公開日 2019/03/09 07:00
売り切れに次ぐ売り切れ、Anker「窒化ガリウム」採用USB充電器が小さくて軽くてすごい!
「Anker PowerPort Atom PD 1」レビュー
Ankerから登場した新型のUSB充電器「Anker PowerPort Atom PD 1」(関連ニュース)。同じ性能で従来から40%も小型化したというこの製品、先月19日の発売後またたく間に品切れになり、さらに先日は1,000個が再販されたものの、その日のうちに在庫切れになったという注目モデルだ。そして記事執筆現在でも在庫切れが続いている。
この充電器の1番大きな特徴は、次世代のパワー半導体となる「窒化ガリウム(GaN)」という素材を採用したこと。この素材は、現在主流となっている「シリコン(Si)」と比べて電力の変換効率が圧倒的に良い、つまり本体を小型化できるうえ、効率が良いので発熱も少ないのだ。
この窒化ガリウム、まだ普及し始めた段階のため、価格はやや高価。現状ではこのAnkerの製品のほか、RAVPowerから1モデルが発売されているのみ。だが、今後間違いなく普及していくだろう。技術の最先端を行くUSB充電器なのである。
では早速手にとってみよう。そして実際に手にしてみると.....軽い!そして小さい!
本製品の大きさは約35W×41H×55mmで、質量は約53g。たとえばiPad付属の充電器は約45W×45H×28Wmm、質量約68gなので、それよりも小さく軽量だ。このサイズで出力はiPad付属の10Wに対して3倍の30Wとなっている。一方、おなじみのiPhone付属充電器と比べると一回りほど大きいが、iPhoneの付属充電器は急速充電ができない。つまり、PowerPort Atom PD 1があれば、1台でスマホもタブレットも、そして後述するパソコンまでも充電できる。非常に心強い1台といえる。
Ankerによると、iPhone XSやGalaxy S9など最新のスマートフォンでは、30分で50%の急速充電ができるのだという。USB-C搭載のAndroidであればUSB-C&USB-Cのケーブルを、iPhoneユーザーであれば、アップルなどから急速充電に対応したUSB-C&Lightningケーブルが発売されているので、これを使えば急速充電できる。
そして個人的に嬉しいのが、PD対応のパソコンの充電にも対応していることだ。もちろんiPadなどタブレットの充電にも使用できる。記者が普段使っているパソコンはMacBook Proの13インチ。これに付属する充電器は61Wのアダプターだが、これと比較すると、歴然とした差がある。
Ankerの出力は30Wと、61Wのほぼ半分だが、実際に使用してみると、動画編集や画像編集を長時間行わない限りは全く問題ない。それなのに重さは付属充電器の約200gの約1/4と、非常に軽い。まるで文鎮のような充電器の持ち運びから解放される。
さらに今回は、発熱についても検証してみた。PowerPort Atom PD 1でMacBook Pro 13を約1時間充電して計測してみたが、表面温度は約32.9度だった。MacBook Pro付属の充電器はスペックが違うため参考程度だが、こちらは約39.1度。発熱して困るという場面はそう多くなさそうだが、発熱=変換の無駄なので、温度が低いことからも効率の良さを実感できた。
◇
AnkerのPowerPort Atom PD 1に限らず、窒化ガリウム採用のUSB充電器は、小さい・軽い・熱くならないの三拍子がそろっていて、従来のシリコンと比べて優秀だ。大きいアダプターは使いたくないが急速充電を行いたい方、また既存の充電器を小型化したい方にうってつけだ。
iPhone付属の充電器は、小型ではあるが出力が小さく、ゲームをする場合には充電が追いつかないなど、厳しい場面もあるだろう。それが本製品では、ひと回り大きくなるだけで大幅に性能が上がる。さらにスマートフォンだけでなく、これでiPadやMacBookと併用できるのだから、Androidユーザーやアップル製品ユーザーなど、幅広いユーザーにおすすめしたい。
そして記者もこの製品によって、取材時の荷物を軽くすることができた。RAVPowerから発売されている45Wのモデルも気になるが、現状では30Wでも十分というのが実感。プラグが折り畳めないという点が唯一の不満点だが、個人的に初となる窒化ガリウム製品は、素直に購入してよかったと思える製品だった。
この充電器の1番大きな特徴は、次世代のパワー半導体となる「窒化ガリウム(GaN)」という素材を採用したこと。この素材は、現在主流となっている「シリコン(Si)」と比べて電力の変換効率が圧倒的に良い、つまり本体を小型化できるうえ、効率が良いので発熱も少ないのだ。
この窒化ガリウム、まだ普及し始めた段階のため、価格はやや高価。現状ではこのAnkerの製品のほか、RAVPowerから1モデルが発売されているのみ。だが、今後間違いなく普及していくだろう。技術の最先端を行くUSB充電器なのである。
では早速手にとってみよう。そして実際に手にしてみると.....軽い!そして小さい!
