公開日 2018/12/14 06:00
ハーマン幹部インタビュー(2)
JBL・AKGのヘッドホン/イヤホンは「真のハイレゾワイヤレス」へ。完全ワイヤレスにもさらに注力
構成:編集部 風間雄介
ハーマンインターナショナルのグローバルヘッドオフィスから幹部が来日。JBLやAKG、HAMAN/KARDONなど多くのブランドを抱える同社は、今後どのような商品展開を行っていくのか? 2記事に分けて紹介していく(インタビュー『ハーマンのワイヤレススピーカーは「サウンドにフォーカス」。幹部に聞いた音づくりの秘密』)。
本稿ではヘッドホン・ウェアラブル部門のバイスプレジデントを務めるPascal van Laer氏のインタビューをお届けする。
■JBLとAKG、HAMAN/KARDONの開発体制
−− まず、Pascalさんが担当しているブランドの数は、非常に多いですよね。各ブランドごとのコンセプトを教えていただけますか?
Pascal氏:はい。JBLとAKGで言いますと、それぞれ約70年の歴史がありますが、ブランドが辿ってきた道のり、そして製品が全く異なるのはご存じの通りです。ユーザー像も当然異なります。
JBLはラグジュアリーオーディオはもちろん、PA用のスピーカーもありますし、カー用スピーカーもあります。ひと言でJBLといっても、いろいろな側面があるのです。
JBLはライブ会場のスピーカーなどに多く使用されており、ステージから迫力あるサウンドを届けるイメージがあります。お使いになる方は18歳から25歳くらいの若い方を想定しており、より迫力のある、ベースの効いたサウンドを意識しています。
そのためヘッドホンについては、デザインなどでもファブリック素材などをデザインに使うことが多いです。JBLはグローバルで、最も速く成長しているヘッドホンブランドです。日本でももっと多くの方にお使いいただきたいと期待しています。
一方でAKGは、プロ向けの機器、業務用機器のイメージをお持ちの方も多いでしょう。ですのでコンシューマー向け商品も、まるでライカのカメラのようなミニマルなデザインが多く、シンプルさを特徴としています。使っている素材も上質なもので、メタルが多いですね。それでいて、遠くからみてもAKGであることがわかるデザインとしています。
−− 開発体制はどうなっているのでしょうか?
Pascal氏:深センがハーマンインターナショナルの開発のハブになっており、1,000人以上の開発チームがいます。そのうち50人はデザイナーです。開発スタッフは、世界中から集まっています。深センにデザイン、電気回路など、最終製品を作る機能が集中しているということです。
ただし深センはあくまでハブであり、たとえばクルマ関連であれば自動車メーカーが多いドイツにもオフィスがあり、AI関連との連携はアメリカのオフィスも活用し、というように、各地域ごとに連携して行っています。
−− AKGというとオーストリア、JBLというとアメリカというイメージがありますが、ヘッドホンやウェアラブル機器については深センで開発しているのですね。ところで、開発はブランドごとに分けて行っているのですか? それとも一体化されているのでしょうか?
Pascal氏:デザインも音も、JBLやAKGそれぞれ確固たるブランドイメージがあり、コンセプトがあります。ですので、それぞれの開発もしっかり分けています。
先ほど、ブランドごとのデザインの違いについてお話ししましたが、デザイナーが別々なのはもちろん、音についてもそれぞれの責任者が、JBLらしいサウンド、AKGらしいサウンドを考え、追求しています。
−− なるほど。ただ一方で、たとえばノイズキャンセリング技術など、共通する基礎技術もあるのではないでしょうか?
Pascal氏:はい、もちろんです。そういったものは共通して開発します。ここで重要なのは、元となる技術は同じでも、それぞれのブランドによって使い方が異なるということです。
たとえばノイズキャンセリングや外音取り込み機能で言うと、AKGのヘッドホンのようなプロも使うヘッドホンでは、より集中するためのノイズキャンセリング機能として使います。一方でこういった機能は、より安全に使うための、アンビエントアウェア機能にも活用できます。ブランドや製品、対象ユーザーなどによって、同じ技術を様々なかたちに応用できるのです。
■今後フォーカスする4つのキーワード
−− 今後フォーカスしていく分野を教えてください。
Pascal氏:4つあります。「ワイヤレス」「ノイズキャンセリング」「スポーツ」「ボイスコントロール」です。
ワイヤレスは後でくわしく説明するとして、「ノイズキャンセリング」については、もっとポータブルにしていきたいですね。いまのノイズキャンセリング製品は大きすぎます。
「スポーツ」に関しては、いま我々のスポーツ向けイヤホンはIPX7防水ですが、これを一つの売りにしていきたいと思います。音質を犠牲にせず、防水にしていくということを実現していきます。
「ボイスコントロール」については、Google、Amazonなどプラットフォームのどれかに特別に注力するわけではなく、市場にある優れたものには対応していくという姿勢で臨みます。特にイヤホン、オンイヤーヘッドホン、オーバーヘッドホンなど、すべての形態の製品がボイスコントロールに対応しているのは我々だけです。
−− よくわかりました。それでは、「ワイヤレス」について詳しく教えていただけますか?
