たとえば会議室でのミーティングの際に、VR空間でホワイトボードを生成して壁に設置し、そこで他のユーザーととも打ち合わせのメモを書きつづるといったことも可能だ。

一方で、内部用のカメラは顔の動きや視線のトラッキング機能を提供し、ユーザーが見ている方向の映像を鮮明に表示しつつ、周辺視野は解像度を下げることでシステムの負荷軽減を行う。これは実際の目の見え方に近く、たとえば人と会話する際により相手とのコミュニケーションに集中できそうだ。この顔および視線トラッキング機能は、モーションキャプチャーなどにも使用できるという。

新しいコントローラーは従来のTouchコントローラーと互換性があり、299ドルで単体発売もされるためQuest 2ユーザーも使うことが可能。リストストラップをスタイラスに交換して持ち方を逆さにすれば、壁やテーブルなどの硬い面に当てて動かすことでVR空間での描画をリアルな感触で行える。コントローラーには手の動きをトラッキングするためのセンサーが組み込まれているため、手と指の動きをVR空間に再現し、オブジェクトを掴んだり、動かすなどの動作が直観的に実行できる。

Quest Proは後方互換性を維持しているため、Quest 2のアプリを使用することが可能。購入済みのゲームはQuest Proでも引き続きプレイでき、その他ゲーム以外のアプリも同様だ。もちろんQuest Pro向けのゲームも準備中で、発表では『Marvel’s Iron Man VR』や『Among Us VR』といったタイトルが紹介された。

また、発表イベントではマイクロソフトのサティア・ナデラCEOも登場し、Microsoft TeamsやMicrosoft 365のアプリケーションをQuest Proから利用可能にする予定であることを明らかにした。Metaは他にもZoomなどがQuest Proで利用可能になると述べている。

ちなみにMetaは、Quest Pro発売後も既存製品「Quest 2」(5万9400円〜)の販売を継続する。

Source: Meta(1, Facebook), (2), (3)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX