公開日 2015/03/06 11:00
AVINITYの上位グレード「REFERENCE CLASS」をレビュー - “驚異のコスパ”を実現したオーディオケーブル
【特別企画】「3倍・4倍の価格帯で通用する」クオリティ
ドイツの新鋭ケーブルブランド「AVINITY」は、昨年の日本上陸から、その音質とコストパフォーマンスで各方面から高い評価を受けてきた。今回、同ブランドの上位モデルとなる“REFERENCE CLASS”が登場。そのサウンドを井上千岳氏が検証した。
■欧州の巨大企業が手がけるケーブルブランド
AVINITY(アヴィニティ)は2011年に登場した新しいケーブルブランドだが、母体となっているのはhamaというドイツの大企業である。hama社は1923年にマルティン・ハンケという少壮の写真家が設立した会社で、戦前はドレスデンに本拠を構えhamaphotの名称で写真の現像やカメラアクセサリーの販売などを行ってきた。戦争で社屋が破壊されたため、1945年からはバイエルン州のモンハイムという小さな町に移って活動を再開したという。
現在は写真やビデオ関係だけでなく、オーディオ、ビデオ、通信関連のアクセサリーや家電製品などにもジャンルを広げ、ランドセルなどの学用品でも高いシェアを持っているという。1993年に社名をhamaに変更している。社屋を置くモンハイムは5,000人ほどの市だが、その面積の3分の1ほどをhama社が占めているとも聞く。
世界17か国に支社を持ち、扱う製品は18,000種に及ぶというから、ケーブルはそのごく一部にすぎない。しかしその企業規模から考えれば、十分すぎるほどの大きさである。この企業規模は品質に大きく関係してくるが、それについてはまた後で触れる。
■AVINITYが圧倒的なコストパフォーマンスを実現できる理由
AVINITYはブランド創設から4年目、わが国での取り扱いもまだ日が浅いが、ラインナップはオーディオ、ビデオの双方で最初から充実している。ことに人気を博したのがアンテナケーブル(Phile-web製品レポート)だが、他にもHDMIやサブウーファーケーブルなど幅広く支持を集めてきた。
これにはおそらく理由があって、ハイエンド専業メーカーにはこれだけのアイテムを簡単に揃えるのは難しいし、かといって大手のケーブルメーカーには逆にジャンルが細かすぎて対応しきれないのである。AVINITYの場合は母体であるhamaのリソースで豊富なアイテムを網羅することができ、しかも先に触れた量産効果によってコストパフォーマンスに優れた製品を開発することが可能だったと考えることができる。
市場に登場してから瞬く間に高い支持を得たのには、そうした背景があったと推測できる。それは日本でも同じであった。
■欧州の巨大企業が手がけるケーブルブランド
AVINITY(アヴィニティ)は2011年に登場した新しいケーブルブランドだが、母体となっているのはhamaというドイツの大企業である。hama社は1923年にマルティン・ハンケという少壮の写真家が設立した会社で、戦前はドレスデンに本拠を構えhamaphotの名称で写真の現像やカメラアクセサリーの販売などを行ってきた。戦争で社屋が破壊されたため、1945年からはバイエルン州のモンハイムという小さな町に移って活動を再開したという。
現在は写真やビデオ関係だけでなく、オーディオ、ビデオ、通信関連のアクセサリーや家電製品などにもジャンルを広げ、ランドセルなどの学用品でも高いシェアを持っているという。1993年に社名をhamaに変更している。社屋を置くモンハイムは5,000人ほどの市だが、その面積の3分の1ほどをhama社が占めているとも聞く。
世界17か国に支社を持ち、扱う製品は18,000種に及ぶというから、ケーブルはそのごく一部にすぎない。しかしその企業規模から考えれば、十分すぎるほどの大きさである。この企業規模は品質に大きく関係してくるが、それについてはまた後で触れる。
■AVINITYが圧倒的なコストパフォーマンスを実現できる理由
AVINITYはブランド創設から4年目、わが国での取り扱いもまだ日が浅いが、ラインナップはオーディオ、ビデオの双方で最初から充実している。ことに人気を博したのがアンテナケーブル(Phile-web製品レポート)だが、他にもHDMIやサブウーファーケーブルなど幅広く支持を集めてきた。
これにはおそらく理由があって、ハイエンド専業メーカーにはこれだけのアイテムを簡単に揃えるのは難しいし、かといって大手のケーブルメーカーには逆にジャンルが細かすぎて対応しきれないのである。AVINITYの場合は母体であるhamaのリソースで豊富なアイテムを網羅することができ、しかも先に触れた量産効果によってコストパフォーマンスに優れた製品を開発することが可能だったと考えることができる。
市場に登場してから瞬く間に高い支持を得たのには、そうした背景があったと推測できる。それは日本でも同じであった。