公開日 2019/05/22 17:46
ドルビーシネマで見えた『アベンジャーズ』本当の姿! “驚愕の漆黒表現”を体験してきた
ホームシアターCHANNEL 連動企画
■関東初のドルビーシネマ、待望のオープン
2019年4月26日、さいたま新都心のMOVIXさいたまに関東初のドルビーシネマがオープンしたことは、熱心なオーディオビジュアルファンの皆さんならすでにご存じかも知れません。筆者もそのオープン2日前にメディア内覧会に参加、驚きの「映画」ならぬ「映画館」体験を味わってきました。そのレポートをお届けしましょう。
劇場入口、そして通路にドルビーシネマのロゴが大きくフィーチャーされたシアターに足を踏み入れます。スクリーンサイズは幅13.92×高さ5.8m。スピーカーはマットブラックの壁面に埋め込まれ、青いラインのイルミネーション以外に目に付くものはありません。黒くやわらかな革張りのシートは通常の劇場のものより座面が広く、前後の空間にもかなりの余裕がありました。元々この場所にあったシアター11は420席でしたが、ドルビーの高い基準をクリアすべく5ヶ月もの改装期間を費やし、292席(車椅子用2席含む)のシアターへとリニューアルされたことが大きいのでしょう。
■スクリーンが消える!驚愕の漆黒表現
内覧会を進行するドルビージャパン株式会社代表取締役社長・大沢幸弘氏によると、ドルビーシネマの特徴は3つ。ドルビービジョンによる「ドラマチックな映像」、ドルビーアトモスによる「心揺さぶるオーディオ」、そして「考え抜かれた究極のシアターデザイン」の要素がもたらす、究極のシネマ体験であるといいます。
ドルビービジョンは、ドルビー独自のHDR規格。HDR10とは異なり、映像の明るさのメタデータを作品ごとではなくシーンごとに参照し、制作者の意図により忠実なイメージを再現します。この映像を2台の4Kレーザー光源プロジェクターで投射することで、コントラスト比は従来の約500倍相当の100万:1、そして輝度は約2倍の31ft-L(108nits相当)を実現しています。映写室の窓から見たところ、プロジェクターは日本初のドルビーシネマであるTジョイ博多に導入された、クリスティ社との共同開発モデルのようです。
ドルビーアトモスはオブジェクトベースの音響技術で、制作者は劇場の好きな場所に音を配置したり、自在に動かすことが可能に・・・と、これは読者の皆さんもすでにご存じですよね。本シアターの天井には、ドルビー純正のSLS 3軸スピーカー MA390Cシステムが8本×2列=16本設置されていました。
そしてシアターデザインについては前述の通り。可能な限りの無駄を排した空間設計により、映画の世界により没頭できる環境が整えられていました。
ハリウッドのクリエイターたちがドルビーシネマへの期待を語る映像が上映された後、いよいよ待望のドルビーシネマのお披露目に。最初に画面に映し出されたのは、黒い背景に白い線で描かれた円が浮かんだ映像。正確に言えば、グレーのスクリーンの中央にぽわっと白い円が映っているイメージでしょうか。大沢氏いわく、実はこれが「一般的な、良い映画館の映像と呼ばれるもの」。ここで映像がドルビーシネマに切り替わると・・・不意に目の前のスクリーンが消えて漆黒の空間が広がり、鋭いエッジの白い円が浮かび上がったではありませんか!劇場のあちこちから「おぉ」というどよめきが漏れ、筆者も思わず隣の編集M氏と顔を見合わせたほどです(笑)。大沢氏の言葉を借りて言うなら「私たちは本当の『黒』を見ていなかった」!
■圧倒的なオーディオビジュアルパワー、これが『アベンジャーズ』の本当の姿!
そして数々のドルビーシネマ作品のハイライトシーンに続き、6.5K撮影/2KのDI作品である『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が上映されました。
まず特筆したいのは光の表現。6つのインフィニティ・ストーンがそれぞれ複雑な結晶構造を持つことを、今回初めて視認できたように思えます。光やパワーの描写にも各々の個性があり、これらを見事に使い分けてサノスが戦っていたことがわかります。
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“『アベンジャーズ』の本当の姿”とは? ドルビーシネマで見た『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の見どころをさらに詳しくレポート!
