• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/10/21 11:02

【ウォークマン新旧比較 第2弾】新上位モデル「ZX100」を従来機「ZX1」と聴き比べ

<山本敦のAV進化論 第73回>
山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
今回はソニーがIFAで発表したハイレゾ対応のウォークマン上位機種「NW-ZX100」について、前機種の「NW-ZX1」と比較しながら、音質・機能面でどんな所が変わったのか詳しく見ていきたい。なお、Aシリーズの新旧比較も前回行っているので、興味のある方はそちらもあわせてチェックいただきたい。

ウォークマンの最新上位モデル「NW-ZX100」

■「ソニー初のハイレゾ対応ハイエンドウォークマン」の後継機現る

はじめに前機種の「NW-ZX1」がどんなウォークマンだったのか、簡単に振り返っておこう。本機はいまからちょうど2年前、2013年の12月に発売された「ハイレゾ対応ウォークマン初のハイエンドモデル」だ。

前機種の「NW-ZX1」

ハイレゾ対応のウォークマンという位置づけでは、わずかに先行してミドルレンジクラスの「F880シリーズ」がその年の10月に発売されていたし、Android搭載のウォークマンとしては2011年12月に発売された、当時のフラグシップ「Z1000シリーズ」のマルチアプリケーション対応のコンセプトを継承している。

NW-ZX1と“同期”のハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤーには、iBasso Audioの「HDP-R10」やAstell&Kernの「AK100」などがあるが、メジャーブランドのソニーがF880にZX1と、立て続けにハイレゾ対応のウォークマンを発売したことで、本格的にハイレゾ時代が到来したと言える。

NW-ZX1はハイレゾ対応のフルデジタルアンプ「S-Master HX」に、非ハイレゾ音源もハイレゾ相当の高音質にアップスケールする「DSEE HX」など、ソニー独自の高音質オーディオ再生技術を採用。Android 4.1とタッチパネルを搭載し、本体側面のハードキーと合わせて音楽再生操作がスムーズに行える点が大きな特徴だ。

音楽再生アプリ「W.ミュージック」のUIの完成度も高い。Android OS搭載なのでスマホのようにアプリを追加したり、Wi-Fi機能でインターネットに接続して「mora」アプリからPCレスでハイレゾ音源を直接購入&ダウンロードできるのも魅力的だ。発売当初は対応していなかったPCM変換によるDSD再生(2.8MHz)も、ソフトウェアアップデートにより追加。アルミ削り出しのボディや大型コンデンサー、信号回路のブラッシュアップなど徹底した高音質化にも取り組んだ、まさにウォークマンのフラグシップの名に恥じない出来映えだった。

シリーズのフラグシップとしての座は、2015年の年初に発売された「NW-ZX2」に引き継がれた。ZX1は新しいZX2の発売以後も併売されたため、ソニーはZX2を明確にフラグシップとして位置づけることなく、それぞれ音の違いを楽しめる上位機種として位置づけていたが、実際にはSDカードへの対応やロングバッテリーライフなど機能面ではZX1がトレンドに遅れを取る面もあり、リフレッシュを期待する声も高まりつつあった。そんな背景の中、2年ぶりにリニューアルされた後継機種がNW-ZX100だ。まずはZX1と比べてどんな点が変わったのかおさらいしておこう。

次ページ新製品「NW-ZX100」では何が変わったのか?

1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 日伊合作、ミュージカリティと音質を両立するアナログプレーヤー。GOLDNOTE「PIANOSA-GLANZ」の魅力
2 「ながら聴きイヤホンガイド 2025 SPRING」家事も仕事もスポーツも快適にする、最適なモデルはこれだ!
3 音楽愛好家にこそ届けたい、オーディオ・ノートの音。小原由夫氏が開発現場を探訪!
4 B&W愛用ユーザーを訪ねる(1) -ネットワークオーディオが深める夫婦の絆
5 先進の高画質パネルを惜しみなく投入!TCLの4K Mini LED液晶テレビ「Q7Cシリーズ」徹底レビュー
6 ラディウス、“生活に優しくフィットする”イヤーカフ型完全ワイヤレス「ear-hug」
7 final新フラグシップイヤホン「A10000」。ひと足さきに聴いたら本気で語彙力がなくなった
8 Shure、「100周年記念プレミアムセール」を4/24から開催。「SE215」など46製品の人気モデルがお得に
9 iPhoneに溜まった写真、サクッと整理してスッキリしたいならこの方法!
10 「金曜ロードショー」まさかのプラモ化。当時の番組ロゴも背景紙で再現
4/23 10:21 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX