公開日 2014/03/04 09:39
JVCのウッドドームイヤホン新モデルレビュー −HA-FX850/750/650の音の違いを徹底チェック
木を使って音響効果を高めた個性派モデル
「HA-FX850」などJVCウッドドームイヤホンシリーズ新モデル発売のニュース(関連記事)を聞いたときには、正直言って素直に喜んだ。というのも、このシリーズは、発売当初から好評を博し、いまだ根強い人気を保ち続けているものの、ここ4年ほどは新しいトピックもなく継続生産されるのみで、このままいくと部品の入手困難等で生産終了…という話にもなりかねないと思っていたからだ。ボディだけでなく、振動板やダンパーなどにもウッドパーツを活用するという、とてもきめ細やかな、他に類を見ない稀少な造りの製品だけに、そういった可能性は少なからず考えられるからだ。
しかしながら、ジャパンらしさが光る個性的なイヤホンが、この世から消えてしまうなんてもったいない!ということで、今回の新モデル登場は「今後もウッドドームシリーズを積極的に展開する」という意思表示を示してくれただけでも、充分に価値あるものと感じている。
とはいえ、カナル型イヤホンといえどオーディオ製品。もっとも肝心なのは“サウンドクオリティ”だし、上位モデルとなれば、クオリティだけでなく音色傾向なども気にかかる。そこで、今回発売された「HA-FX850」「HA-FX750」「HA-FX650」を借用し、その実力のほどを検証してみることにした。
従来モデルからの進化をチェック
まずは、ラインナップの詳細を見ていこう。
全面リニューアルに伴って、ラインナップは旧モデルの2バリエーション構成から「HA-FX850」「HA-FX750」「HA-FX650」の3モデル構成へと拡大している。ドライバーの口径サイズから言って、「HA-FX750」が「HA-FX700」(10mm径)、「HA-FX650」が「HP-FX500」(8.5mm径)の後継にあたり、それに新フラグシップ「HA-FX850」(こちらは新設計の11mm径ドライバーを搭載)が追加された、といったイメージで捉えればよさそうだ。
また、旧2モデルが異なったデザインを与えられていたのに対して、新モデルでは多少ディテールが異なるものの、素材感、色合いともに全く変わらない外観が与えられている。しかも、色の濃いウッドボディやピンクゴールドと呼びたくなる色合いの金属パーツなどによって、先代に比べると、こと外観に関してはかなり上級へとシフトアップしたイメージとなっている。
実際、「HA-FX850」が税込39,900円前後、「HA-FX750」が同29,400円前後、「HA-FX650」が同19,950円前後と比較的高額モデルとなっているため、このような質感の高さを持ち合わせているのは嬉しいかぎり。なかでも「HA-FX650」は、上位2モデルと見かけは大差ないので、ちょっとトクした気分になるほど。なかなか素敵な外観に仕上がっている。
しかしながら、ウッドドームシリーズ最大の特徴といえば、その名の通り“ウッドドーム”振動板をはじめ、随所に木材を活用していることだろう。たとえば、薄くスライスしたカバ材を使用した振動板は、伝搬速度が高いうえに適度な内部損失を持ち、自然な響きを楽しませてくれる。これは、JVC独自の薄膜加工技術により生み出されたもので、他に類を見ない貴重なもの。特に、弦楽器やピアノなど、アコースティック楽器の再現性は感嘆するほどのクオリティで、こういった“自然な音色”が大きなアドバンテージとなり、ウッドドームシリーズの根強い人気に繋がっていたのも確かだ。そういった特徴を活かしつつ、随所に改良を施してさらなるクオリティアップを目指したのが、新モデルの特徴であるという。
「木」を使って音響効果を高めたJVCの技術とは
まずドライバーユニットは、振動板自身にウッドを使用していることに加え、振動板とマグネットの間にもウッドプレートを配置。さらに振動板の前面には“ウッドディフューザー”を、ドライバーユニット後方には“ウッドダンパー”を、ハウジング後端には“ウッドリングアブソーバー”など随所にウッド素材をレイアウトすることで、ウッドドームシリーズならではの良質なサウンドを保ちつつ、歪み感の少ない、上質でリアルなサウンドを実現しているという。
いっぽうで、ドライバーユニットのケースや前面、ハウジング後端のエアダクト部分などには、ブラス(真鍮)素材が採用されている。こちらは、ウッドドームシリーズのアドバンデージであるヴァイオリンやピアノ、ウッドベースなどのアコースティック楽器に加えて、トランペットやホルンなど、金管楽器の音色や響きに関してもリアルさを追求しようとするもの。これにより、弦楽器だけでなく、金管楽器や打楽器も自然な音色の、リアルサウンドに仕上がっているというから素晴らしい。