■さらに完全ワイヤレスイヤホンにフォーカス
Pascal氏:はい。「ワイヤレス」ですが、中でも左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンに強くフォーカスしていきます。
我々のグローバル市場に関する予測では、2022年に90%のイヤホンがワイヤレスになると見ています。そして、そのうち38%が完全ワイヤレスになると予想しています。これはグローバルの予測なので、日本ではもっと早く、この割合になることでしょう。
完全ワイヤレスイヤホンの開発においては、日本と韓国が、電波が特に混み合っていて、接続性がシビアなことがわかりました。このため開発チームを東京に送り込み、最も厳しい条件でも途切れないように改良を繰り返しました。他社と比べて高い接続安定性を実現できていると思います。
これまで我々は完全ワイヤレスイヤホンについて、通常モデル、スポーツモデル、ランニングモデルなどを発表・発売してきましたが、もっと多くのバリエーションが必要と考えています。この分野でのトレンドをリードしていきたいと思います。
たとえば、オーディオファイルクオリティーの完全ワイヤレスイヤホンなどです。
−− オーディオファイルクオリティーの完全ワイヤレス! それはとても興味深いですね。音質重視ということなら、AKGブランドから登場してほしいと思います。 AKGにはまだ完全ワイヤレスイヤホンがありません。
Pascal氏:まだくわしくは言えませんが、あなたの意見に同意します(笑)。近いうちにお知らせできると思います。
■本当に意味のある「ハイレゾワイヤレス」を作りたい
−− コーデックについてはいかがでしょう? aptX HDを搭載した完全ワイヤレスイヤホンなども市場にはありますが。
Pascal氏:良い質問ですね。ワイヤレスでハイレゾを伝送することには、とても強い関心を持っています。ただし我々の考えは、ただ単に「ハイレゾワイヤレス」のロゴが付いているだけでは意味が無いということです。どうすればワイヤレスで、真の意味でのハイレゾサウンドを再生できるのか。それを第一に考えて開発を行っています。
また我々はサムスングループで、世界最高レベルのワイヤレス技術を持っています。この技術資産を活用することで、真のワイヤレスハイレゾを実現できると考えています。
−− 力強いコメントで、大変期待が高まります。ところで話は変わりますが、クアルコムのSnapdragonでは、左右それぞれのイヤホンに音声を送るTWS Plus技術が使えます。
Pascal氏:はい、それにももちろん期待しています。いまは左右どちらかがマスターになり、もう片方がスレーブとして動きますが、TWS Plusではそれぞれに独立して音が送れます。つまり、どちらもマスターになれます。TWS Plusには途切れないというメリットがありますが、これは音声通話の時にも便利で、右と左を意識しなくても、好きな方を装着すればハンズフリー通話が行えますから。また、音質が良くなるメリットも大きいですね。
世界のヘッドホンマーケットの中で、日本は世界2位のマーケットです。この大きな市場でより多くの方に受け入れられるよう努力していきたいと思います。
■ネックバンド型スピーカー市場が大きい日本、新製品も示唆
−− Pascalさんのご担当にはウェアラブル製品もありますね。日本ではSoundgearをはじめ、首掛け/肩乗せ型の、いわゆるネックバンド型スピーカーがとてもよく売れています。
Pascal氏:もちろん知っています。Soundgearは中国と日本で、特によく売れています。
当初我々はウェアラブルスピーカーについて、家事などをしながら音楽を聴く用途を想定していました。ですが、日本では使われ方が違います。aptX LL対応のBluetoothトランスミッターを同梱した「Soundgear BTA」が売れており、多くの方はテレビの前で映画やドラマ、スポーツ、そしてゲームなどを楽しんでいます。
−− これだけ売れると、第2弾商品にも期待が高まります。
Pascal氏:そうですね。ぜひ期待していてください。
■ワイヤレスもワイヤードも、とにかく「音質ファースト」
−− お話を聞いていて、ハーマンインターナショナルさんがワイヤレスに注力されることは、よく分かりました。また、2022年に90%のイヤホンがワイヤレスになるという予想についても先ほどうかがいました。
ただ逆に言うと、10%はワイヤードとして残るということですね。日本には「やっぱりワイヤードじゃないと…」というポータブルオーディオファンがたくさんいます。音質を重視するイヤホンやヘッドホンファンへ、メッセージをいただけますか?
