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公開日 2012/03/12 15:02

エプソン“MOVERIO”モニターレポート【第1回】 ー 「持ち運べる大画面」の魅力を読者が体験

クオリティ&使い勝手に新たな発見
構成:Phile-web編集部
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先日Phile-webで募集しました、エプソンのシースルーモバイルビューアー“MOVERIO”「BT-100」のモニターレポート企画に多くの方からご応募を頂きました。今回は本機の魅力を体験いただいたモニターの皆様から、大阪府・東野様、京都府・辻本様のモニターレポートをご紹介します。

「大画面を“持ち運べる”のはMOVERIOならではの大きな魅力」
(大阪府/東野様)

第一印象は「純粋に楽しい」

エプソンのシースルーモバイルビューアー“MOVERIO”「BT-100」

自分の目線の方向へ画面が着いてくる。レンズ越しに手をかざしてもしっかり画面が映り、「純粋に楽しい」というのがモニターをさせて頂いたMOVERIOの第一印象でした。私は普段、部屋では約2mの距離で40inchのテレビを見ています。いつもと同じ場所に座り、MOVERIOをかけたところテレビ画面にピッタリ重なる感じ。およそ2m先に40inch相当の画面が再現され、その大きさを感じられました。何も知らない人は「それならテレビで良いじゃないか」と思われるかもしれませんが、さらに遠くを見る感覚で画面を視聴すると、さらに大きく感じられました。

また、持ち運べるというのがテレビとは違う点でした。何より一番驚いたことがあります。機械音痴の50才になる父に海外ドラマスタートレックの動画を入れてMOVERIOを試して頂いたところ、「これは凄い、ラフォージ(スタートレックの登場人物)みたい。」と仰っていました。遙か先の未来に可能になると思っていた技術が、既に身近なものになっていることに感動されていました。


屋外で使ってみる − 画面は十分に明るいが、もっと大きくても良い

駅のホームで、電車の待ち時間にMOVERIOをかけてみました。夜23時50分。暗い中周りを見る。基本的に暗いところの方が画面は見やすいです。蛍光灯がバックにあると画面が見えにくいという以外は特に問題無く画面が見えました。外で特に感じたことは動画に没入するには画面が小さいということです。画面と周りの視界の長さの比を取ると「周り1:画面1:周り1」程度でした。シースルーはウリな部分ではありますが、「周り0.5:画面2:周り0.5」ぐらいの比率で、画面が大きく見えて欲しいと感じました。

MOVERIOを装着

使っていてやはり周囲の目線は気になりました。それは覚悟の上で電車内でも使用しましたが。持ち運べるタイプのヘッドマウントディスプレイを知っている人は少ないため仕方ないと思います。周りから見ると、ごついサングラスをかけているように見えるため、多少の怪しさを感じ取られたのでしょう。友人に聞いてみてもやはり怪しいと言っていました。また、コントローラはトラックパッドの操作だけでは完結できないため、ボタンをクリックする機会が多いのですが、押し込む時に出る音が思いのほか大きいので、周囲の人の目を引いてしまっているのではないかと思いました。


ケーブルにミュートボタンを搭載
ヘッドセットは首に引っ掛けることが出来るので、周囲の視線が気になるところでは外しておくこともできました。首にかけたまま歩くとヘッドホンよりは落ちやすいと感じたため、多少気を使う必要がありました。もう少し落ちにくい工夫があれば使いやすくなりそうです。また、人に話しかけられた時には画面と音がミュートできるボタンは便利でした。あとから気づいたのですが、このボタン、画面は消えますが停止したわけではないので、画面を見られない間も動画コンテンツが進んでしまいます。電源ボタン1回押しでスリープさせるほうが使えるのではないかと思いました。


付属のキャリングケースについて


MOVERIOに付属するキャリングケース
MOVERIO付属のキャリングケースは持ち運ぶには少し不便と感じました。キャリングケースについては日常的に持ち運ぶことを想定していないのではないかと感じました。コントローラーとヘッドセットの間を繋ぐケーブルを外さないとケースに入らないため、使いたい時はいつも箱から出したあと、ケーブルを繋がなければならないのが面倒でした。普段から使用するのであればさっと出せる袋などを用意した方が良かったです。


アプリと動画について

視聴したのは2Dと3Dのmp4動画ですが特に問題なく再生できました。3Dコンテンツを再生できる機器が家に無かったため、MOVERIO単体で3Dコンテンツが見られるのは有り難かったです。3Dテレビと眼鏡はまだ高価だと思います。

MOVERIOの場合、3D動画を見るときに都度切り替えボタンを押さないといけないのが不便でしたので、2D/3Dの自動切り替え機能は欲しいと感じました。

Android Market非対応ということでアプリは「ファイル名+.apk」でGoogle検索して探しました。DLNAのアプリとしては「Skifta」を使いました。PCの中の動画は拡張子.flvや.mp4のものなどある程度は再生することが出来ましたが、通信速度の問題で早送り等の操作にはすごく時間がかかりました。快適に視聴するのであればやはりmicroSDカードに予め保存しておく必要があると思います。

動画再生のアプリは、本体にプリインストールされている「ギャラリー」ではタイトルが見えなかったので「MX VideoPlayer」と「MoboPlayer」を使いました。フォーマット次第で見られたり見られなかったりする動画があるため、動画アプリは複数必要ではないかと思います。色々なアプリを試すことができ、自由度は高いですがやはりトラックパッドだけで操作できるようなMOVERIO用のアプリも欲しいところです。


今回MOVERIOを使用して

MOVERIOには色々な可能性を感じさせられました。まだまだ多くの改良点はあると思います。友人や家族等、色々な人にも試して頂きましたが否定的な意見は少なく、「ここをこうすればもっと良くなるのではないか」という前向きな意見をたくさん頂きました。改良のためのideaはたくさん集まると思います。もっとこのようなディスプレイが身近なものになるように期待したいと思います。


次ページNEXT:「サクサク動く操作感。視聴スタイルの自由度も高い」(京都府/辻本様)のレポート

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