• ブランド
    特設サイト
公開日 2021/11/24 06:40

ケンウッドのポータブルナビ「ココデス」を試す。カーナビやスマホとは違う魅力とは?

最上位のEZ-950をハンドリング
会田 肇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
JVCケンウッドが今年7月、ケンウッドブランドから発表したポータブル型ナビゲーション『ココデス』。現在展開しているラインナップは地上デジタルTVチューナーを搭載した大画面9V型「EZ-950」、ワンセグTVチューナーを搭載した7V型「EZ-750」および5V型「EZ-550」の3モデル。ナビゲーション機能は3モデルとも共通だ。ここでは最上位のEZ-950での試用レポートをお届けしたい。

ケンウッド「ココデス」EZ-950。9型のディスプレイはダッシュボード上で抜群の存在感がある

■「ここです案内」が曲がるタイミングを適切にガイド

『ココデス』は、同社のAVナビゲーション『彩速ナビ』で好評を得てきた「ここです案内」を搭載していることから名付けられた愛称でもある。この「ここです案内」は、次に曲がるタイミングをカウントダウン方式で案内すると共に、曲がるべき方向を分かりやすく案内する機能のこと。具体的には、一般道では300m手前から、高速道路では1km手前からそのガイドを画面右側に表示した上で、分岐ポイントに近づくに従い距離数や目盛りが徐々に減っていき、直近まで近づくと表示をオレンジ色に変える。交差点名や車線ガイドも表示することで分岐点の見落としを減らせることがポイントとなる。

「ここです案内」は、一般道では300m手前から、高速道路では1km手前からそのガイドを画面右側に表示。分岐点に近づくに従い距離数や目盛りが徐々に減っていき、直近では表示をオレンジ色に変える

実はカーナビを使っていながら「道を間違えてしまった」という声は意外に多い。それはカーナビが案内した分岐ポイントをうまく把握することができなかったことに起因する。これまでカーナビの多くは交差点拡大図と分岐点までの距離を組み合わせることによって曲がるタイミングを伝えてきた。しかし、周辺の状況を把握しながらの案内は、肝心の目印を見落とすこともあるし、施設などの状況が変化していることもある。その意味ではむしろシンプルに分岐点をガイドする「ココデス」の方法がわかりやすいとの考え方を示す機能が「ここです案内」なのだ。

測位能力の高さも「ココデス」の大きな魅力だ。低価格のポータブル型ナビでは測位をGPSだけに頼るケースも少なくない。そのため、トンネル内や高架下などではどうしても自車位置が不安定になりがちだ。それに対して本機は衛星測位をGPSだけでなく、準天頂衛星「みちびき」や、ロシアの衛星測位システム「GLONASS(グロナス)」の3種類を組み合わせて測位し、その上で3軸のジャイロセンサーと加速度センサーを搭載した。これによって周囲の環境の影響をほとんど受けずに正しい現在地を表示できるのだ。

今回は都心近郊を走行してみたが、常に安定した測位能力を見せており、安心して案内を受けることができた。特に分岐店の案内を知らせる「ここです案内」は見やすい上に、音声と共に曲がるタイミングがつかみやすかった。スマホのカーナビで十分”という声が高まる中、この分かりやすさは明らかに違いを感じさせる。特に大画面で表示される案内はシニア世代にとってありがたさを実感できるはずだ。

■充実したガイド機能を備え、タッチ操作の使い勝手も良好

ただ、五差路をはじめ、複雑な形状の交差点ではこの案内だけだとどの道路へ進んだらいいのか判断は難しいかもしれない。そんな時は「ここです案内」の表示部をタッチすれば交差点拡大図に切り替わる。政令指定都市の一部の交差点では、よりリアルな「3D交差点イラスト表示」で車線の一つひとつまでも精密に表示して案内する。この切り替えがワンタッチで行える分かりやすさも評価していいだろう。

一般道では「ここです案内」以外に、交差点拡大図を表示することも可能。政令都市の一部ではよりリアルな「3D交差点イラスト表示」で車線や進行方向を詳細に案内する。地図上には方面案内標識や主要施設のアイコンも表示する

また、複数車線が続くときは、交差点ごとに走行すべき車線を最大4つまで表示してガイドする。連続しないときでも車線ガイドは案内されるので、うっかり右左折専用ラインに入ってしまうことも避けられる。このガイドはトヨタ製ナビでも採用されてきた機能だが、不慣れな都会の道路を走るときはかなり重宝する機能と言っていいだろう。

交差点ごとの車線ガイドを最大4つまで同時表示。不慣れな都市でのスムーズな走行に役立つ

次ページ9型ビッグサイズを手軽に満喫できるポータブル型ナビ

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ビックカメラ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ECサイトでは11/15 22時より先行販売スタート
2 USB-Cで何ができる?!iPhoneユーザーなら知っておきたい「できること」総ざらい
3 可愛すぎる、でも本格派のCDプレーヤー。Shanling「EC Smart」で始めるデスクトップCDオーディオのススメ
4 【ミニレビュー】グランプリ受賞の実力、フルテックの電源ケーブル「Origin Power NCF(G)」
5 【速報】「オーディオ銘機賞2025」受賞モデルを一挙公開!「金賞」「特別大賞」ほか「ネットオーディオ大賞」も新設
6 <ヘッドフォン祭>DAP市場震撼? FIIOから超コスパ機「JM21」。ブランド初のフルサイズストリーマー「S15」も
7 「Nintendo Music」速攻レビュー。何が聴ける?使い勝手は?さっそく使ってみた
8 耳を塞がない “軟骨伝導” の音質が大幅アップ!オーディオテクニカ「ATH-CC500BT2」をシーン別にチェック
9 「VAIO」をノジマが子会社化
10 初めてのスクリーンなら シアターハウス「WCBシリーズ」が推し!高コスパで“王道シアター”
11/12 10:19 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX