公開日 2009/03/04 10:29
“ダブルポケットサイズ"でHD動画撮って出し-ソニー“VAIO type P”動画再生検証
“ハンディカム”「HDR-TG1」との相性は?
発表前から各所で話題をさらい、2月にはワイヤレスWAN搭載モデルも発売されたソニー“VAIO type P”。本機は、HDビデオハードデコーダーを内蔵しHDコンテンツをそのまま楽しめるという特徴を持っている。そこで、今回はポケットサイズの“ハンディカム”「HDR-TG1」と一緒に持ち歩き、動画再生能力を試してみた。
■GPUの再生支援機能によりHDコンテンツに対応
type Pの店頭モデルには、ワンセグチューナーを搭載した「VGN-P70H」と、ワイヤレスWAN搭載の「VGN-P80H」という2モデルが用意されているが、動画再生などに関する基本的なスペックは変わらない。なお、今回は「VGN-P70H」をテストに使用した。
同製品は、チップセットにインテル製のシステム・コントローラー・ハブ「US15W」を搭載している。「US15W」はHDビデオの再生支援機能を持つGPU「GMA 500」を統合しており、これによりtype PがHDコンテンツ再生に対応したというわけだ。
映像は「HDR-TG1」の最高画質モードである1,920×1,080iのFHモードで撮影。記録した映像を「HDR-TG1」付属のメモリースティック経由で再生した。
■インスタントモードでも問題なく再生可能
動画再生には、標準でインストールされているWindows Media player 11(以下、WMP)を使用した。メモリースティックをtype Pへ挿入し、ファイルをWMPへドラッグ&ドロップ。ファイル形式が正式には非対応である旨の警告文が表示されるが、「はい」を押せば再生自体は問題なく始まる。
再生中の動画の動きに関してだが、特にカクカクするようなことも、音ズレが起きるようなこともなく滑らかに動いた。一部では、動画ファイルの種類によって再生支援機能の効きに差が出るなどとも言われているが、少なくとも今回の「ハンディカムでの撮影(ファイル形式はMpeg2 mt2)+WMP」では何の問題もない。
また、Windows を立ち上げた状態でクロスメディアバーを押すと、動画再生ソフト「VAIO Media Plus」が起動する。こちらは最初に警告が現れることもなく再生が行われる。
動きに関しては、耐えられないレベルではないものの、WMPに比べるとややカクカクする感を受ける。せっかくWindowsを立ち上げたのであれば、素直にWMPで再生したほうが良いかもしれない。
そしてまた、type P にはAVやネットワークなど使用頻度の高い機能を電源オフ状態から素早く起動できる「インスタントモード」が搭載されている。こちらからの再生も試してみた。
インスタントモードは、初期状態ではCドライブの「¥ユーザー¥パブリックフォルダ」に保存されているファイルを再生する。つまり、メモリーカードのあるフォルダを読み込める設定にはなっていないわけだ。そこで、最初はその設定をする必要がある。
その手順は、インスタントモードが起ち上がったら、「設定」>「システム設定」で読み込みたいフォルダを指定するだけ。ここでメモリーカードを選択すれば良い。
また、初期状態では画面の横幅いっぱいに合わせて全画面再生するようになっているので、アスペクト比がおかしくなってしまう。設定の「画面のサイズ」を「高さを合わせる」に変更しておく必要もある。
もちろんこちらでも、動画は滑らかに再生された。インスタントモードは、撮影した動画を素早く確認できるという点において、きちんとWindowsを起動するよりもはるかに簡単で便利だ。
■理想の使い方を考える
HDR-TG1で撮影したフルHD動画は問題なく再生可能であることが分かったtype P。それでは、どんな使い方が理想的なのだろうか。両機のコンパクトさを考えれば、やはりそれは「出かけた先で撮って出し」ということになるのではないだろうか。
例えば、3月から4月というこれからのシーズンは、歓送迎会の増える時期でもある。卒業式など式典の様子をTG1で撮影し、その後の宴席ではtype Pでそれを再生するといった使い方だ。
また、草野球やサッカーなどのスポーツをやっている人ならば、試合の様子をマネージャーに撮影してもらい、試合後の打ち上げでチェックするといった使い方もできるだろう。帰宅して本格的な編集をする前に、みんなでワイワイと言いながら反省会&編集会議というのも楽しいのではないだろうか。
なお、type Pの内蔵スピーカーは、その小ささからどうしても音質的に低く評価されがちな面もあるが、今回記者が試してみた印象では、意外と捨てたものではないと感じた。テストでは街の風景を撮影したのだが、スズメの鳴き声など高音域がキレイに響いている印象を受けたのだ。
