HOME > ニュース > モバイル/PCニュース
公開日 2017/10/18 20:25
Windows 10「Fall Creators Update」プレス発表会が開催。3DとWindows MRが本格導入
基本性能やアクセシビリティも向上する大型アップデート
日本マイクロソフトは、日本時間の本日午前2時から配信をスタートしたWindows 10の大型アップデート「Fall Creators Update」の詳細についてプレス発表会を行った。
同社Windows&デバイス本部長の三上智子氏がアップデート概況を説明し、Windowsプロダクトマネージャーの春日井吉隆氏やデバイスパートナー営業統括本部の梅田成二氏らが詳細な解説にあたった。
「Fall Creators Update」は、Windows10のリリースから数えて4回目となる大型アップデート。三上氏はエッジ(端末)とクラウドが密接につながるIT社会の現状に触れながら、エッジ側の存在であるWindowsとしては「皆さんが日頃行っている書類作成やプレゼンなど、アイデアを形にするクリエイティブな作業をサポートしたい」とした。
■主軸は「3D」と「Windows Mixed Reality」
Fall Creators Updateで本格的に導入されるのが、3Dへの対応と、複合現実「Windows Mixed Reality(以下、Windows MR)」の2つだ。
3Dについては、簡単に3Dモデルを制作できるツール「ペイント3D」に加え、春日井氏が「3DモデルのSNS」と表現する、3Dモデルをアップロードできるコミュニティ「Remix 3D」を導入。他人が作った3Dモデルを見たり、ダウンロードして使用することが可能となっている。
3Dモデルはパワーポイントに挿入することもできるようになった。例えば新製品のプレゼンで、形状とサイズを製品の3Dモデルで見せるといった使い方が提案された。
標準搭載の「フォト」アプリにも3D機能が加わり、動画に3Dのエフェクトをつけるといった編集が簡単に行えるようになっている。3D以外の編集機能も強化されており、行われたデモ上においては時間とテーマに沿って複数の画像を連結、BGMも流れるスライドショー形式の動画をほぼ自動で作成していた。
Windows MRは同社が提唱している、ARとVRの中間に位置する「複合現実」プラットフォーム。ゲームのような没入感に浸れるVR的なコンテンツから、マンションの建設予定地で完成予想図を3Dで表示するというAR的な使い方まで幅広くサポートするとしている。
PCと専用のヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル)を組み合わせる点は他社のVR/AR製品と変わらないが、PC側に要求されるグラフィック性能がそれほど高くなく、ヘッドマウントディスプレイに搭載されたセンサーによって設定が簡単に行える点も特徴だ。
解説にあたった梅田氏は「現在市場に流通しているコンシューマーPCの40%で動く」と述べ、一般的なPCに搭載されているCPU内蔵グラフィックスでコンテンツを動作させることができるとしていた。複雑な処理や高画質が求められるゲームなどに関してのみ、「Mixed Reality Ultra」というより高い基準を満たしたマシンが必要となる。
Windows MRに対応するヘッドマウントディスプレイは、マイクロソフトのパートナー5社が開発。acer / DELL / 富士通 / hp / Lenovo から発売され、acerの製品に関しては既に出荷を開始している(関連ニュース)。対応コンテンツに関しても本日よりWindowsのアプリストアから入手可能となっている。
梅田氏はデバイス、コンテンツのパートナー企業と共にWindows MRの市場形成に力を入れていくと語り、11月18日からは全国の販売店でWindows MR体験コーナーを解説すると発表。マイクロソフト主導で20店舗、その他パートナー企業主導の店舗を含めると400を越える店舗で実施するという。
■操作性やアクセシビリティーも向上
Fall Creators UpdateではWindows 10の基本機能も向上する。プリインストールのインターネットブラウザ「Microsoft Edge」ではPDFの編集/保存ができるようになり、選択した文章を読み上げさせる機能も追加された。読み上げ機能は、電子書籍のEPUBファイル、ウェブページのHTMLでも利用できる。
クラウドストレージのOne Driveは、ローカルドライブのファイルと一緒にエクスプローラーに表示されるようになった。Windows8.1の仕様に立ち戻ったかたちで、クラウド/ローカルドライブどちらに保存されているのかもアイコンで判別できる。
大きく強化されるのはアクセシビリティーに関する機能で、拡大の方法を詳細に設定できるようになった拡大鏡機能、操作を視線で行うアイトラッカーへの対応、スマートフォンに近い仕様に変更されたソフトウェアキーボードなどを搭載した。
また教育現場の意見を取り入れ、視力や認知能力にハンディのある子どもにも配慮した新フォント「モリサワ UDデジタル教科書体」を採用。日本語の書き文字に近い教科書体と、太くて見やすいゴシック体の特徴を合わせたようなフォントで、ディスプレイ上でも印刷上でも視認性が高いという。
