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公開日 2016/11/16 10:38

パナソニック新DIGAは音楽サーバーとしてどれだけ “使える” か?

<山本敦のAV進化論 第115回>
山本敦
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パナソニックが発売した最新BDレコーダー“DIGA”「DMR-BRZ1020」。今回は少し違った角度からレビューしたい。新たに搭載されたCDリッピング機能など、音楽サーバーとしてどれぐらい使えるのか、その実力をチェックした。

シンプルな操作性とスリムで設置性にも優れる“レギュラーディーガ”の最新モデル「DMR-BRZ1020」

■新しいDIGAで「CDリッピング」ができるようになった

パナソニックのDIGAと言えば、今や国内で最多のラインナップを誇るBDレコーダーである。当サイトの過去記事ではUltra HD Blu-ray再生に対応したフラグシップモデル「DMR-UBZ1」や、全録対応の「DMR-BRX7020」など上位モデルのレビューも数多く上がっているが、今回レビューするのはレギュラーモデルで、シンプルな操作性と設置性を特徴とする最新モデル「DMR-BRZ1020」だ。

シンプルな背面端子。無線LAN接続の機能も内蔵している。CDリッピングの際に活躍するグレースノートの音楽DB接続にも対応。背面パネルにグレースノートのロゴも配置した

本機はUltra HD Blu-rayの再生には対応していないが、本体に3基のデジタルチューナーと1TBのHDD、Wi-Fi機能を内蔵する実力十分のレコーダーだ。4Kアップコンバートや、スタジオマスターと同等の画質に近づける独自技術「マスターグレードビデオコーディング(MGVC)」も搭載している。

価格はオープンだが、想定売価は8万円前後と、そのコスパは驚くほど高いと言える。購入直後に役立つ「2ステップらくらく設定」や、録画予約も手軽にできる見やすいEPG(電子番組表)など、入門向け録画機としての完成度も高い。

さて、同時期に発売されるDMR-UBZ2020/UBZ1020/BRW1020の世代から新たに加わった「CDリッピング」は、音楽サーバーとしてのDIGAの底力をさらに高める機能だ。従来モデルから対応する、宅内DLNAネットワーク内でHDDミュージックサーバーとして使える機能や、e-onkyo musicで購入した音源の自動ダウンロード機能についても一緒に試してみよう。

“古くて新しい機能”である「CDリッピング」を試す。ドライブにディスクをセットして閉じると、自動でCDリッピングのメニューが立ち上がる

■ミュージックサーバーのある生活はどこが魅力的なのか

最近、音楽はもっぱらアウトドアでスマートフォンやDAP、そしてヘッドホンとイヤホンを中心に聴いているという方も増えている。その一方で、ワイヤレススピーカーなどを使って、室内でゆったりと音楽を聴くのもいいよねという声も聞こえてくるようになった。

室内でスマホを使って音楽を聴くとなれば、長時間音楽を聴いていても疲れにくいスピーカーリスニングにも目が向いてくる。

一つ課題があるとすれば、スマホのストレージにはカメラで撮った写真など、いろいろなデータが増えてくるので、音楽のために割けるスペースが限られてしまうこと。そんな時にぜひ活用したいのが、ホームネットワーク対応のミュージックサーバーだ。

次ページDIGAをミュージックサーバーとして活用するための3つのテクニック

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