公開日 2018/11/14 06:00
音質が劇的進化、Amazon新「Echo Plus」「Echo Dot」はどちらも “買い” で間違いない!
<山本敦のAV進化論 第170回>
Amazonの音声アシスタント「Alexa」を搭載するスマートスピーカーが一部リニューアルされた。13月にはスクリーン付きモデルの新製品「Echo Show」も発売されるが、今回は10月末に発売された「Echo Plus」と「Echo Dot」の音質を中心にしたレビューをお届けしよう。
Echoシリーズは2017年秋に招待制で日本発売され、2018年4月から一般販売に切り替わった。そして発売から約1年が経ち、スマートスピーカーの入門機である「Echo Dot」と最上位の「Echo Plus」がリニューアルされた。
グローバルモデルで数えると、2018年版のEcho Dotが第3世代、Echo Plusが第2世代になる。スタンダードモデルの「Echo」も、アップデートなしで継続販売される。
Echo Dot/Plusは、ともに外観が洗練された。スタンダードモデルの「Echo」と同じファブリック素材を側面にあしらい、フォルム全体が丸みを帯びた。特に前のEcho Dotはプラスチックむき出し、ガジェットっぽさ丸出しで、リビングに置くと違和感が大きい場合もあったが、今回のデザインはどちらもさり気なく溶け込む品の良さを感じる。
Amazonの担当者によるとEcho Dotは、Alexaの音声アシスタント入力デバイスとしてのみ使い、実際の音はアナログ音声出力から、より音の良いアクティブスピーカーやアンプにつないでいるユーザーも多かったという。確かに筆者も前のEcho Dotについて、低音が出ない簡易なスピーカーと感じていた。だが、5,000円前後の売価なら無理もない。
スピーカー構成は、Echo Dotが0.6インチから1.6インチのフルレンジスピーカーにサイズアップした。本体サイズも前モデルに比べて全体的に大きくなっているものの、設置性の良さは変わらない。サイズはGoogle Home Miniより少し大きい程度だ。電源は専用プラグで給電する。
一方のEcho Plusのデザインは、竹筒のように縦に長かった第1世代機よりも上下サイズが縮み、筒の径が太くなっている。エンクロージャー内部に搭載するスピーカーは2ウェイ構成で、0.8インチのトゥイーターと3インチのウーファーを、開口部を下向きにして搭載している。
前モデルと同様にドルビーサウンドに対応しており、単体で360度方向に広がりのある音場を作り出す。モバイルアプリから2台をペア設定してステレオ再生したり、そこにサブウーファー「Echo Sub」を加えれば2.1chサウンドシステムに発展する。
それぞれのデバイスでSpotifyからWi-Fiストリーミング再生し、音質を確かめた。いったんSpotifyにつないでしまえば、モバイル版/PC版Spotifyアプリから聴きたい曲を選んでキャストできるようになる。音声操作とあわせて使うと便利だ。
Echo Dotのサウンドは、前モデルに比べてケタ違いに力強くなっている。中低域を中心に足場がしっかりしたので、中高域が浮つかず、重心が下がった。音像の定位、立体感が鮮明だ。
山中千尋のアルバム『シンコペーション・ハザード』から「ヘリオトロープ・ブーケ」を再生すると、電子ピアノの音色がふくよかで、きめ細かな余韻がリスニングルームに漂う。肉厚で芯にコシのある音だ。ウッドベースのソロは、前のEcho Dotでは途切れ途切れに聴こえることもあったが、新しいEcho Dotなら、よりホットな演奏が聴ける。
シンプリー・レッドのアルバム『Stars』から「Something Got Me Started」を聴いても、やはりアップテンポなリズムの芯に強いがある。どっしりとした量感があって、立ち上がりのインパクトも鋭い。ロックやEDMもこの小さなスピーカーだけでガッツリ聴ける。
