• ブランド
    特設サイト
公開日 2020/12/28 07:00

CDもBluetoothもラジオもUSBメモリも1台で。“楽しい”重低音、JVC「RV-NB250BT」を聴く

人気シリーズ“XX”のオールインワン音楽システム
土方久明
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
重低音という言葉に心躍らすミュージックラバーや、野外でのパーティーやイベントにもオススメのBluetooth搭載パワードウーファーCDシステム、それがJVC「RV-NB250BT」である。

RV-NB250BT

総合オーディオブランドであるJVCは2011年に“米国逆輸入モデル”として、迫力ある重低音サウンドとタフをコンセプトとした「XX」シリーズを日本市場に投入し、好評を博した。

現在、XXシリーズは完全ワイヤレスイヤホンの「HA-XC90T」、ワイヤレスヘッドホン「HA-XP50BT」などをはじめ、多数のロングラン商品を誇る人気ラインへと成長している。

RV-NB250BTはシリーズ初となるBluetooth搭載パワードウーファーCDシステム。その特徴は3点ある。1点目は、CD/Bluetooth/ラジオ/USBメモリなどの音楽ソースを1台で楽しめ、さらにマイクやギター入力まで備えるオールインワンポータブルシステムであるということ。2点目は、スピーカー構成と筐体構造が重低音サウンドに特化していること。3点目はバッテリーとショルダーベルトを装備し、持ち運びに優れていることだ。

ドラムバッグのようなスタイルで持ち運ぶことも可能。バッテリー内蔵で野外でも迫力ある重低音を楽しめる

再生可能ソースは、一般的な音楽CDに加えて、CD-R/CD-RWにも対応する。USBメモリはMP3に対応するが、個人的にはダウンロードサイトで普及しているAACにも対応して欲しいところ。Bluetoothのバージョン/コーデックはそれぞれVer.5.0/SBCに対応しており、スマホやタブレットを利用して、音楽ファイルやストリーミング、YouTube等からの音楽再生に対応する。さらに76.0MHz-95.0MHzのワイドFM放送の受信も可能だ。

豊富な音声入力端子も魅力。3.5mm AUX INのライン入力、6.3mmのマイク/ギター入力を持ち、さらにマイク/ギター入力はミキシング可能で、カラオケにも使えるマイクエコー機能も備える。また3.5mmヘッドホン端子も搭載している。

スピーカー構成はボディ正面に10センチのフルレンジユニット2基、本体両サイドに16cmもの大口径ウーファーが1基ずつ(合計2基)搭載され、全スピーカー独立の60W/4chアンプで駆動する。また本体内に低域の不要振動を抑制するチューブ構造を備える。

電源供給についてはAC電源での駆動に加え、約14時間もの再生が可能なバッテリーが付属する。また長期間使用しない時にバッテリー消費を抑えるエコモードを搭載しているのも嬉しい。

CDトレイのフタにはロック機構も装備

ここからは実機を使った試聴に入りたい。RV-NB250BTの寸法は幅696mm×高さ261.5mm×奥行き264mmで、質量は8kg。ブラックカラーと押し出しが強いデザインで、迫力があるボディだ。

「重低音再生に強いなら試聴楽曲はEDMやハウスミュージックやヒップホップ、いやR&Bが良いかな?」とワクワクしつつ、まずはCDからEDMの人気アーティスト/アレンジャーであるデヴィッド・ゲッタがジャスティン・ビーバーと組んだ「2u」を再生する事にした。

本体の電源を入れると真っ赤なLEDが左右に点灯し気持ちを高めてくれる。LEDの色は変更できるようだ。

本体上部にあるノブを回して蓋を開ける、そしてCDを入れて再生ボタンを押した。次の瞬間、スピードのあるエレクトリックシンセサイザーとパンチのあるエレクトリックバスドラムの咆哮が部屋に響き渡る。確かに地を這うような重低音だ。いつものハイファイ機器のように分析的に聴くなら、重量があり立ち上がりの良い低域表現で、抜群のグルーブが全身を包みこむ。低域の量感にバランスさせるために高域はシャープな音調で、ジャスティン・ビーバーの甘いボーカルもしっかりと表現できている。

次にiPhoneとBluetoothで接続し、ストリーミングサービスのSpotifyからパーティーモバイル「PARTYNEXTDOOR」を再生した。ビルボードチャート上位常連の人気R&Bアーティストであり、筆者のお気に入りタイトル、ここでは音量のある低域を巧みに表現したいところだが、本体両面のウーファーにより音の広がりが良く適度に響く。これはクラブなどで聞く事ができるグルーブ感と印象が近い!この状態で低域のブーストボタンを押すと、さらに2段階低域の量感を出すことができる。低音好きにはたまらないと思う。

1つ良いなと思ったのは、RV-NB250BTは60Wものアンプを搭載していることもあってボリュームが稼げる。さらに大型ボディを生かした音響設計で大音量でも音がつぶれない。野外使用時でもボリューム不足に悩むことはないだろう。

一通りレビューしていて感じ入ったことは、RV-NB250BTはオーディオメーカーのモデルらしい音楽性とグルーブ感あふれるサウンドを持つということだった。全帯域にスピードがあり、重低音とキレも両立した低域の再生能力の高さが大きな魅力。現代の楽曲、特にEDMやヒップホップなどは低域の再生能力がグルーブ感を大きく左右するので、音楽好きには嬉しいはず。ふだんはアキュレイトな帯域バランスを求める筆者も、本機の楽しい音の出方に、原点回帰の気持ちになった。

また、使用範囲も広そうだ。ふだんは部屋に置いておき、スピーカーやヘッドホンでCDやスマホから音楽を聴いて、週末には外に持ち出して皆で音楽やラジオを聴く、このような幅広いシーンで本モデルは有用である。

さらにマイク端子がついているのでカラオケやイベントでは簡易的なPAシステムとしても利用できる。本体は大きいが、ショルダーベルトを利用して肩にかけると重さも軽減されるので、持ち運びもしやすかった。

RV-NB250BTはプライベートからイベントまで、多くのシーンで満足できる相棒となりそうだ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX