• ブランド
    特設サイト
ガジェット 公開日 2022/10/16 11:22

アップルのAR/MRヘッドセット、虹彩認証で素早いログインや決済を実現か

アバターの「足」は最初から付いているかも
Gadget Gate
多根清史
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
Metaの高級ヘッドセット「Quest Pro」が発表されたばかりだが、アップルが開発中と噂のAR/VRヘッドセットが、その強力な対抗馬になると見られている。そんななか、同製品には支払い認証やアカウントのログインに虹彩スキャンが使われ、Quest Proとは一線を画する存在になるとの予想が報じられている。

この噂話を伝えているのは、独自の情報源に定評ある有料ニュースメディアのThe Informationだ。アップル製ヘッドセットの開発に協力したという2人の証言によると、ユーザーの虹彩をスキャンすることで、Face IDやTouch IDと同じようにログインや決済が素早く行えるそうだ。

また虹彩スキャンによって1つのヘッドセットを複数ユーザーが使うことをたやすくし、「1人1台」のQuest Proとは違うあり方になるという。本機能は、内蔵カメラによりユーザーがどこを見ているか追跡する、いわゆるアイトラッキングにより実現する。アイトラッキングでどこを見ているかを確認し、周辺視野のグラフィッククオリティを下げることで、ヘッドセットに必要な処理能力を減らせる。

この手法は一般的にフォービエイテッド・レンダリングと呼ばれており、以前からアップル製ヘッドセットへの採用が噂されていた。同社は2017年にドイツのアイトラッキング企業SensoMotoric Instrumentsを買収しており、本技術を構築する基礎にしたと見られている。

またQuest Proの内蔵カメラは10個(外部用と内部用が各5つ)であるのに対して、アップル製ヘッドセットは14個ものカメラを搭載し、デジタルアバターが現実世界の動きを正確に再現するためモーションキャプチャーさえ可能だという。下向けのカメラは装着者の脚を撮影するとのことで、最近Metaの『Horizon World』でようやく追加される“足”は最初から付いているのかもしれない。

ヘッドセットの外見は「スキー用ゴーグル」に似ており、Quest Proとは違う方向性のようだ。また「メッシュ生地、アルミニウム、ガラス」がふんだんに使われ、外向きカメラも上手く隠しているとのこと。またQuest Pro(722g)よりも薄く、軽くなっているとのことだ。

またヘッドセット一般で気になるメガネの扱いだが、アップル純正では内部にカスタム処方レンズ(眼科検診に基づくもの)を磁気で留めることができると伝えられている。一度レンズを入れてしまえば、メガネの引っかかりなどに悩まされなくて済むかもしれない。

さらにヘッドセットの外側にはディスプレイがあり、装着者の顔の表情を他の人が見られるという。このディスプレイは、Apple WatchやiPhone 14 Proの常時表示画面と同じく低リフレッシュレートで動作でき、消費電力が節約できるそうだ。

ただし、これらは「計画」に過ぎない。The Informationは、発売される最終版では、一部機能が搭載されない可能性があると但し書きをしている。本製品は約3,000ドルになるとも言われるが、4,000ドルにならない程度の妥協はあり得そうだ。

Source: The Information
via: MacRumors

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX