PR 公開日 2024/05/06 07:00
吸音材に反射材…オーディオ用ルームチューニング材の効果・選び方を解説!
改めて知りたいオーディオ基礎知識解説 Powered by オーディオランド
オーディオは実に奥深く、様々な要素が音に影響してくる。だからこそ楽しい趣味なのだが、初心者のうちは分からないことも多く、また熟練したファンであっても、詳しいことは意外と知らないなんてことがあるのではないだろうか。
そこで、オーディオ買取専門店「オーディオランド」のご協力のもと、オーディオにまつわる改めて知りたい基礎知識を炭山アキラ氏が解説する。本項では、改めて知りたい「ルームチューニング」について紹介しよう。
世の中のスピーカーというものは、壁掛けで使うことを主目的にした製品など特殊な例外を除いて、基本的には十分に広い空間で鳴らすように設計されている。ところが、オーディオマニアがスピーカーを設置する部屋がどれほど十分に広いかといえば、それはもう人それぞれ。1人ずつまったく違う条件で鳴らしているといっても過言ではなかろう。
また、床や壁、天井がどれくらい丈夫か、それぞれの面が音を反射しやすいか吸収しやすいか、部屋の形は上から見て正方形か長方形か変形かなどなど、部屋の条件も千差万別。そんな一つとして同じ条件がないといってよいリスニングルームに、同じスピーカーを導入したとしても、そもそも同じ音になるはずはないのである。
そんな状況下でも可能な限りスピーカーの実力を引き出し、自分好みへ躾けていくためには、スピーカーのセッティングと並行してルームチューニングが重要な項目となるだろう。基本的には「反射」と「吸音」の特性を整えることが主眼となるが、そのどちらを使えばよいか、あるいはどうブレンドすればよいかは、それこそ部屋の数だけの処方箋を出さねばならないこととなる。
例えば、無響室のように全体を分厚い吸音パネルで覆えば、部屋の影響はほとんどゼロにすることができる。しかし、そこで鳴らす音はボソボソと味気なく、艶やかさや伸びやかさにも欠け、何とも気の滅入るような音になってしまうのは間違いない。一方、固い壁で覆われた反射一辺倒の部屋では、ビンビンと余分な音が響いて、とても音楽を楽しむどころではなくなってしまう。
実際のリスニングルームでは、そんな両極端に振れていることはまずないだろうから、まずはご自分の部屋で歩き回りながら声を出したり、柏手を打ってみるといい。自分の声がビンビン嫌な響き方をしたり、柏手が1発で収まらなかったりする場所があれば、そこが反射の大きなポイントだ。一方、自分の声を出してみて何となく鼻が詰まったような、艶やかさや伸びやかさに欠ける声だなと思ったら、その部屋は吸音性とみて間違いないだろう。
ならば、反射性の強い部屋には吸音パネルを置けば万事解決、かというと中々そう簡単にもいかないものだ。部屋全体はビンビン響くようなことがなく、前述のように特定のポイントで不快な響きが付け加わっている場合は、十中八九部屋の隅に反射のポイントがある。そこへ吸音パネルを据えてやると、スピーカーからの再生音がスッキリ通るようになることがある。
吸音パネルや吸音体というのは結構難しいもので、どの商品も可聴帯域をすべて吸収してくれるわけではない。特に低音は吸音が難しく、あまり部屋へ吸音体を置きすぎると中〜高域はボソボソと詰まって痩せ、低域ばかりが胸を圧迫するという、何とも不快な音色の帯域バランスとなってしまうことがあるから要注意だ。
あまりにも全域で反射が強い、会議室のような部屋をリスニングルームへ改装するなら、壁からある程度の空間を取り、厚手のカーテンを吊ってやるとよい。これはかなり強い吸音効果が期待できるものだから、壁4面とも吊ったりすると、今度は却って反射が少なくなりすぎる可能性がある。あくまでバランスを見ながら、試していってほしい対策である。
反射の強い部屋の1つの壁へ吸音用のカーテンを吊るなら、どの面がよいか。これは意見が分かれるところだが、個人的にはスピーカーの背後がいいのではないかと考えている。
オーディオアクセサリー誌で1980年代に長く連載されていた「6畳間のオーディオ学」というページで、当時大学の研究者だった杉山知之氏(現デジタルハリウッド大学・学長)が、自身の研究成果を発表しており、それによるとスピーカー背後は吸音、左右の面は反射性にするのがバランスが良いという結論だったと記憶する。
また、防音室メーカー・アコースティックデザインシステムの鈴木泰之代表も、杉山氏とほぼ同じ結論へたどり着かれている。これが絶対と断言するのは危険だが、一度この意見に準拠して部屋を手懐けてみるのもよいのではないだろうか。
一方、吸音性が強い部屋には、反射パネルを置くことが有効だ。数多くのメーカーからさまざまな考えの反射パネルや、デュフューザーが売られているが、その中でも異彩を放つのは日本音響エンジニアリング(NOE)の「SYLVAN(シルヴァン)」や「ANKH(アンク)」といった製品群だ。
皆さんも森を歩いていて、その瑞々しい雰囲気に心打たれたことがおありだろう。あれは、さまざまな太さの木が一定しない間隔で生えているところから、その乱反射によって絶妙な「森のエコー」が生まれるからだという。それを室内へ再現するのがNOEの製品である。価格は決してお手頃と申し上げかねるが、占有床面積が小さく置き場所に困らないのは嬉しい。まずSYLVAN 1本から、試してみる価値はあるのではないだろうか。