本製品の大きさは約35W×41H×55mmで、質量は約53g。たとえばiPad付属の充電器は約45W×45H×28Wmm、質量約68gなので、それよりも小さく軽量だ。このサイズで出力はiPad付属の10Wに対して3倍の30Wとなっている。一方、おなじみのiPhone付属充電器と比べると一回りほど大きいが、iPhoneの付属充電器は急速充電ができない。つまり、PowerPort Atom PD 1があれば、1台でスマホもタブレットも、そして後述するパソコンまでも充電できる。非常に心強い1台といえる。
Ankerによると、iPhone XSやGalaxy S9など最新のスマートフォンでは、30分で50%の急速充電ができるのだという。USB-C搭載のAndroidであればUSB-C&USB-Cのケーブルを、iPhoneユーザーであれば、アップルなどから急速充電に対応したUSB-C&Lightningケーブルが発売されているので、これを使えば急速充電できる。
そして個人的に嬉しいのが、PD対応のパソコンの充電にも対応していることだ。もちろんiPadなどタブレットの充電にも使用できる。記者が普段使っているパソコンはMacBook Proの13インチ。これに付属する充電器は61Wのアダプターだが、これと比較すると、歴然とした差がある。
Ankerの出力は30Wと、61Wのほぼ半分だが、実際に使用してみると、動画編集や画像編集を長時間行わない限りは全く問題ない。それなのに重さは付属充電器の約200gの約1/4と、非常に軽い。まるで文鎮のような充電器の持ち運びから解放される。
さらに今回は、発熱についても検証してみた。PowerPort Atom PD 1でMacBook Pro 13を約1時間充電して計測してみたが、表面温度は約32.9度だった。MacBook Pro付属の充電器はスペックが違うため参考程度だが、こちらは約39.1度。発熱して困るという場面はそう多くなさそうだが、発熱=変換の無駄なので、温度が低いことからも効率の良さを実感できた。
AnkerのPowerPort Atom PD 1に限らず、窒化ガリウム採用のUSB充電器は、小さい・軽い・熱くならないの三拍子がそろっていて、従来のシリコンと比べて優秀だ。大きいアダプターは使いたくないが急速充電を行いたい方、また既存の充電器を小型化したい方にうってつけだ。
iPhone付属の充電器は、小型ではあるが出力が小さく、ゲームをする場合には充電が追いつかないなど、厳しい場面もあるだろう。それが本製品では、ひと回り大きくなるだけで大幅に性能が上がる。さらにスマートフォンだけでなく、これでiPadやMacBookと併用できるのだから、Androidユーザーやアップル製品ユーザーなど、幅広いユーザーにおすすめしたい。
そして記者もこの製品によって、取材時の荷物を軽くすることができた。RAVPowerから発売されている45Wのモデルも気になるが、現状では30Wでも十分というのが実感。プラグが折り畳めないという点が唯一の不満点だが、個人的に初となる窒化ガリウム製品は、素直に購入してよかったと思える製品だった。