公開日 2013/06/14 12:04
“音のDAIKEN”のトータルソリューションに見る「音や映像が活きる部屋」構築のポイント
【特別企画】リビングシアターにも応用できる施工例が登場
住環境の“音”に対するトータルソリューションを提供する「音のDAIKEN」こと大建工業。ホームシアター/オーディオファンにとって非常に大きな関心事である「いい音」探求のためには、機器だけでなく、ベースとなる部屋の響きが重要であることは過去にも同社の施行事例や、同社が行っている「いい音・いい部屋体感ツアー」のレポートを通じて紹介してきた通りだ。
今回ご登場いただくのは、元々は倉庫スペースとして用意されていた地下室をリノベーションでホームシアター用に変身させた中島さん。シアター専用室ではあるが、その背景を知るとリビングシアターにとってもヒントになりそうなポイントを見つけることができる。「専用室ほど大がかりなことはできない」という考えを持っているリビングシアターユーザーにも参考になる事例だ。
「いい音・いい部屋体感ツアー」参加が大きな転機に |
中島さんは、10年ほど前に地下倉庫付きマンションを購入。この地下倉庫をシアタールームとして活用していた。しかし音響に関する知識はあまり持っておらず、当時は外部への音漏れくらいにしか気を使っていなかったという。
だがその後、オーディオショップが行う試聴会などのイベントへの参加を重ねるうちに「自分の部屋とは迫力感が違うのでは…?」と違和感を覚え、音の響きが気になりだした。イベントに参加する度に、自分のホームシアターでは機材のポテンシャルを活かしきれていないように思い、音環境を整備する必要性を感じたのである。
そんな中島さんの転機となったのは、やはり「いい音・いい部屋体感ツアー」への参加だった。同ツアーでの体験を通じて“ものさし”を自分の中に確立できたことで、それまで漠然としていた悩みをより具体的に認識できるようになったという。
「いい音・いい部屋体感ツアー」は、これまでにも何度か紹介しているように、DAIKENが年に3回開催するイベント。同社の音に関するソリューションを実際に体感でき、そうした体験を通じて「いい音といい部屋」に関する“ものさし”を身に付けることができる。たとえば防音レベルの比較や音響障害の具体的な抑え方など、他ではなかなか体感できない、音にまつわる事柄を実際に肌身で感じることができる。
なお、体感ツアーは来る6月22日(土)にも開催が予定されており(関連ニュース)、「新築での専用室」「リノベーションでの専用室」「新築でのリビングシアター」「リフォームでのリビングシアター」と参加者の目的・興味にあわせた4コースを用意している。
中島さんは昨年6月の体感ツアーへ参加。その際の感想を「フラッターエコーがなくなるのを実際に体感して、これはいいなと思いました。うちの地下はフラッターエコーがかなり出ていましたから、これは消さなくてはならないなと思いました」と振り返る。
その後、部屋の図面を携え、どうすれば響きのよい部屋に変わるのか相談したという。相談の結果、既存の天井をDAIKENの「オトテン」に変更し、「オトピタ」を壁面に設置する方針を決定する。