Pascal氏:ハーマンは、音質をはじめとしたクオリティに、とてもこだわっています。音質のためにケーブルが必要なのであれば、ケーブルを使います。そこに投資も行います。
それを前提とした上で、AKGのN5005などで実現しているサウンドを、将来的にワイヤレスでお届けすることはできないか。そういったことを考えています。
−− 心から期待しています。本日はありがとうございました。
本稿ではヘッドホン・ウェアラブル部門のバイスプレジデントを務めるPascal van Laer氏のインタビューをお届けする。
■JBLとAKG、HAMAN/KARDONの開発体制
−− まず、Pascalさんが担当しているブランドの数は、非常に多いですよね。各ブランドごとのコンセプトを教えていただけますか?
Pascal氏:はい。JBLとAKGで言いますと、それぞれ約70年の歴史がありますが、ブランドが辿ってきた道のり、そして製品が全く異なるのはご存じの通りです。ユーザー像も当然異なります。
JBLはラグジュアリーオーディオはもちろん、PA用のスピーカーもありますし、カー用スピーカーもあります。ひと言でJBLといっても、いろいろな側面があるのです。
JBLはライブ会場のスピーカーなどに多く使用されており、ステージから迫力あるサウンドを届けるイメージがあります。お使いになる方は18歳から25歳くらいの若い方を想定しており、より迫力のある、ベースの効いたサウンドを意識しています。
そのためヘッドホンについては、デザインなどでもファブリック素材などをデザインに使うことが多いです。JBLはグローバルで、最も速く成長しているヘッドホンブランドです。日本でももっと多くの方にお使いいただきたいと期待しています。
一方でAKGは、プロ向けの機器、業務用機器のイメージをお持ちの方も多いでしょう。ですのでコンシューマー向け商品も、まるでライカのカメラのようなミニマルなデザインが多く、シンプルさを特徴としています。使っている素材も上質なもので、メタルが多いですね。それでいて、遠くからみてもAKGであることがわかるデザインとしています。
−− 開発体制はどうなっているのでしょうか?
Pascal氏:深センがハーマンインターナショナルの開発のハブになっており、1,000人以上の開発チームがいます。そのうち50人はデザイナーです。開発スタッフは、世界中から集まっています。深センにデザイン、電気回路など、最終製品を作る機能が集中しているということです。
ただし深センはあくまでハブであり、たとえばクルマ関連であれば自動車メーカーが多いドイツにもオフィスがあり、AI関連との連携はアメリカのオフィスも活用し、というように、各地域ごとに連携して行っています。
−− AKGというとオーストリア、JBLというとアメリカというイメージがありますが、ヘッドホンやウェアラブル機器については深センで開発しているのですね。ところで、開発はブランドごとに分けて行っているのですか? それとも一体化されているのでしょうか?
Pascal氏:デザインも音も、JBLやAKGそれぞれ確固たるブランドイメージがあり、コンセプトがあります。ですので、それぞれの開発もしっかり分けています。
先ほど、ブランドごとのデザインの違いについてお話ししましたが、デザイナーが別々なのはもちろん、音についてもそれぞれの責任者が、JBLらしいサウンド、AKGらしいサウンドを考え、追求しています。
−− なるほど。ただ一方で、たとえばノイズキャンセリング技術など、共通する基礎技術もあるのではないでしょうか?
Pascal氏:はい、もちろんです。そういったものは共通して開発します。ここで重要なのは、元となる技術は同じでも、それぞれのブランドによって使い方が異なるということです。
たとえばノイズキャンセリングや外音取り込み機能で言うと、AKGのヘッドホンのようなプロも使うヘッドホンでは、より集中するためのノイズキャンセリング機能として使います。一方でこういった機能は、より安全に使うための、アンビエントアウェア機能にも活用できます。ブランドや製品、対象ユーザーなどによって、同じ技術を様々なかたちに応用できるのです。
■今後フォーカスする4つのキーワード
−− 今後フォーカスしていく分野を教えてください。
Pascal氏:4つあります。「ワイヤレス」「ノイズキャンセリング」「スポーツ」「ボイスコントロール」です。
ワイヤレスは後でくわしく説明するとして、「ノイズキャンセリング」については、もっとポータブルにしていきたいですね。いまのノイズキャンセリング製品は大きすぎます。
「スポーツ」に関しては、いま我々のスポーツ向けイヤホンはIPX7防水ですが、これを一つの売りにしていきたいと思います。音質を犠牲にせず、防水にしていくということを実現していきます。
「ボイスコントロール」については、Google、Amazonなどプラットフォームのどれかに特別に注力するわけではなく、市場にある優れたものには対応していくという姿勢で臨みます。特にイヤホン、オンイヤーヘッドホン、オーバーヘッドホンなど、すべての形態の製品がボイスコントロールに対応しているのは我々だけです。
−− よくわかりました。それでは、「ワイヤレス」について詳しく教えていただけますか?
