公開日 2021/04/07 06:30
ソニーの「360 RA」対応スピーカー速報インプレッション!初の邦楽作品も聴いた
<山本敦のAV進化論 第200回>
ソニーが独自の立体音楽体験「360 Reality Audio(サンロクマル リアリティ オーディオ)」に対応するWi-Fi/Bluetooth対応のワイヤレススピーカーを4月16日に発売する。同時期に配信が開始される新しい邦楽系の360 Reality Audio音源も特別に用意して、2つの新製品「SRS-RA5000」「SRS-RA3000」を試聴したファーストインプレッションをお届けしたい。
■ソニーの立体音響体験「360 Reality Audio」が楽しめる機器
360 Reality Audio(以下:360 RA)とは、ソニーが2019年のCESで初めて発表した、オブジェクトベースの独自立体音響技術を活かしたイマーシブオーディオ体験だ。リスナーの足もと方向も含む360度全天球に広がる音場空間に、最大24個までの音のオブジェクトを配置してリアルな没入体験が作り出せる。ここがドルビーアトモスやDTS:Xなど他のメジャーなイマーシブオーディオの技術と比べた時の大きな違いになる。
専用のソフトウェアを使って360 RA対応の音源としてミックス編集、エンコードされたコンテンツを360 RAミュージックフォーマットにより配信。再生に必要なデコーダーを搭載するスピーカーなどのハードウェア、またはモバイルアプリによりデコードすれば家庭やポータブル環境で再生できる。
360 RAをスマホなどモバイル機器を使って楽しむ際にはヘッドホン、またはイヤホンとの組み合わせが想定される。360 RA対応のコンテンツと音楽配信サービスのアプリが揃っていれば、360度に広がる音に包まれるような体験が通常のステレオヘッドホン・イヤホンでも楽しめる。
またソニーの認定を受けたヘッドホン・イヤホンであれば「Sony Headphones Connect」アプリから、ユーザーの耳を撮影した画像を元にユーザーの耳の形やヘッドホンなど機器の特性に合わせたプロファイルを自動生成する。こちらのデータを各再生アプリに関連付けることにより、一段と臨場感の高いイマーシブオーディオ体験が楽しめる。「WH-1000XM4」などソニーの対応する機器をお持ちの方は、Sony Headphones Connectアプリによる耳画像データの撮影からプロファイルを自動作成後、ソニーの「ArtistConnection」アプリから迫力あふれる360 RAサウンドを体験できる。ぜひトライしてほしい。
■国内で楽しめる360 Reality Audioの音楽配信サービス
360 RAに対応するコンテンツサービスについて情報を整理しておこう。
国内では2019年12月からアマゾンの有料音楽配信サービス「Amazon Music HD」で360 RAに対応する音楽コンテンツの配信が始まっている。これを理想的な環境で楽しめるスピーカーはアマゾンの「Amazon Echo Studio」だけだった。このほどソニーが発売する2つの新製品が加わることにより360 RA対応機器のラインナップに厚みが増す。
360 RA対応の作品を配信する音楽配信サービスも、4月16日以降はAmazon Music HDのほかにDeezer、Nugs.netが加わる。このたび初めて邦楽系の360 RA対応コンテンツがカタログに加わることにも注目したい。一昨年から配信が始まり、ラインナップを徐々に拡大してきた洋楽作品も含めて、2021年4月時点で4,000曲以上の「360 RA対応コンテンツ」が揃うことになる。
ひとつ注意したいことは、各音楽配信サービスによって対応する機器等の条件が少しずつ違うことだ。3つの音楽配信サービスともに、今回紹介するソニーの新しいスピーカーで360 RA体験を味わえるのだが、Deezerは当初ヘッドホン・イヤホンによる再生のみに対応し、ソニーのスピーカーによる再生が楽しめるのは今夏以降を予定する。またNugs.netは洋楽のみの配信となり、邦楽のコンテンツが追加される予定は今のところない。アプリのインターフェースも英語対応のみだ。