2019年4月26日、さいたま新都心のMOVIXさいたまに関東初のドルビーシネマがオープンしたことは、熱心なオーディオビジュアルファンの皆さんならすでにご存じかも知れません。筆者もそのオープン2日前にメディア内覧会に参加、驚きの「映画」ならぬ「映画館」体験を味わってきました。そのレポートをお届けしましょう。
劇場入口、そして通路にドルビーシネマのロゴが大きくフィーチャーされたシアターに足を踏み入れます。スクリーンサイズは幅13.92×高さ5.8m。スピーカーはマットブラックの壁面に埋め込まれ、青いラインのイルミネーション以外に目に付くものはありません。黒くやわらかな革張りのシートは通常の劇場のものより座面が広く、前後の空間にもかなりの余裕がありました。元々この場所にあったシアター11は420席でしたが、ドルビーの高い基準をクリアすべく5ヶ月もの改装期間を費やし、292席(車椅子用2席含む)のシアターへとリニューアルされたことが大きいのでしょう。
■スクリーンが消える!驚愕の漆黒表現
内覧会を進行するドルビージャパン株式会社代表取締役社長・大沢幸弘氏によると、ドルビーシネマの特徴は3つ。ドルビービジョンによる「ドラマチックな映像」、ドルビーアトモスによる「心揺さぶるオーディオ」、そして「考え抜かれた究極のシアターデザイン」の要素がもたらす、究極のシネマ体験であるといいます。
ドルビービジョンは、ドルビー独自のHDR規格。HDR10とは異なり、映像の明るさのメタデータを作品ごとではなくシーンごとに参照し、制作者の意図により忠実なイメージを再現します。この映像を2台の4Kレーザー光源プロジェクターで投射することで、コントラスト比は従来の約500倍相当の100万:1、そして輝度は約2倍の31ft-L(108nits相当)を実現しています。映写室の窓から見たところ、プロジェクターは日本初のドルビーシネマであるTジョイ博多に導入された、クリスティ社との共同開発モデルのようです。
ドルビーアトモスはオブジェクトベースの音響技術で、制作者は劇場の好きな場所に音を配置したり、自在に動かすことが可能に・・・と、これは読者の皆さんもすでにご存じですよね。本シアターの天井には、ドルビー純正のSLS 3軸スピーカー MA390Cシステムが8本×2列=16本設置されていました。
そしてシアターデザインについては前述の通り。可能な限りの無駄を排した空間設計により、映画の世界により没頭できる環境が整えられていました。
ハリウッドのクリエイターたちがドルビーシネマへの期待を語る映像が上映された後、いよいよ待望のドルビーシネマのお披露目に。最初に画面に映し出されたのは、黒い背景に白い線で描かれた円が浮かんだ映像。正確に言えば、グレーのスクリーンの中央にぽわっと白い円が映っているイメージでしょうか。大沢氏いわく、実はこれが「一般的な、良い映画館の映像と呼ばれるもの」。ここで映像がドルビーシネマに切り替わると・・・不意に目の前のスクリーンが消えて漆黒の空間が広がり、鋭いエッジの白い円が浮かび上がったではありませんか!劇場のあちこちから「おぉ」というどよめきが漏れ、筆者も思わず隣の編集M氏と顔を見合わせたほどです(笑)。大沢氏の言葉を借りて言うなら「私たちは本当の『黒』を見ていなかった」!
■圧倒的なオーディオビジュアルパワー、これが『アベンジャーズ』の本当の姿!
そして数々のドルビーシネマ作品のハイライトシーンに続き、6.5K撮影/2KのDI作品である『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が上映されました。
まず特筆したいのは光の表現。6つのインフィニティ・ストーンがそれぞれ複雑な結晶構造を持つことを、今回初めて視認できたように思えます。光やパワーの描写にも各々の個性があり、これらを見事に使い分けてサノスが戦っていたことがわかります。
“『アベンジャーズ』の本当の姿”とは? ドルビーシネマで見た『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の見どころをさらに詳しくレポート!