■さらに完全ワイヤレスイヤホンにフォーカス
Pascal氏:はい。「ワイヤレス」ですが、中でも左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンに強くフォーカスしていきます。
我々のグローバル市場に関する予測では、2022年に90%のイヤホンがワイヤレスになると見ています。そして、そのうち38%が完全ワイヤレスになると予想しています。これはグローバルの予測なので、日本ではもっと早く、この割合になることでしょう。
完全ワイヤレスイヤホンの開発においては、日本と韓国が、電波が特に混み合っていて、接続性がシビアなことがわかりました。このため開発チームを東京に送り込み、最も厳しい条件でも途切れないように改良を繰り返しました。他社と比べて高い接続安定性を実現できていると思います。
これまで我々は完全ワイヤレスイヤホンについて、通常モデル、スポーツモデル、ランニングモデルなどを発表・発売してきましたが、もっと多くのバリエーションが必要と考えています。この分野でのトレンドをリードしていきたいと思います。
たとえば、オーディオファイルクオリティーの完全ワイヤレスイヤホンなどです。
−− オーディオファイルクオリティーの完全ワイヤレス! それはとても興味深いですね。音質重視ということなら、AKGブランドから登場してほしいと思います。 AKGにはまだ完全ワイヤレスイヤホンがありません。
Pascal氏:まだくわしくは言えませんが、あなたの意見に同意します(笑)。近いうちにお知らせできると思います。
■本当に意味のある「ハイレゾワイヤレス」を作りたい
−− コーデックについてはいかがでしょう? aptX HDを搭載した完全ワイヤレスイヤホンなども市場にはありますが。
Pascal氏:良い質問ですね。ワイヤレスでハイレゾを伝送することには、とても強い関心を持っています。ただし我々の考えは、ただ単に「ハイレゾワイヤレス」のロゴが付いているだけでは意味が無いということです。どうすればワイヤレスで、真の意味でのハイレゾサウンドを再生できるのか。それを第一に考えて開発を行っています。
また我々はサムスングループで、世界最高レベルのワイヤレス技術を持っています。この技術資産を活用することで、真のワイヤレスハイレゾを実現できると考えています。
−− 力強いコメントで、大変期待が高まります。ところで話は変わりますが、クアルコムのSnapdragonでは、左右それぞれのイヤホンに音声を送るTWS Plus技術が使えます。
Pascal氏:はい、それにももちろん期待しています。いまは左右どちらかがマスターになり、もう片方がスレーブとして動きますが、TWS Plusではそれぞれに独立して音が送れます。つまり、どちらもマスターになれます。TWS Plusには途切れないというメリットがありますが、これは音声通話の時にも便利で、右と左を意識しなくても、好きな方を装着すればハンズフリー通話が行えますから。また、音質が良くなるメリットも大きいですね。
世界のヘッドホンマーケットの中で、日本は世界2位のマーケットです。この大きな市場でより多くの方に受け入れられるよう努力していきたいと思います。
■ネックバンド型スピーカー市場が大きい日本、新製品も示唆
−− Pascalさんのご担当にはウェアラブル製品もありますね。日本ではSoundgearをはじめ、首掛け/肩乗せ型の、いわゆるネックバンド型スピーカーがとてもよく売れています。
Pascal氏:もちろん知っています。Soundgearは中国と日本で、特によく売れています。
当初我々はウェアラブルスピーカーについて、家事などをしながら音楽を聴く用途を想定していました。ですが、日本では使われ方が違います。aptX LL対応のBluetoothトランスミッターを同梱した「Soundgear BTA」が売れており、多くの方はテレビの前で映画やドラマ、スポーツ、そしてゲームなどを楽しんでいます。
−− これだけ売れると、第2弾商品にも期待が高まります。
Pascal氏:そうですね。ぜひ期待していてください。
■ワイヤレスもワイヤードも、とにかく「音質ファースト」
−− お話を聞いていて、ハーマンインターナショナルさんがワイヤレスに注力されることは、よく分かりました。また、2022年に90%のイヤホンがワイヤレスになるという予想についても先ほどうかがいました。
ただ逆に言うと、10%はワイヤードとして残るということですね。日本には「やっぱりワイヤードじゃないと…」というポータブルオーディオファンがたくさんいます。音質を重視するイヤホンやヘッドホンファンへ、メッセージをいただけますか?
Pascal氏:ハーマンは、音質をはじめとしたクオリティに、とてもこだわっています。音質のためにケーブルが必要なのであれば、ケーブルを使います。そこに投資も行います。
それを前提とした上で、AKGのN5005などで実現しているサウンドを、将来的にワイヤレスでお届けすることはできないか。そういったことを考えています。
−− 心から期待しています。本日はありがとうございました。
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