公開日 2023/07/19 06:30
新感覚の付け心地と音調変化、オーディオテクニカのイヤーピース「AT-ER500」は使いこなしがいがある
売れ筋完全ワイヤレスイヤホンで検証
体温で柔らかくなって耳にフィットするイヤーピース、オーディオテクニカ「AT-ER500」が新登場!
と言われて素直に「すごい!」となった方はそのまま素直に読み進めていただければと思う。しかし慣れたイヤホンファンは「はいはい体温で柔らかくなる系イヤピね。素材はウレタンフォーム?熱可塑性エラストマー?どっちにしても目新しいものじゃないよね?」なんて感じかもしれない。
そんな方も、この「AT-ER500」はぜひチェックを!この新製品、既存のそれらとは異なる特徴や強みも備えた「新・体温で柔らかくなる系イヤピ」なのだ。
その源は、イヤーピースの素材には世界初採用となる三井化学製*「アブソートマー」。その特性により「体温に応じて耳穴の形に合わせて変形することでの快適な装着感」に加え「高い振動減衰性による音質改善効果」も得ていることが、このAT-ER500ならではの特徴となっている。
「アブソートマー」は「アブソーブ+エラストマー」からの造語とのこと。「三井化学が独自に進化させたエラストマー」といった理解でよいだろう。
熱可塑性と低反発性をもちろん備え、室温付近では硬いが耳の中の体温で柔らかくなる。その特性がオーディオテクニカ曰く「体温に応じて、耳穴の形状に合わせて変形。余計な反発力を削減し、圧迫感が少なく装着できる」という、快適な装着感を生み出しているわけだ。
加えて、粘性的な性質により振動や変形などの力学エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収・分散するという、オーディオ的においしそうな特性を備える。こちらがオーディオテクニカ曰く「素材の特性により、不要な振動を抑制。余計な余韻を残さないため、輪郭がくっきりとした明瞭な高域、締まりのある低域を表現」という強みにつながる。
ほか、日本のポリオレフィン等衛生協議会の自主規制基準、アメリカの食品医薬品局FDAなどに適合とのこと。肌との相性などの点でも安心できそうだ。
*アブソートマー®は三井化学株式会社の登録商標です
ではこのアブソートマー材を採用したAT-ER500だが、形状は一般的なシリコン製イヤーピースと同じく軸と傘の形。しかし素材感はシリコン系とも既存の熱可塑性エラストマー系とも違う。
まず室温ではそれらよりも硬く、耳に入れるときと入れた直後にはその硬さが感じられる。その従来より硬めの感触が耳に入れてしばらくすると消えてなくなるのが新感覚だ。
質感も独特。これまでのエラストマー系イヤピはぺたっとした質感で耳の中に貼り付くように密着。一方アブソートマーは「マット系しっとり」みたいな質感。耳に入れるときも外すときも余計な摩擦がなく、しかし体温変形フィットのおかげもあって固定力不足は感じない。またAT-ER500の形状変化には持続性がある。耳穴にフィットするよう変形したあとは、耳から取り外したあともその形がある程度保持されるのだ。
それらを合わせての耳へのなじみ方の感触は、従来のエラストマー系を「シリコンっぽいけどシリコンよりソフト」と表すなら、こちらは「フォームっぽいけどフォームよりハード」か。なるほど、これまでなかった絶妙な装着感。装着感の合う合わないは人それぞれだが、既存のシリコンにもフォームにもどれにもしっくり来ていない方は特に、新たな選択肢として試す価値があるだろう。
と言われて素直に「すごい!」となった方はそのまま素直に読み進めていただければと思う。しかし慣れたイヤホンファンは「はいはい体温で柔らかくなる系イヤピね。素材はウレタンフォーム?熱可塑性エラストマー?どっちにしても目新しいものじゃないよね?」なんて感じかもしれない。
そんな方も、この「AT-ER500」はぜひチェックを!この新製品、既存のそれらとは異なる特徴や強みも備えた「新・体温で柔らかくなる系イヤピ」なのだ。
■「アブソートマー」ってどんな素材?
その源は、イヤーピースの素材には世界初採用となる三井化学製*「アブソートマー」。その特性により「体温に応じて耳穴の形に合わせて変形することでの快適な装着感」に加え「高い振動減衰性による音質改善効果」も得ていることが、このAT-ER500ならではの特徴となっている。
「アブソートマー」は「アブソーブ+エラストマー」からの造語とのこと。「三井化学が独自に進化させたエラストマー」といった理解でよいだろう。
熱可塑性と低反発性をもちろん備え、室温付近では硬いが耳の中の体温で柔らかくなる。その特性がオーディオテクニカ曰く「体温に応じて、耳穴の形状に合わせて変形。余計な反発力を削減し、圧迫感が少なく装着できる」という、快適な装着感を生み出しているわけだ。
加えて、粘性的な性質により振動や変形などの力学エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収・分散するという、オーディオ的においしそうな特性を備える。こちらがオーディオテクニカ曰く「素材の特性により、不要な振動を抑制。余計な余韻を残さないため、輪郭がくっきりとした明瞭な高域、締まりのある低域を表現」という強みにつながる。
ほか、日本のポリオレフィン等衛生協議会の自主規制基準、アメリカの食品医薬品局FDAなどに適合とのこと。肌との相性などの点でも安心できそうだ。
*アブソートマー®は三井化学株式会社の登録商標です
■装着感は “新感覚”、従来の素材にしっくりこない方に新たな選択肢
ではこのアブソートマー材を採用したAT-ER500だが、形状は一般的なシリコン製イヤーピースと同じく軸と傘の形。しかし素材感はシリコン系とも既存の熱可塑性エラストマー系とも違う。
まず室温ではそれらよりも硬く、耳に入れるときと入れた直後にはその硬さが感じられる。その従来より硬めの感触が耳に入れてしばらくすると消えてなくなるのが新感覚だ。
質感も独特。これまでのエラストマー系イヤピはぺたっとした質感で耳の中に貼り付くように密着。一方アブソートマーは「マット系しっとり」みたいな質感。耳に入れるときも外すときも余計な摩擦がなく、しかし体温変形フィットのおかげもあって固定力不足は感じない。またAT-ER500の形状変化には持続性がある。耳穴にフィットするよう変形したあとは、耳から取り外したあともその形がある程度保持されるのだ。
それらを合わせての耳へのなじみ方の感触は、従来のエラストマー系を「シリコンっぽいけどシリコンよりソフト」と表すなら、こちらは「フォームっぽいけどフォームよりハード」か。なるほど、これまでなかった絶妙な装着感。装着感の合う合わないは人それぞれだが、既存のシリコンにもフォームにもどれにもしっくり来ていない方は特に、新たな選択肢として試す価値があるだろう。
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