試聴レビュー
「HA-FX850」− 自然な音調はそのままに、ハイレゾ音源にも対応する完成度の高い新フラグシップ
さて、ここからは各モデルごとの特徴とサウンドキャラクターについて、それぞれ個別にレポートしていこう。
まず、今回新たなるフラグシップとしてラインナップに加わった「HA-FX850」から。
先にも述べたように、11mm口径のウッドドームユニットはこのモデル専用に開発されたもので、これによりボディサイズも他の2モデルに比べて、やや大柄となる。またケーブルに関しても、「HA-FX850」のみMMCXコネクタによる着脱式を採用しており、市販リケーブルと交換して、音の変化を楽しむことができる。
とはいえ、MMCXコネクタは微妙な精度の差で着脱時に不具合をもたらすこともあるので、交換を試す際には少し注意が必要だ。そのあたりは、あくまでも個人の責任の範囲内で試してみて欲しい。今後JVCオフィシャルの高級ケーブルやリモコン付きケーブルのオプション追加に期待したいところ。とはいえ、JVCがMMCXコネクタのリケーブルを採用するのは今回が初めてで、しかも「HA-FX850」のみとなっているので、ラインナップは全くの未定だという。是非とも前向きに検討して貰いたいものだ。
さて、肝心のサウンドはというと、ウッドドームならではの自然な鳴りが、さらにダイナミック、かつリアルになったイメージ。響きの良い自然な鳴りっぷりなのに、フォーカス感が高く、まるで目の前で演奏してくれているかのよう。DSD音源のチェロを聴くと、ボウイングが、胴鳴りが細やかなニュアンスまで漏らさず伝わってきてくれるため、響きが普段の数倍心地よく感じられるし、ホールへの広がり感も大きくなる。このリアルな音色感は、なかなかのものだ。
一方で、弦楽器系だけでなく金管楽器系も違和感ない音色なのが旧モデルにはなかった特徴だろう。トランペットの音を聴くと、倍音成分がきれいに乗った、突き抜け感の強い音を楽しませつつも、絶妙なニュアンス表現や、時に演奏者の動きまで感じ取ることができるくらいの半端ないリアリティを楽しむことができる。ウッドドームシリーズならではの自然さをそのままに、最新のハイレゾ音源にも対応するクオリティの高さを獲得した、完成度の高い製品といっていいだろう。
「HA-FX750」− 芯のしっかりした、フォーカス感の高い音
ハードロック/ポップス好きにオススメ
「HA-FX700」と同じ10mm口径のドライバーを搭載しつつ、新たにミドルクラスへと位置づけされた「HA-FX750」。「HA-FX850」との違いはドライバー口径で、ケーブルも直出しタイプとなっている。
「HA-FX750」は、「HA-FX850」に比較するとやや低域のボリューム感と解像度が低下するものの、芯のしっかりした、フォーカス感の高い音色傾向を持ち合わせているので、全くといっていいほど気にならない。そればかりか、ハードロックなど、曲調によってはこちらのほうが高いグルーヴ感を持つサウンドを楽しむことができる。ハードロック、ポップス好きの人には、こちらの方が相性が良いかも。
そしてやはりウッドドームシリーズならではのサウンドキャラクターは健在で、アコースティックギターを聴くと、普段よりも響きが心地よく大きくなった胴鳴りに、ニュアンス表現が細やかなつま弾きが重なり、格段に印象的な演奏に生まれ変わってくれる。このグルーヴ感の高さと、楽器の印象度の高さが両立していることが、「HA-FX750」ならではの魅力と言える。
「HA-FX650」− 木そのものの鳴りを感じる心地よい音
アコースティック楽器愛好者にオススメ
最後に、末弟の「HA-FX650」はというと、こちらは「HP-FX500」と同じ8.5mm口径のドライバーユニットを搭載。口径が一番小さいため、ハウジング部も一番小口径となり、装着感についてはシリーズ中もっとも軽快となる。また、基本的なパーツ構成は上位モデルと変わらないものの、フロント側のブラスリングやハウジング後端のウッドリングアブソーバーなどが省略されている。ケーブルは「HA-FX750」と同様に直出しだ。
解像度感やダイナミックさは劣るものの、帯域バランスや音色傾向は「HA-FX850」に近いイメージ。量感のしっかりした低域と、伸びやかだけれども自然な響きの高域によって、自然な印象のサウンドを楽しませてくれる。特に弦楽器系は、ウッドドームシリーズならではの自然な、木そのものの鳴りを感じさせてくれるので、とても心地よく感じるし、長い間聴いていてもそれほど疲れを意識しない。クラシックやジャズなど、アコースティックな演奏をよく聴く人が、屋外でも心地よいサウンドを楽しみたい、という場合にはこちらもなかなか良いチョイスとなるだろう。
◇ ◇ ◇
