公開日 2015/11/02 10:00
オーディオテクニカ「ATH-WS770/WS550」レビュー:重低音好きの求めるサウンドがここに具現化
新SOLID BASSを聴く
オーディオテクニカの“SOLID BASS”は、“重低音”をテーマとしたイヤホン/ヘッドホンの先駆者として常に存在感を示してきた人気シリーズだ。2015年秋モデルのヘッドホンラインナップは、トップエンドの「ATH-WS1100」が“ハイレゾ対応”という新機軸を打ち出し、それに「ATH-WS770」「ATH-WS550」が続くかたちとなる。
■音圧感のあるビートとクリアな中高域を聴かせる「ATH-WS770」
まず「ATH-WS770」からその特徴を紹介していこう。
“SOLID BASS”の追求するサウンドは“重低音”。それを実現するべく、直径53mmの「ディープモーション・ドライバー」を搭載。強力な磁気回路により振動板を力強くドライブし、低音再生能力を向上させている。さらに、振動版の動きをより正確にコントロールするために、PCBをドライバー背面トップにマウントし空気の制動を均一化する「トップマウントPCB方式」を採用。歪みの少ない低音と明瞭な中高域のバランスを調整している。
また今期の“SOLID BASS”からチャンバー(空気室)方式に換わって採用された、ベント(空気孔)を使った新機構「エアフローベース・トリプロベンディングシステム」を搭載。ドライバー背面の同心円上に、均等な間隔で3つのベントを配置することで、筐体内部の空気のバネ性を効率よく生み出し低音の能率を向上。ステンレス製音響抵抗を組み合わせ、低域と中高域とのバランスも整えている。
筐体は剛性の高い精密加工アルミニウム材を使った「制振デュアル・エンクロージャーデザイン」で、ドライバー振動から不要共振を抑制している。
低音だけでなく、中高域とのバランスを整えるための設計を各所に取り入れたところが「ATH-WS770」の高音質を実現するポイントと言えるだろう。
「ATH-WS770」のサウンドの特徴として真っ先に挙げたいのは、パンチを効かせた音圧感のあるリズムの刻みだ。
それを特に体感できたのは、宇多田ヒカルの『Automatic』。騒音の多い環境下でも低音が身に突き刺さるように降り注ぐ。中高域も水準以上の解像感とクリアさを確保しており、宇多田のボーカルが音空間の中に浮かび上がり確かな存在感を持って鳴り響く。低域だけでなく中高域までクリアに音分離させるタイプのため、現代的な楽曲にはジャンルを問わず幅広くマッチすることだろう。
■音圧感のあるビートとクリアな中高域を聴かせる「ATH-WS770」
まず「ATH-WS770」からその特徴を紹介していこう。
“SOLID BASS”の追求するサウンドは“重低音”。それを実現するべく、直径53mmの「ディープモーション・ドライバー」を搭載。強力な磁気回路により振動板を力強くドライブし、低音再生能力を向上させている。さらに、振動版の動きをより正確にコントロールするために、PCBをドライバー背面トップにマウントし空気の制動を均一化する「トップマウントPCB方式」を採用。歪みの少ない低音と明瞭な中高域のバランスを調整している。
また今期の“SOLID BASS”からチャンバー(空気室)方式に換わって採用された、ベント(空気孔)を使った新機構「エアフローベース・トリプロベンディングシステム」を搭載。ドライバー背面の同心円上に、均等な間隔で3つのベントを配置することで、筐体内部の空気のバネ性を効率よく生み出し低音の能率を向上。ステンレス製音響抵抗を組み合わせ、低域と中高域とのバランスも整えている。
筐体は剛性の高い精密加工アルミニウム材を使った「制振デュアル・エンクロージャーデザイン」で、ドライバー振動から不要共振を抑制している。
低音だけでなく、中高域とのバランスを整えるための設計を各所に取り入れたところが「ATH-WS770」の高音質を実現するポイントと言えるだろう。
「ATH-WS770」のサウンドの特徴として真っ先に挙げたいのは、パンチを効かせた音圧感のあるリズムの刻みだ。
それを特に体感できたのは、宇多田ヒカルの『Automatic』。騒音の多い環境下でも低音が身に突き刺さるように降り注ぐ。中高域も水準以上の解像感とクリアさを確保しており、宇多田のボーカルが音空間の中に浮かび上がり確かな存在感を持って鳴り響く。低域だけでなく中高域までクリアに音分離させるタイプのため、現代的な楽曲にはジャンルを問わず幅広くマッチすることだろう。