10畳ぐらいのリビングルームでボリューム設定はMAX10のうち3〜4ぐらいの位置で聴いてみたが、バランスの良いBGMリスニングとしての音量は十分に得られる。あまり音量を上げすぎると高域がピリピリとしてくるので、本格的に音楽に向かい合って聴く場合、あるいは人がたくさん集まっている場所で音楽を賑やかに楽しみたい場合も、5〜6ぐらいのレベルでも濃密なサウンドが楽しめると思う。
Echoシリーズは2017年秋に招待制で日本発売され、2018年4月から一般販売に切り替わった。そして発売から約1年が経ち、スマートスピーカーの入門機である「Echo Dot」と最上位の「Echo Plus」がリニューアルされた。
グローバルモデルで数えると、2018年版のEcho Dotが第3世代、Echo Plusが第2世代になる。スタンダードモデルの「Echo」も、アップデートなしで継続販売される。
Echo Dot/Plusは、ともに外観が洗練された。スタンダードモデルの「Echo」と同じファブリック素材を側面にあしらい、フォルム全体が丸みを帯びた。特に前のEcho Dotはプラスチックむき出し、ガジェットっぽさ丸出しで、リビングに置くと違和感が大きい場合もあったが、今回のデザインはどちらもさり気なく溶け込む品の良さを感じる。
Amazonの担当者によるとEcho Dotは、Alexaの音声アシスタント入力デバイスとしてのみ使い、実際の音はアナログ音声出力から、より音の良いアクティブスピーカーやアンプにつないでいるユーザーも多かったという。確かに筆者も前のEcho Dotについて、低音が出ない簡易なスピーカーと感じていた。だが、5,000円前後の売価なら無理もない。
スピーカー構成は、Echo Dotが0.6インチから1.6インチのフルレンジスピーカーにサイズアップした。本体サイズも前モデルに比べて全体的に大きくなっているものの、設置性の良さは変わらない。サイズはGoogle Home Miniより少し大きい程度だ。電源は専用プラグで給電する。
一方のEcho Plusのデザインは、竹筒のように縦に長かった第1世代機よりも上下サイズが縮み、筒の径が太くなっている。エンクロージャー内部に搭載するスピーカーは2ウェイ構成で、0.8インチのトゥイーターと3インチのウーファーを、開口部を下向きにして搭載している。
前モデルと同様にドルビーサウンドに対応しており、単体で360度方向に広がりのある音場を作り出す。モバイルアプリから2台をペア設定してステレオ再生したり、そこにサブウーファー「Echo Sub」を加えれば2.1chサウンドシステムに発展する。
それぞれのデバイスでSpotifyからWi-Fiストリーミング再生し、音質を確かめた。いったんSpotifyにつないでしまえば、モバイル版/PC版Spotifyアプリから聴きたい曲を選んでキャストできるようになる。音声操作とあわせて使うと便利だ。
Echo Dotのサウンドは、前モデルに比べてケタ違いに力強くなっている。中低域を中心に足場がしっかりしたので、中高域が浮つかず、重心が下がった。音像の定位、立体感が鮮明だ。
山中千尋のアルバム『シンコペーション・ハザード』から「ヘリオトロープ・ブーケ」を再生すると、電子ピアノの音色がふくよかで、きめ細かな余韻がリスニングルームに漂う。肉厚で芯にコシのある音だ。ウッドベースのソロは、前のEcho Dotでは途切れ途切れに聴こえることもあったが、新しいEcho Dotなら、よりホットな演奏が聴ける。
シンプリー・レッドのアルバム『Stars』から「Something Got Me Started」を聴いても、やはりアップテンポなリズムの芯に強いがある。どっしりとした量感があって、立ち上がりのインパクトも鋭い。ロックやEDMもこの小さなスピーカーだけでガッツリ聴ける。
10畳ぐらいのリビングルームでボリューム設定はMAX10のうち3〜4ぐらいの位置で聴いてみたが、バランスの良いBGMリスニングとしての音量は十分に得られる。あまり音量を上げすぎると高域がピリピリとしてくるので、本格的に音楽に向かい合って聴く場合、あるいは人がたくさん集まっている場所で音楽を賑やかに楽しみたい場合も、5〜6ぐらいのレベルでも濃密なサウンドが楽しめると思う。