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公開日 2021/08/05 06:40

アナログ周りだからこそ活かしたいフルテック「NCFシリーズ」。効果が明確、音楽により没頭できる

【特別企画】LINE系よりも音質向上の度合いが大きい
炭山アキラ
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ますますラインナップが充実するNCFアクセサリーの効果を探る(Text by炭山アキラ)
■幅広く応用できて効果が顕著、画期的な新ジャンルといえる

フルテックのNCFシリーズアクセサリーから、アナログ周りにお薦めしたい3アイテムをチョイス。左から、コネクター/ケーブルホルダーの「NCF Booster-Signal-L」16,280円、税込(1個)、コネクターホルダー「NCF Booster-Brace-Single」15,180円、税込(1個)、ACオプティマイザー「NCF Clear Line」25,080円、税込(1個)
フルテックといえば、つい数年前までは完成品ケーブルと各種高級プラグを主に扱うメーカーという印象だったが、2018年に登場した「NCF Booster」によって、大幅にイメージが変わったように思う。もちろん「オーディオをより高音質に!」という思いで製品群が構築されていることに変わりはないが、これまでのケーブルやコネクター類が宿命的に背負ってきたマイナスを、一気にプラスへと転じさせるような、画期的なアクセサリーのジャンルが誕生した、とさえ言って良いのではないかと考えている。

それでは、同社は具体的に何をやり遂げたのか。高音質の大敵として、あまり注目度は高くないが、かなりの悪さをしているのが静電気だ。NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)とは、簡単に説明すればイオン化傾向の大きな鉱物をナノ粒子化して樹脂に配合した素材で、接触あるいは至近距離に接近した物質に帯電した静電気を速やかに除去する効果が知られている。

それだけでも音質アップに劇的な効果をもたらすというのに、第一弾モデルの「NCF Booster」は電源の両端プラグとコネクターを支えるクランパーとして生を受けた。高品位な電源ケーブルを使っていても、特に機器側のIECコネクターはもうひとつグラつきが抑えられず、ここをしっかり支えてやることはたいへん有効な方策といって良い。実際の話、初めて聴いた時にはあまりの音質向上ぶりに目を白黒させざるを得なかったものだ。

また、ディスクプレーヤー、プリ/パワーアンプと、本品で支える機器の数を次々と増やしていっても効果に飽和点というものがなく、青天井で音場が広がり、空気感が澄み、音像がくっきりと実体感を増していくのには、もう仰天などという陳腐な言葉では表現できない、ある種の畏怖のようなものすら感じさせてくれたものである。

機器のリア電源入力端子部に配置させた「NCF Booster-Brace-Single」を、「NCF Booster-Signal-L」で支持すると一層効果が出せる(機器の端子の高さによっては、挿入できない場合もある)

その後、インターコネクトでも電源でもケーブルが床と接すると振動や静電気を拾ってしまうことから、ケーブルを床から浮かすための「NCF Booster-Signal」が登場、こちらも想像以上の効果に目を丸くした。「NCF Booster」とよく似た効果だが、電源の丸型コネクターに形状を合わせた第一弾に対してこちらは平たい受け部を持ち、さまざまな信号入出力系プラグなどもホールドできて幅広く使える。

さらに弟モデル「NCF Booster-Signal-L」は、脚の部分を思い切って薄くすることで、アナログプレーヤーなど低い位置にある端子類も支えやすい。工夫次第でさらに用途が広がる製品である。

続いて登場した「NCF Booster-Brace」は、コンセントへ挿した電源プラグをしっかりと支えつつ静電気を除去する構造で、他のNCFシリーズを既に使っている装置へ加えても、さらに音質がはっきりと向上することが分かる。機器背面のIEC端子側に使いやすいシングルタイプのブレース「NCF Booster-Brace-Single」が追加されたのもうれしい。

そして「NCF Clear Line」は、空きコンセントに挿すだけで音質をアップできる最新モデル。対象とする、最も挿入コンセントが近くに位置する機器だけでなく、システム全体に効いてくる。

次ページフルテックNCFシリーズのアナログへの導入レポート

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