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そこで、オーディオ買取専門店「オーディオランド」のご協力のもと、オーディオにまつわる改めて知りたい基礎知識を炭山アキラ氏が解説する。本項では、改めて知りたい「ルームチューニング」について紹介しよう。
■オーディオ用ルームチューニング材の効果・選び方
世の中のスピーカーというものは、壁掛けで使うことを主目的にした製品など特殊な例外を除いて、基本的には十分に広い空間で鳴らすように設計されている。ところが、オーディオマニアがスピーカーを設置する部屋がどれほど十分に広いかといえば、それはもう人それぞれ。1人ずつまったく違う条件で鳴らしているといっても過言ではなかろう。
また、床や壁、天井がどれくらい丈夫か、それぞれの面が音を反射しやすいか吸収しやすいか、部屋の形は上から見て正方形か長方形か変形かなどなど、部屋の条件も千差万別。そんな一つとして同じ条件がないといってよいリスニングルームに、同じスピーカーを導入したとしても、そもそも同じ音になるはずはないのである。
そんな状況下でも可能な限りスピーカーの実力を引き出し、自分好みへ躾けていくためには、スピーカーのセッティングと並行してルームチューニングが重要な項目となるだろう。基本的には「反射」と「吸音」の特性を整えることが主眼となるが、そのどちらを使えばよいか、あるいはどうブレンドすればよいかは、それこそ部屋の数だけの処方箋を出さねばならないこととなる。
例えば、無響室のように全体を分厚い吸音パネルで覆えば、部屋の影響はほとんどゼロにすることができる。しかし、そこで鳴らす音はボソボソと味気なく、艶やかさや伸びやかさにも欠け、何とも気の滅入るような音になってしまうのは間違いない。一方、固い壁で覆われた反射一辺倒の部屋では、ビンビンと余分な音が響いて、とても音楽を楽しむどころではなくなってしまう。
実際のリスニングルームでは、そんな両極端に振れていることはまずないだろうから、まずはご自分の部屋で歩き回りながら声を出したり、柏手を打ってみるといい。自分の声がビンビン嫌な響き方をしたり、柏手が1発で収まらなかったりする場所があれば、そこが反射の大きなポイントだ。一方、自分の声を出してみて何となく鼻が詰まったような、艶やかさや伸びやかさに欠ける声だなと思ったら、その部屋は吸音性とみて間違いないだろう。
ならば、反射性の強い部屋には吸音パネルを置けば万事解決、かというと中々そう簡単にもいかないものだ。部屋全体はビンビン響くようなことがなく、前述のように特定のポイントで不快な響きが付け加わっている場合は、十中八九部屋の隅に反射のポイントがある。そこへ吸音パネルを据えてやると、スピーカーからの再生音がスッキリ通るようになることがある。
吸音パネルや吸音体というのは結構難しいもので、どの商品も可聴帯域をすべて吸収してくれるわけではない。特に低音は吸音が難しく、あまり部屋へ吸音体を置きすぎると中〜高域はボソボソと詰まって痩せ、低域ばかりが胸を圧迫するという、何とも不快な音色の帯域バランスとなってしまうことがあるから要注意だ。
あまりにも全域で反射が強い、会議室のような部屋をリスニングルームへ改装するなら、壁からある程度の空間を取り、厚手のカーテンを吊ってやるとよい。これはかなり強い吸音効果が期待できるものだから、壁4面とも吊ったりすると、今度は却って反射が少なくなりすぎる可能性がある。あくまでバランスを見ながら、試していってほしい対策である。
反射の強い部屋の1つの壁へ吸音用のカーテンを吊るなら、どの面がよいか。これは意見が分かれるところだが、個人的にはスピーカーの背後がいいのではないかと考えている。
オーディオアクセサリー誌で1980年代に長く連載されていた「6畳間のオーディオ学」というページで、当時大学の研究者だった杉山知之氏(現デジタルハリウッド大学・学長)が、自身の研究成果を発表しており、それによるとスピーカー背後は吸音、左右の面は反射性にするのがバランスが良いという結論だったと記憶する。
また、防音室メーカー・アコースティックデザインシステムの鈴木泰之代表も、杉山氏とほぼ同じ結論へたどり着かれている。これが絶対と断言するのは危険だが、一度この意見に準拠して部屋を手懐けてみるのもよいのではないだろうか。
一方、吸音性が強い部屋には、反射パネルを置くことが有効だ。数多くのメーカーからさまざまな考えの反射パネルや、デュフューザーが売られているが、その中でも異彩を放つのは日本音響エンジニアリング(NOE)の「SYLVAN(シルヴァン)」や「ANKH(アンク)」といった製品群だ。
皆さんも森を歩いていて、その瑞々しい雰囲気に心打たれたことがおありだろう。あれは、さまざまな太さの木が一定しない間隔で生えているところから、その乱反射によって絶妙な「森のエコー」が生まれるからだという。それを室内へ再現するのがNOEの製品である。価格は決してお手頃と申し上げかねるが、占有床面積が小さく置き場所に困らないのは嬉しい。まずSYLVAN 1本から、試してみる価値はあるのではないだろうか。
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