このようにJVCウッドドームシリーズは、シリーズならではの個性や、ウッド素材を随所に活用したことによる自然で美しい楽器の響きを持ちつつ、それぞれのモデルでほんの少しずつクオリティや帯域バランスなど、ニュアンスの異なったサウンドキャラクターを持ち合わせていることが良く分かる。価格とクオリティに関する満足度でチョイスするのも良いが、音色傾向的に一番気に入ったものを選び出すのもオススメだ。3モデルともに、他に類のない、個性的な製品である。
(野村ケンジ)
しかしながら、ジャパンらしさが光る個性的なイヤホンが、この世から消えてしまうなんてもったいない!ということで、今回の新モデル登場は「今後もウッドドームシリーズを積極的に展開する」という意思表示を示してくれただけでも、充分に価値あるものと感じている。
とはいえ、カナル型イヤホンといえどオーディオ製品。もっとも肝心なのは“サウンドクオリティ”だし、上位モデルとなれば、クオリティだけでなく音色傾向なども気にかかる。そこで、今回発売された「HA-FX850」「HA-FX750」「HA-FX650」を借用し、その実力のほどを検証してみることにした。
従来モデルからの進化をチェック
まずは、ラインナップの詳細を見ていこう。
全面リニューアルに伴って、ラインナップは旧モデルの2バリエーション構成から「HA-FX850」「HA-FX750」「HA-FX650」の3モデル構成へと拡大している。ドライバーの口径サイズから言って、「HA-FX750」が「HA-FX700」(10mm径)、「HA-FX650」が「HP-FX500」(8.5mm径)の後継にあたり、それに新フラグシップ「HA-FX850」(こちらは新設計の11mm径ドライバーを搭載)が追加された、といったイメージで捉えればよさそうだ。
また、旧2モデルが異なったデザインを与えられていたのに対して、新モデルでは多少ディテールが異なるものの、素材感、色合いともに全く変わらない外観が与えられている。しかも、色の濃いウッドボディやピンクゴールドと呼びたくなる色合いの金属パーツなどによって、先代に比べると、こと外観に関してはかなり上級へとシフトアップしたイメージとなっている。
実際、「HA-FX850」が税込39,900円前後、「HA-FX750」が同29,400円前後、「HA-FX650」が同19,950円前後と比較的高額モデルとなっているため、このような質感の高さを持ち合わせているのは嬉しいかぎり。なかでも「HA-FX650」は、上位2モデルと見かけは大差ないので、ちょっとトクした気分になるほど。なかなか素敵な外観に仕上がっている。
しかしながら、ウッドドームシリーズ最大の特徴といえば、その名の通り“ウッドドーム”振動板をはじめ、随所に木材を活用していることだろう。たとえば、薄くスライスしたカバ材を使用した振動板は、伝搬速度が高いうえに適度な内部損失を持ち、自然な響きを楽しませてくれる。これは、JVC独自の薄膜加工技術により生み出されたもので、他に類を見ない貴重なもの。特に、弦楽器やピアノなど、アコースティック楽器の再現性は感嘆するほどのクオリティで、こういった“自然な音色”が大きなアドバンテージとなり、ウッドドームシリーズの根強い人気に繋がっていたのも確かだ。そういった特徴を活かしつつ、随所に改良を施してさらなるクオリティアップを目指したのが、新モデルの特徴であるという。
「木」を使って音響効果を高めたJVCの技術とは
まずドライバーユニットは、振動板自身にウッドを使用していることに加え、振動板とマグネットの間にもウッドプレートを配置。さらに振動板の前面には“ウッドディフューザー”を、ドライバーユニット後方には“ウッドダンパー”を、ハウジング後端には“ウッドリングアブソーバー”など随所にウッド素材をレイアウトすることで、ウッドドームシリーズならではの良質なサウンドを保ちつつ、歪み感の少ない、上質でリアルなサウンドを実現しているという。
いっぽうで、ドライバーユニットのケースや前面、ハウジング後端のエアダクト部分などには、ブラス(真鍮)素材が採用されている。こちらは、ウッドドームシリーズのアドバンデージであるヴァイオリンやピアノ、ウッドベースなどのアコースティック楽器に加えて、トランペットやホルンなど、金管楽器の音色や響きに関してもリアルさを追求しようとするもの。これにより、弦楽器だけでなく、金管楽器や打楽器も自然な音色の、リアルサウンドに仕上がっているというから素晴らしい。
試聴レビュー
「HA-FX850」− 自然な音調はそのままに、ハイレゾ音源にも対応する完成度の高い新フラグシップ
さて、ここからは各モデルごとの特徴とサウンドキャラクターについて、それぞれ個別にレポートしていこう。
まず、今回新たなるフラグシップとしてラインナップに加わった「HA-FX850」から。