Amazon Music HDは邦楽・洋楽ともにスピーカー再生には対応するものの、ヘッドホン・イヤホンによるポータブル再生対応が後追いの形になる。環境整備をなるべく早く進めてほしい。またmora qualitasからハイクオリティな360 RA対応コンテンツが配信される日も待ち遠しい。
■ソニーの立体音響体験「360 Reality Audio」が楽しめる機器
360 Reality Audio(以下:360 RA)とは、ソニーが2019年のCESで初めて発表した、オブジェクトベースの独自立体音響技術を活かしたイマーシブオーディオ体験だ。リスナーの足もと方向も含む360度全天球に広がる音場空間に、最大24個までの音のオブジェクトを配置してリアルな没入体験が作り出せる。ここがドルビーアトモスやDTS:Xなど他のメジャーなイマーシブオーディオの技術と比べた時の大きな違いになる。
専用のソフトウェアを使って360 RA対応の音源としてミックス編集、エンコードされたコンテンツを360 RAミュージックフォーマットにより配信。再生に必要なデコーダーを搭載するスピーカーなどのハードウェア、またはモバイルアプリによりデコードすれば家庭やポータブル環境で再生できる。
360 RAをスマホなどモバイル機器を使って楽しむ際にはヘッドホン、またはイヤホンとの組み合わせが想定される。360 RA対応のコンテンツと音楽配信サービスのアプリが揃っていれば、360度に広がる音に包まれるような体験が通常のステレオヘッドホン・イヤホンでも楽しめる。
またソニーの認定を受けたヘッドホン・イヤホンであれば「Sony Headphones Connect」アプリから、ユーザーの耳を撮影した画像を元にユーザーの耳の形やヘッドホンなど機器の特性に合わせたプロファイルを自動生成する。こちらのデータを各再生アプリに関連付けることにより、一段と臨場感の高いイマーシブオーディオ体験が楽しめる。「WH-1000XM4」などソニーの対応する機器をお持ちの方は、Sony Headphones Connectアプリによる耳画像データの撮影からプロファイルを自動作成後、ソニーの「ArtistConnection」アプリから迫力あふれる360 RAサウンドを体験できる。ぜひトライしてほしい。
■国内で楽しめる360 Reality Audioの音楽配信サービス
360 RAに対応するコンテンツサービスについて情報を整理しておこう。
国内では2019年12月からアマゾンの有料音楽配信サービス「Amazon Music HD」で360 RAに対応する音楽コンテンツの配信が始まっている。これを理想的な環境で楽しめるスピーカーはアマゾンの「Amazon Echo Studio」だけだった。このほどソニーが発売する2つの新製品が加わることにより360 RA対応機器のラインナップに厚みが増す。
360 RA対応の作品を配信する音楽配信サービスも、4月16日以降はAmazon Music HDのほかにDeezer、Nugs.netが加わる。このたび初めて邦楽系の360 RA対応コンテンツがカタログに加わることにも注目したい。一昨年から配信が始まり、ラインナップを徐々に拡大してきた洋楽作品も含めて、2021年4月時点で4,000曲以上の「360 RA対応コンテンツ」が揃うことになる。
ひとつ注意したいことは、各音楽配信サービスによって対応する機器等の条件が少しずつ違うことだ。3つの音楽配信サービスともに、今回紹介するソニーの新しいスピーカーで360 RA体験を味わえるのだが、Deezerは当初ヘッドホン・イヤホンによる再生のみに対応し、ソニーのスピーカーによる再生が楽しめるのは今夏以降を予定する。またNugs.netは洋楽のみの配信となり、邦楽のコンテンツが追加される予定は今のところない。アプリのインターフェースも英語対応のみだ。
Amazon Music HDは邦楽・洋楽ともにスピーカー再生には対応するものの、ヘッドホン・イヤホンによるポータブル再生対応が後追いの形になる。環境整備をなるべく早く進めてほしい。またmora qualitasからハイクオリティな360 RA対応コンテンツが配信される日も待ち遠しい。