発表会の終わりには、三上氏は2020年に控えているWindows 7やMicrosfot Office 2010のサポート終了について言及。Windows XPのサポート終了時に「もっと早めに知りたかった」という声が多かったことを受け、今回は早めの周知を行いたいとした。
同社Windows&デバイス本部長の三上智子氏がアップデート概況を説明し、Windowsプロダクトマネージャーの春日井吉隆氏やデバイスパートナー営業統括本部の梅田成二氏らが詳細な解説にあたった。
「Fall Creators Update」は、Windows10のリリースから数えて4回目となる大型アップデート。三上氏はエッジ(端末)とクラウドが密接につながるIT社会の現状に触れながら、エッジ側の存在であるWindowsとしては「皆さんが日頃行っている書類作成やプレゼンなど、アイデアを形にするクリエイティブな作業をサポートしたい」とした。
■主軸は「3D」と「Windows Mixed Reality」
Fall Creators Updateで本格的に導入されるのが、3Dへの対応と、複合現実「Windows Mixed Reality(以下、Windows MR)」の2つだ。
3Dについては、簡単に3Dモデルを制作できるツール「ペイント3D」に加え、春日井氏が「3DモデルのSNS」と表現する、3Dモデルをアップロードできるコミュニティ「Remix 3D」を導入。他人が作った3Dモデルを見たり、ダウンロードして使用することが可能となっている。
3Dモデルはパワーポイントに挿入することもできるようになった。例えば新製品のプレゼンで、形状とサイズを製品の3Dモデルで見せるといった使い方が提案された。
標準搭載の「フォト」アプリにも3D機能が加わり、動画に3Dのエフェクトをつけるといった編集が簡単に行えるようになっている。3D以外の編集機能も強化されており、行われたデモ上においては時間とテーマに沿って複数の画像を連結、BGMも流れるスライドショー形式の動画をほぼ自動で作成していた。
Windows MRは同社が提唱している、ARとVRの中間に位置する「複合現実」プラットフォーム。ゲームのような没入感に浸れるVR的なコンテンツから、マンションの建設予定地で完成予想図を3Dで表示するというAR的な使い方まで幅広くサポートするとしている。
PCと専用のヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル)を組み合わせる点は他社のVR/AR製品と変わらないが、PC側に要求されるグラフィック性能がそれほど高くなく、ヘッドマウントディスプレイに搭載されたセンサーによって設定が簡単に行える点も特徴だ。
解説にあたった梅田氏は「現在市場に流通しているコンシューマーPCの40%で動く」と述べ、一般的なPCに搭載されているCPU内蔵グラフィックスでコンテンツを動作させることができるとしていた。複雑な処理や高画質が求められるゲームなどに関してのみ、「Mixed Reality Ultra」というより高い基準を満たしたマシンが必要となる。
Windows MRに対応するヘッドマウントディスプレイは、マイクロソフトのパートナー5社が開発。acer / DELL / 富士通 / hp / Lenovo から発売され、acerの製品に関しては既に出荷を開始している(関連ニュース)。対応コンテンツに関しても本日よりWindowsのアプリストアから入手可能となっている。
梅田氏はデバイス、コンテンツのパートナー企業と共にWindows MRの市場形成に力を入れていくと語り、11月18日からは全国の販売店でWindows MR体験コーナーを解説すると発表。マイクロソフト主導で20店舗、その他パートナー企業主導の店舗を含めると400を越える店舗で実施するという。
■操作性やアクセシビリティーも向上
Fall Creators UpdateではWindows 10の基本機能も向上する。プリインストールのインターネットブラウザ「Microsoft Edge」ではPDFの編集/保存ができるようになり、選択した文章を読み上げさせる機能も追加された。読み上げ機能は、電子書籍のEPUBファイル、ウェブページのHTMLでも利用できる。
クラウドストレージのOne Driveは、ローカルドライブのファイルと一緒にエクスプローラーに表示されるようになった。Windows8.1の仕様に立ち戻ったかたちで、クラウド/ローカルドライブどちらに保存されているのかもアイコンで判別できる。
大きく強化されるのはアクセシビリティーに関する機能で、拡大の方法を詳細に設定できるようになった拡大鏡機能、操作を視線で行うアイトラッカーへの対応、スマートフォンに近い仕様に変更されたソフトウェアキーボードなどを搭載した。
また教育現場の意見を取り入れ、視力や認知能力にハンディのある子どもにも配慮した新フォント「モリサワ UDデジタル教科書体」を採用。日本語の書き文字に近い教科書体と、太くて見やすいゴシック体の特徴を合わせたようなフォントで、ディスプレイ上でも印刷上でも視認性が高いという。
発表会の終わりには、三上氏は2020年に控えているWindows 7やMicrosfot Office 2010のサポート終了について言及。Windows XPのサポート終了時に「もっと早めに知りたかった」という声が多かったことを受け、今回は早めの周知を行いたいとした。