ちなみに、他社製デジカメのムービー機能を使用して撮影したSD画質の動画も、もちろん問題なく再生できた。HD対応のビデオカメラを持っていない人でも、type Pを使っての「撮って出し」体験はかなりの衝撃があるはずなので、ぜひ一度試して頂きたいと感じたテストだった。
■GPUの再生支援機能によりHDコンテンツに対応
type Pの店頭モデルには、ワンセグチューナーを搭載した「VGN-P70H」と、ワイヤレスWAN搭載の「VGN-P80H」という2モデルが用意されているが、動画再生などに関する基本的なスペックは変わらない。なお、今回は「VGN-P70H」をテストに使用した。
同製品は、チップセットにインテル製のシステム・コントローラー・ハブ「US15W」を搭載している。「US15W」はHDビデオの再生支援機能を持つGPU「GMA 500」を統合しており、これによりtype PがHDコンテンツ再生に対応したというわけだ。
映像は「HDR-TG1」の最高画質モードである1,920×1,080iのFHモードで撮影。記録した映像を「HDR-TG1」付属のメモリースティック経由で再生した。
■インスタントモードでも問題なく再生可能
動画再生には、標準でインストールされているWindows Media player 11(以下、WMP)を使用した。メモリースティックをtype Pへ挿入し、ファイルをWMPへドラッグ&ドロップ。ファイル形式が正式には非対応である旨の警告文が表示されるが、「はい」を押せば再生自体は問題なく始まる。
再生中の動画の動きに関してだが、特にカクカクするようなことも、音ズレが起きるようなこともなく滑らかに動いた。一部では、動画ファイルの種類によって再生支援機能の効きに差が出るなどとも言われているが、少なくとも今回の「ハンディカムでの撮影(ファイル形式はMpeg2 mt2)+WMP」では何の問題もない。
また、Windows を立ち上げた状態でクロスメディアバーを押すと、動画再生ソフト「VAIO Media Plus」が起動する。こちらは最初に警告が現れることもなく再生が行われる。
動きに関しては、耐えられないレベルではないものの、WMPに比べるとややカクカクする感を受ける。せっかくWindowsを立ち上げたのであれば、素直にWMPで再生したほうが良いかもしれない。
そしてまた、type P にはAVやネットワークなど使用頻度の高い機能を電源オフ状態から素早く起動できる「インスタントモード」が搭載されている。こちらからの再生も試してみた。
インスタントモードは、初期状態ではCドライブの「¥ユーザー¥パブリックフォルダ」に保存されているファイルを再生する。つまり、メモリーカードのあるフォルダを読み込める設定にはなっていないわけだ。そこで、最初はその設定をする必要がある。
その手順は、インスタントモードが起ち上がったら、「設定」>「システム設定」で読み込みたいフォルダを指定するだけ。ここでメモリーカードを選択すれば良い。
また、初期状態では画面の横幅いっぱいに合わせて全画面再生するようになっているので、アスペクト比がおかしくなってしまう。設定の「画面のサイズ」を「高さを合わせる」に変更しておく必要もある。
もちろんこちらでも、動画は滑らかに再生された。インスタントモードは、撮影した動画を素早く確認できるという点において、きちんとWindowsを起動するよりもはるかに簡単で便利だ。
■理想の使い方を考える
HDR-TG1で撮影したフルHD動画は問題なく再生可能であることが分かったtype P。それでは、どんな使い方が理想的なのだろうか。両機のコンパクトさを考えれば、やはりそれは「出かけた先で撮って出し」ということになるのではないだろうか。
例えば、3月から4月というこれからのシーズンは、歓送迎会の増える時期でもある。卒業式など式典の様子をTG1で撮影し、その後の宴席ではtype Pでそれを再生するといった使い方だ。
また、草野球やサッカーなどのスポーツをやっている人ならば、試合の様子をマネージャーに撮影してもらい、試合後の打ち上げでチェックするといった使い方もできるだろう。帰宅して本格的な編集をする前に、みんなでワイワイと言いながら反省会&編集会議というのも楽しいのではないだろうか。
なお、type Pの内蔵スピーカーは、その小ささからどうしても音質的に低く評価されがちな面もあるが、今回記者が試してみた印象では、意外と捨てたものではないと感じた。テストでは街の風景を撮影したのだが、スズメの鳴き声など高音域がキレイに響いている印象を受けたのだ。
ちなみに、他社製デジカメのムービー機能を使用して撮影したSD画質の動画も、もちろん問題なく再生できた。HD対応のビデオカメラを持っていない人でも、type Pを使っての「撮って出し」体験はかなりの衝撃があるはずなので、ぜひ一度試して頂きたいと感じたテストだった。