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公開日 2017/05/24 14:54
WHARFEDALEは「Diamond 11シリーズ」を発表

<HIGH END>FOCAL、新スピーカー「UTOPIA III EVO」を発表/PMC、約5千ポンドのプリメイン「cor」

編集部:小澤貴信
現地時間21日に閉幕した独ミュンヘン「HIGH END 2017」。本記事では、新製品を発表したFOCAL、WHARFEDALE、KEF、PMCについて取りあげたい。

FOCAL

仏フォーカルは新たなハイエンドスピーカーとして、“UTOPIA III EVO”シリーズの「MAESTRO UTOPIA EVO」「SCALA UTOPIA EVO」を発表した。

「MAESTRO UTOPIA EVO」(手前)と「SCALA UTOPIA EVO」(奥)

2008年に登場したフォーカルの旗艦スピーカーシリーズ「UTOPIA」をベースに、そこに以降で培った最新技術を投入したというハイエンドモデル。特にミッドレンジの再現力の向上が命題とされ、具体的にはTMD(Tuned mass Damper)技術とNIC(Neutral Inductance Circuit)が新たに投入された。

TMDは、スピーカーユニットのエッジ部に厚みの異なるリブを設けて相違する共振周波数を持たせた構造により、再生時の歪みの排除を行う技術。NICは、ウーファーとミッドレンジの磁気回路にショートリングを搭載することで、ユニット駆動時の歪みを抑制する技術だ。

「SCALA UTOPIA EVO」

「MAESTRO UTOPIA EVO」

「MAESTRO UTOPIA EVO」は3ウェイ・4スピーカー、「SCALA UTOPIA EVO」は3ウェイ・3スピーカーのフロア型スピーカー。いずれも2017年秋の発売を予定している。


WHARFEDALE

英国のスピーカーブランド WHARFEDALEは、新スピーカーシリーズ「DIAMOND 11」シリーズを発表した。DIAMOND10シリーズの後継で、センタースピーカーや小型ブックシェルフを含むオーディオ/ホームシアター向けラインナップとなる。

WHARFEDALE「Diamond 11シリーズ」

新しいWFR(Wide Frequency Response)デザインを採用。特にトゥイーターに対して大幅な改良を行い、広拡散ウェーブガイド、CCAWや銅キャップの採用、ユニットの背圧をベント機構によって逃して最適化するなどの施策が行われている。

ラインナップはブックシェルフ型が3種類、フロア型が3種類、センターが2種類という構成となっている。


KEF

KEFは、先日発表したばかりの新「Qシリーズ」(関連ニュース)を大きく取りあげていた。初代から数えて第8世代目となる今回のQシリーズは、基幹技術と言える同軸ドライバー「Uni-Q」の改良を実施している。ブースでは、超弩級の旗艦スピーカー「MUON」と共に、デモンストレーションを行っていた。

KEFの新「Qシリーズ」


PMC

スタジオ向けモニタースピーカーでその名を知られるPMCは、コンシューマー向けのプリメインアンプ「cor」を発表した。本機は“ピュアアナログ”をうたうAB級アンプを搭載。アナログ入力のみを備えており、XLRを1系統、RCAを4系統搭載する。パワーアンプ直接入力端子も搭載。出力は95W/8Ω、140W/4Ω。

PMC「cor」

ホワイトモデルも出展

本体前面には大型ボリュームノブと、LRバランス/高域/低域の調整フェーダーを搭載。プロ用ミキシングコンソールの技術を用いて、調整は全てアナログ領域で行われ、さらにはリモコン操作でフェーダーをモーター駆動させることもできる。

価格は4,995ポンドを予定。限定版をこの夏に、通常版を2017年第4四半期に発売する予定だという。

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