• ブランド
    特設サイト
公開日 2016/02/04 11:29

ガジェット目線で楽しむ! オプトマの手の平サイズプロジェクター「ML750」レビュー

スマホと組み合わせて使い勝手をチェック
海上 忍
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
■手のひらサイズの明るいプロジェクター

見る愉しみを追求するなら、画面は大きいほうがいい。映画にスポーツ、音楽などなど、圧倒的大画面は臨場感と一体感を創出し、見る者の心を揺さぶる。それがゆえにプロジェクターという製品カテゴリーが支持を集め、「いつかはホームシアターを」という層を生み出しているのだ。

それにしても、ホームシアターの実現はハードルが高い。薄型テレビをはるかに超えるサイズのスクリーンを張る空間はもちろん、AVアンプやスピーカーなど音響機器一式は必須だ。本格的に導入するのならば、家屋を設計する段階からレイアウトを考えねばならない。プロジェクター本体は構成要素の一部に過ぎず、トータルコストは家族の理解と了承を要するレベルだ。

だが、「モバイルプロジェクター」という手がある。小型軽量で持ち運びが容易なため、場所を選ばず大画面を手軽に実現できる。HDMI端子があれば、パソコンやスマートフォンとつなぎ動画ファイル/ストリーミング再生が可能になる。クオリティ面は本格派ホームシアターに譲るとしても、“手軽に楽しめる大画面”は一考の余地があるはず。

そこに登場したオプトマ「ML750」。手のひらサイズで、重さはわずか400g。解像度WXGA/1,280×800ピクセルのDLPデバイスを採用し、コントラスト比は10,000対1と良好なうえに、輝度700ルーメンのLED光源は、同社フラグシップの「HD92」と同じ独立型RGB-LED構成で広色域を確保している。さらにこの700ルーメンという値は、他のモバイルプロジェクターと比較すればかなり明るい部類に入る。そのうえHDMI/MHL端子から映像入力でき、microSDカードやUSBメモリー上のデータも再生可能とくれば、まさにモバイル用途に打ってつけだ。

WXGA解像度のDLPデバイスを採用したウルトラモバイルプロジェクター「ML750」

現行のApple TV(第4世代)をやや大きくした程度のサイズ感だ

ML750に搭載するレンズは、マニュアルフォーカスの単焦点。投写距離は0.97m(30型)〜最大2.58m(80型)、つまり壁から約2.6m離した位置に設置すれば80型の大画面を得られる計算だ。設置場所を固定しないモバイルタイプであることを考えれば、利用のたび投写距離と傾斜角度を整えフォーカスリングを回して微調整する、という使い方になるはず。

搭載のレンズはマニュアルフォーカスの単焦点、投写距離は0.97m(30型)から最大2.58m(80型)に対応

画はじゅうぶん明るい。700ルーメンであるだけに暗所での利用が前提となるが、投写距離が2m(60型相当)以内であれば昼間でも使えるだろう。スクリーンがあればベターだが、ML750の特徴でありメリットは「機動力」。友人の家に持ち込み、壁に直接投写して楽しむような利用スタイルは大いにアリだろう。むしろ、そのように活用すべきプロジェクターなのだ。

iPadと接続して卓上から投写しているようす(写真は2015年12月11日にオーエスで撮影)

だから、入力ソースの選択肢は重要。HDMI入力は必須として、MHLをサポートしていればスマートフォン/タブレットのバッテリー残量を気にせず利用できる。YouTubeはもちろん、Netflixなど長尺のコンテンツを扱う動画サービスは格段に利用しやすくなるはずだ。USBメモリーやSDカードを利用できれば写真やPDFといったコンテンツも気軽に扱えるので、会議やプレゼンテーションにも活用できるはず。これらの要素すべてを満たしているところが、ML750というプロジェクターの特徴であり最大のアドバンテージだ。

入力系統はHDMI/MHL端子とUSB-A端子、micro SDカードスロットを各1基装備。接続する機器は自由自在だ

次ページいよいよ視聴レポート! NetflixやDLNA再生を試す&あえて明るい室内で実験

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 連載:世界のオーディオブランドを知る(1)圧倒的な認知と名声「JBL」の歴史を紐解く
2 女子プロゴルフ「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」10/4から3日間の放送・配信予定
3 ソニー、イヤホン・ヘッドホン用アプリをリニューアル。「Sound Connect」を新たに提供開始
4 テクニクス、初LRセパレート・ワイヤレススピーカー「SC-CX700」。HDMIからPHONOまで搭載
5 Anker、音質とノイキャン性能を徹底追及した完全ワイヤレス最上位「Soundcore Liberty 4 Pro」
6 Amazon、テレビなど家電の設置回収サービスが無料になるキャンペーン。プライム会員限定
7 好きな映像への没入感が圧倒的!大画面・4K有機ELテレビのハイエンド・LG「OLED G4」徹底レビュー
8 final、川崎市のふるさと納税返礼品に「ZE8000 MK2」など17製品を新たに追加
9 VGP2024で金賞多数!Polk Audioのスピーカーが評論家からもユーザーからも「高評価」を得ているわけ
10 重低音イヤホンの枠を超えた、新たなサウンドの境地。オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW2」の進化に迫る
10/4 10:51 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
アナログ Vol.85 2024 AUTUMN
季刊・アナログ
最新号
Vol.85
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX