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公開日 2024/08/27 18:56
オート・キャリブレーション機能をさらに進化

GENELEC、キャリブレーションソフト「GLM5」提供開始。対応コントローラー「9320A」も発売

ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
GENELEC(ジェネレック)は、同社のスピーカー・マネージメント・ソフトウェアの最新バージョン「GLM 5」の無償提供を8月より開始。また、GLM5と連携できるコントローラー「9320A」も発売した。価格はオープンだが、市場想定価格は税込176,000円前後が見込まれる。

キャリブレーション・ソフト「GLM 5」とコントローラー「9320A」

「GLM」はGENELECのスピーカーのセットアップやキャリブレーションに利用できるソフトウェア。同社が提唱するオーディオ・モニタリングのエコシステム「UNIO」(ユニオ)の中心となるべく開発されたもので、WindowsもしくはMacで使用可能。オンラインサイトから無償でダウンロードできる。

前バージョン「GLM 4」からGLM 5にかけての進化点としては、オート・キャリブレーション機能や電源マネージメント機能の強化、インターフェースの見直し、ファームウェアの管理性能の向上などが挙げられる。

インターフェースをアップデートし、キャリブレーション機能も強化

GLMの基幹となるオート・キャリブレーション機能については、キャリブレーション・アルゴリズム「AutoCal 2」と、新バージョンとなった「WooferCal 2」により、これまで以上に高精度かつ高速な処理を実現するという。

これまで以上に高精度かつ高速な処理を実現する

GLM 5のメイン画面右上には、新たに電源ボタンを追加。最大80台以上ものスピーカーをワンクリックで電源オン/オフできるなど、電源マネージメントを簡単に行えるよう設計されている。自動スタンバイ・モードにも対応し、音声が入力されるかGLM 5の電源ボタンをクリックすると動作に復帰する。また「グループモニターオフ」機能を新搭載し、使用していないスピーカーの電源を自動的にオフにするなど消費電力を抑える設計が追加されている。

ステレオからイマーシブまでさまざまな環境で使用できる

グラフィック・インターフェースも見直しを行い、起動時の音量を設定できるようになったほか、マスターレベルフェーダーは、マウスでドラッグしてスライドする方式に変更。MuteやDimの設定はグループを切り替えても維持されるように変更し、意図しないレベルの変化を防止、耳とってより安全な環境でのオーディオ・モニタリング環境を実現している。複数のサブウーファーを使用する場合も、ゲインを独立に調整できる。

マイページ「MyGenelec」では、測定したキャリブレーション・データの管理や測定結果をより詳細に把握するGRADEレポートの入手・閲覧も可能となる。

「9320A」は、同社のスピーカーと同様、工業デザイナーのハッリ・コスキネンと共同でデザインされたコントローラー。GLM 5のメイン画面を踏襲したインターフェースとなっており、GLM 5の直感的な操作が可能となっている。また測定用マイクロフォンも同梱されており、ひとつひとつがキャリブレーションされた状態で使用することができる。

9320Aには専用のマイクが同梱される

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