公開日 2020/12/09 06:30
10万円切りスマホこそカメラで選ぶべき!iPhone SEなど人気6モデルでよく写るのは?
スマホ選びの重要機能を検証
一方、今回ご紹介する10万円以下のスマートフォンは、機種によりカメラ機能に対する取り組みが大幅に異なっている。そのため、今やこのクラスこそ、カメラ機能で機種を選ぶべき時代になっている。
今回テストした6機種は、いずれも各メーカーの普及モデルという位置付けではあるが、カメラ機能という点でみると、通常使用で困るようなレベルでは全くない。まずその点は安心して欲しい。そのため、モデル選びの時は、カメラ機能、特に画角差と画素数、好みの絵作りかどうかがポイントになるといえるだろう。
テストでは、基本的に同一被写体を、出荷時設定のまま撮影した結果を比較している。そのため、高画素機については、最高画素での実力もチェックしているが、基本は出荷時設定とした。もちろん、詳細に設定をすれば、よりよく写る可能性もあるが、一般的なユーザーが、日常的に使う際を想定してのチェックといえる。
チェック内容は多義に及ぶが、筆者が普段、自身のテストラボでチェックしているテストチャート(ドイツ・ImageEngineering社製システム)と、自作の実写チャートで比較。さらに、フィールドでの同一条件による実写比較などを行い、総合的に見た結果を紹介していく。
■Model.1:APPLE「iPhone SE (第2世代)」
絵作りのレベルが高く、安定した信頼できるカメラ性能
iPhoneシリーズの中で、事実上のベーシックモデルとなるのが、この「iPhone SE」だ。今回のテスト機は、SEの第二世代モデルで、iPhone 8の外観に、iPhone 11世代のカメラ機能を搭載したもの。
カメラユニットは、光学式手ぶれ補正機能を搭載した1200万画素のメインカメラひとつ。超広角カメラや望遠カメラは非搭載だが、それらが不必要という人にとっては十分過ぎるほどの実力だ。
HDR機能や4K60Pのビデオ撮影もできるなど、シンプルだが、なかなか充実した機能を備えたモデルに仕上がっている。
■画角
■解像感
■高感度
自然で安定した写りは特筆物。iPhoneはもともとフルオート指向なのだが、出荷時設定のままで、どんなシーンでも難なくこなす点はきわめて大きな魅力である。解像感も高く自然で、拡大しても擬似輪郭もなく、とても好感が持てる。
特にHDRの効きが自然で、他機種のように妙にフラットになることもなく、ハイライトやシャドーの階調のつながりも自然で心地いい。スペック上、やや地味な存在ではあるが、絵作りのレベルが高く、とても安定した信頼できるカメラ性能といえるだろう。
■総合評価
次ページ「Pixel 4」「moto g8 plus」を検証