先にも述べたように、11mm口径のウッドドームユニットはこのモデル専用に開発されたもので、これによりボディサイズも他の2モデルに比べて、やや大柄となる。またケーブルに関しても、「HA-FX850」のみMMCXコネクタによる着脱式を採用しており、市販リケーブルと交換して、音の変化を楽しむことができる。
とはいえ、MMCXコネクタは微妙な精度の差で着脱時に不具合をもたらすこともあるので、交換を試す際には少し注意が必要だ。そのあたりは、あくまでも個人の責任の範囲内で試してみて欲しい。今後JVCオフィシャルの高級ケーブルやリモコン付きケーブルのオプション追加に期待したいところ。とはいえ、JVCがMMCXコネクタのリケーブルを採用するのは今回が初めてで、しかも「HA-FX850」のみとなっているので、ラインナップは全くの未定だという。是非とも前向きに検討して貰いたいものだ。
さて、肝心のサウンドはというと、ウッドドームならではの自然な鳴りが、さらにダイナミック、かつリアルになったイメージ。響きの良い自然な鳴りっぷりなのに、フォーカス感が高く、まるで目の前で演奏してくれているかのよう。DSD音源のチェロを聴くと、ボウイングが、胴鳴りが細やかなニュアンスまで漏らさず伝わってきてくれるため、響きが普段の数倍心地よく感じられるし、ホールへの広がり感も大きくなる。このリアルな音色感は、なかなかのものだ。
一方で、弦楽器系だけでなく金管楽器系も違和感ない音色なのが旧モデルにはなかった特徴だろう。トランペットの音を聴くと、倍音成分がきれいに乗った、突き抜け感の強い音を楽しませつつも、絶妙なニュアンス表現や、時に演奏者の動きまで感じ取ることができるくらいの半端ないリアリティを楽しむことができる。ウッドドームシリーズならではの自然さをそのままに、最新のハイレゾ音源にも対応するクオリティの高さを獲得した、完成度の高い製品といっていいだろう。
「HA-FX750」− 芯のしっかりした、フォーカス感の高い音
ハードロック/ポップス好きにオススメ
「HA-FX700」と同じ10mm口径のドライバーを搭載しつつ、新たにミドルクラスへと位置づけされた「HA-FX750」。「HA-FX850」との違いはドライバー口径で、ケーブルも直出しタイプとなっている。
「HA-FX750」は、「HA-FX850」に比較するとやや低域のボリューム感と解像度が低下するものの、芯のしっかりした、フォーカス感の高い音色傾向を持ち合わせているので、全くといっていいほど気にならない。そればかりか、ハードロックなど、曲調によってはこちらのほうが高いグルーヴ感を持つサウンドを楽しむことができる。ハードロック、ポップス好きの人には、こちらの方が相性が良いかも。
そしてやはりウッドドームシリーズならではのサウンドキャラクターは健在で、アコースティックギターを聴くと、普段よりも響きが心地よく大きくなった胴鳴りに、ニュアンス表現が細やかなつま弾きが重なり、格段に印象的な演奏に生まれ変わってくれる。このグルーヴ感の高さと、楽器の印象度の高さが両立していることが、「HA-FX750」ならではの魅力と言える。
「HA-FX650」− 木そのものの鳴りを感じる心地よい音
アコースティック楽器愛好者にオススメ
最後に、末弟の「HA-FX650」はというと、こちらは「HP-FX500」と同じ8.5mm口径のドライバーユニットを搭載。口径が一番小さいため、ハウジング部も一番小口径となり、装着感についてはシリーズ中もっとも軽快となる。また、基本的なパーツ構成は上位モデルと変わらないものの、フロント側のブラスリングやハウジング後端のウッドリングアブソーバーなどが省略されている。ケーブルは「HA-FX750」と同様に直出しだ。
解像度感やダイナミックさは劣るものの、帯域バランスや音色傾向は「HA-FX850」に近いイメージ。量感のしっかりした低域と、伸びやかだけれども自然な響きの高域によって、自然な印象のサウンドを楽しませてくれる。特に弦楽器系は、ウッドドームシリーズならではの自然な、木そのものの鳴りを感じさせてくれるので、とても心地よく感じるし、長い間聴いていてもそれほど疲れを意識しない。クラシックやジャズなど、アコースティックな演奏をよく聴く人が、屋外でも心地よいサウンドを楽しみたい、という場合にはこちらもなかなか良いチョイスとなるだろう。
このようにJVCウッドドームシリーズは、シリーズならではの個性や、ウッド素材を随所に活用したことによる自然で美しい楽器の響きを持ちつつ、それぞれのモデルでほんの少しずつクオリティや帯域バランスなど、ニュアンスの異なったサウンドキャラクターを持ち合わせていることが良く分かる。価格とクオリティに関する満足度でチョイスするのも良いが、音色傾向的に一番気に入ったものを選び出すのもオススメだ。3モデルともに、他に類のない、個性的な製品である。
(野村ケンジ)