• ブランド
    特設サイト
PR 公開日 2023/01/23 06:30

「DTS」がエンターテインメント体験をまた変える!その進化にワクワクが止まらない

今年6月で30周年
山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
サラウンドフォーマットで有名な「DTS」が、来年6月で誕生から30周年となる。当初は劇場のために作られたDTSだが、やがてデジタルが普及すると、その技術は家庭での映画体験にも広がっていた。しかし今日ではオーディオだけでなく、コネクテッドカーの技術にも取り組んでいることはご存知だろうか? いまDTSはどのような技術を持ち、何を目指しているのか、改めて確認していこう。

DTSはまもなく誕生から30年を迎える

1993年6月10日にスティーブン・スピルバーグ監督の映画『ジュラシック・パーク』が公開されてから、まもなく30周年のアニバーサリーを迎える。本作品に没入感あふれるデジタルサラウンドを提供したDTSのテクノロジーも、このとき世界に名を轟かせた。

当時、多くの映画監督が映像のこだわりに釣り合うリアルなサウンドを求めたことから、DTSのテクノロジーが産声を上げた。劇場で上映される映画の場合、映写機にかけたフィルムを回すためのパーフォレーションという両側の小さな穴と、画像が記録されているフィルムとの間のわずかな隙間に音声トラックが記録される。フィルムでは繰り返す上映によって記録帯がダメージを負って音質が劣化したり、上映中に音が飛ぶなどトラブルの原因にもなっていた。

そこでDTSは、タイムコードだけフィルムに記録して、実際の音声は光ディスクに書き込み、専用のプレーヤーで再生しながらフィルムのタイムコードに同期させるという新しいプレイバックシステムを開拓。劇場はDTSの光ディスクと再生機、ならびにサラウンドスピーカー環境を整えることにより、ロングラン上映でも劣化のないサラウンド再生を観せられる画期的な技術を大いに歓迎したのだ。

DTSはフィルムではなく、音声を光ディスクに書き込むことで音質を高めた

こうしてDigial Theater Systems(DTS)として創立したサウンドのエキスパート企業は、劇場、および家庭環境におけるシアターエンターテインメントの技術革新とその普及拡大に伴い、急激な成長を遂げた。

2017年に米Xperiの傘下に入り2020年からは、DTSは得意としてきたオーディオだけでなく、イメージングやセンシングの技術を組み合わせたデジタルソリューションの総合テクノロジーブランドとして新たなスタートを切った。DTSというブランドネームには新たに「Dedicated To Sensational(ひたむきに感動を追求する)」というポリシーも加わった。

今回、筆者はdts Japanのオフィスを訪れて、最先端のイマーシブオーディオからコネクテッドカーにまで広くまたがるDTSのテクノロジーを体験する機会を得た。最初に、現在DTSが主力として掲げるデジタルサウンドの多彩なテクノロジーについて、同社の塚田信義氏と田野倉宏向氏に紹介していただいた。

左からエンジニアの田野倉宏向氏、営業の塚田信義氏、広報の津司紀子氏

「DTS:X」が実現するリアルなサウンド



塚田氏は「DTSのオーディオテクノロジーは誕生当初から “音の良さ” に定評がある。現在もクオリティの高さにおいては他の追随を許さず、抜群に快適なエンターテインメントを提供している」と胸を張る。

現在のDTSが主力に掲げるデジタルサウンドテクノロジーのひとつが「DTS:X」だ。DTSは5.1chサラウンドの頃から、「DTS-HD Master Audio」に代表される高品位なサラウンドフォーマットを世に送り出してきた。

イマーシブオーディオに対応する「DTS:X」

DTS:Xが従来のサラウンドフォーマットと大きく違う点は、オブジェクトオーディオを含められるところにある。さらに、一般的な家庭のホームシアターで臨場感あふれるイマーシブオーディオが再現できるように、スピーカーレイアウトにも高い柔軟性を持たせた。なお、DTSが過去に提供してきたサラウンドフォーマットとの後方互換も保たれている。

昨今は様々な企業が独自にイマーシブオーディオのプラットフォームを提供しているが、DTS:Xの強みは “圧倒的な音のリアリティ” にあると筆者は考えている。オーディオデバイスから音が鳴るのではなく、まるで作品の舞台の中に飛び込んでしまったかのように、音と一体になる体験が味わえるからだ。そこにテクノロジーの存在を感じさせないほど、生々しい空間を描けるところに、DTS:Xによるサウンドの底力がある。

DTS:Xでは、作中の舞台に飛び込んだかのような、没入感あるラウンドが楽しめる

2015年にDTS:Xがローンチされてから、独自のイマーシブサウンドを採用する世界中のDTS:Xシアターは1,000館以上にのぼり、DTS:Xのフォーマットにより上映された作品は250を越えた。ホームシアターでも同じ感動が味わえるように、DTS:Xのフォーマットでイマーシブサウンドを収録するUHD BD/BDタイトルも200本以上発売されてきた。

なお日本国内では、筆者が本稿を執筆している時点で、7館・9スクリーンにDTS:Xシアターが展開されている。塚田氏によると「国内のスタジオでもDTS:Xの音声を収録する劇場作品、ディスクコンテンツの制作に向けた機運はますます高まっている」という。

DTS:Xシアターは全国に拡大中だ

次ページ独自のバーチャライゼーション技術「DTS Virtual:X」

1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX