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公開日 2017/04/13 12:26
Google Tango/Daydream両対応
ASUS、AR/VR対応スマホ「ZenFone AR」を今夏国内発売。8GBメモリ搭載
編集部:押野 由宇
ASUS JAPANは、次世代ZenFoneの新製品発表会を実施。今年1月の「CES 2017」で登場した、世界初の「Google Tango」によるARおよび「Daydream」によるVRの両対応を実現する「ZenFone AR」が日本でも正式に発売が発表された。
発売日は2017年夏頃を予定、価格は8GBメモリ/128GBストレージモデルが99,800円(税抜)、6GBメモリ/64GBストレージモデルが82,800円(税抜)となる。カラーはブラックのみ。
ZenFone ARは、Google TangoとDaydreamの両対応を実現する世界初のスマートフォン。デュアルSIMに対応するDSDS機能を採用している。Google TangoはレノボとGoogleが共同で開発した、モバイル端末に搭載されたカメラとセンサーにより、周囲の3次元空間をリアルタイムに認識することで、マーカーを使わずに現実空間に仮想物体を重ねて表示する技術。
ZenFone ARでは深度カメラ、モーショントラッキングカメラ、2,300万画素カメラを背面に搭載する「ASUS TriCam System」を採用。Tangoにそれぞれのカメラからの『深度認識』『空間記憶』『モーショントラッキング』情報を入力することで、人間の目のように空間を認識させているという。
一方のDaydreamは、Googleが提供するVRプラットフォーム。スマートフォンとVRデバイス、アプリケーションというモバイルVRに必要な領域を全て最適化するものとなる。本機はDaydreamの要求するスペックを満たした「Daydream Ready」モデルとして認定されるが、VRデバイス「Daydream View」は現段階では日本未発売。ただし、製品の箱が組み立て式VRメガネとなるため、購入してすぐにVRを体験することができる。
スペック面では、QualcommのSoC「Snapdragon 821」を採用し、Tangoが求める高いスペック水準を確保している。GPUにはデスクトップと同等のグラフィックス性能を発揮するQualcomm「Adreno 530」搭載で、AR/VRの高い負荷に対応する。上位モデルのメインメモリは世界初の8GB RAMを搭載するほか、UFS2.0採用の大容量128GBストレージを採用。
ディスプレイには2K解像度(2,560×1,440/WQHD)の5.7インチSuper AMOLEDを採用。100%超のNTSC比の色再現性と高解像度により、色鮮やかな画質を実現したとしている。パネルは衝撃や傷に強いGorilla Glass4を採用し、画面専有率は79%。
撮影性能では、ソニー製IMX318イメージセンサーを搭載した2,300万画素の背面カメラを活かした4Kビデオ撮影に対応。ZenFone 3シリーズに搭載される「PixelMaster 3.0」を投入するほか、低位相、コンティニュアス、レーザーの3方式により約0.03秒でフォーカスを合わせる「TriTechオートフォーカス」、光学式/電子式手振れ補正機能の搭載で、ARも写真も動画も高精細に行えるとしている。
スマホとしては、SIMカードを2枚使用して2つの番号かを同時待ち受けすることが可能な「DSDS(Dual SIM Dual Standby)」機能を搭載。また複数の電波で高速通信を行う「キャリアアグリゲーション」にも対応する(2CA/3CA)。最大2TBまでのmicroSDXC、microSDHC、microSDカードを装備できるが、nanoSIMカードとの排他利用となるため同時使用はできない。
本機はサウンドにも注力しており、ハイレゾ再生に対応するスペックを確保すると共に、DTS HEADPHONE:X、DTS-HDにも対応。5マグネットスピーカーを搭載し、VRの世界に没頭できる迫力あるサウンドを体験できるとしている。また、標準で同社のハイレゾ対応イヤホン「ZenEar」が付属する。
バッテリー駆動時間はWi-Fi通信時で最大約15.3時間、充電時間は最大約1.7時間。Quick Charge 3.0に対応し、約39分で60%程度まで充電できる。USBポートはUSB-C(USB2.0)、オーディオ端子は3.5mmステレオミニを装備。外形寸法は約77.7W×158.98H×4.6〜8.95mmで、質量は約170g。
発表会では、ASUS JAPANマーケティング部 部長のCynthia Teng氏が「ASUSはZenFoneで、SIMフリースマホの拡大に貢献してきた。SIMフリーのマーケットに、これからも新しい風を吹かせていきたい。日本では誰にでも、ワンランク上の贅沢を提供していきたい」と挨拶。
そして「デジタル新時代のなかで、ASUSが得意とするモバイルとAR/VRの融合が重要。ZenFone ARは、ZenFoneの革命児。テクノロジーの可能性の扉を開くデジタルデバイスとして開発した」とコメントした。
製品の詳細については、同社プロダクトマネージメント部テクニカルプロダクトマネージャーの阿部直人氏がプレゼンテーションを行った。
GoogleのAR技術「Google Tango」対応端末であるZenFone ARにより「例えばスーパーで販売されている商品情報や、博物館の展示物の情報を表示させるといった商用利用ができるようになる。また日々の生活においても、バーチャルで家具を配置して実際に場所に入るのかどうかをシミュレーションする、現実の空間を利用したゲームが楽しめる」と、活用例をアピールした。
またTangoに対応したアプリの実例として、株式会社リビングスタイル代表取締役の井上俊宏氏が、同社が開発したインテリア業界向け3Dシミュレーター「RoomCo AR(ルムコエーアール)」を紹介した。
同アプリはインテリア分野における幅広い実績を持ち、25社/29ブランド(4月現在)の100万点を超えるインテリア商品の3Dデータベースから、3Dモデルを引き出しルームコーディネートを試せるというもの。
井上氏は「これまでのARは家具のサイズを確認するためにマーカーを置いていたが、Tangoでは実寸台の3Dモデルにより確認できる。カタログから自由に家具の設置を試して、部屋に導入した際のイメージがつかめる」と、TangoによりARがさらにリアルになったことで、アプリも進化したことを示した。
なお、会場では同じくCES2017で発表された、12倍ズーム対応カメラ搭載の「ZenFone 3 Zoom」も参考展示された。本モデルについては、日本での取り扱いについては現状未定とのこと。
発売日は2017年夏頃を予定、価格は8GBメモリ/128GBストレージモデルが99,800円(税抜)、6GBメモリ/64GBストレージモデルが82,800円(税抜)となる。カラーはブラックのみ。
ZenFone ARは、Google TangoとDaydreamの両対応を実現する世界初のスマートフォン。デュアルSIMに対応するDSDS機能を採用している。Google TangoはレノボとGoogleが共同で開発した、モバイル端末に搭載されたカメラとセンサーにより、周囲の3次元空間をリアルタイムに認識することで、マーカーを使わずに現実空間に仮想物体を重ねて表示する技術。
ZenFone ARでは深度カメラ、モーショントラッキングカメラ、2,300万画素カメラを背面に搭載する「ASUS TriCam System」を採用。Tangoにそれぞれのカメラからの『深度認識』『空間記憶』『モーショントラッキング』情報を入力することで、人間の目のように空間を認識させているという。
一方のDaydreamは、Googleが提供するVRプラットフォーム。スマートフォンとVRデバイス、アプリケーションというモバイルVRに必要な領域を全て最適化するものとなる。本機はDaydreamの要求するスペックを満たした「Daydream Ready」モデルとして認定されるが、VRデバイス「Daydream View」は現段階では日本未発売。ただし、製品の箱が組み立て式VRメガネとなるため、購入してすぐにVRを体験することができる。
スペック面では、QualcommのSoC「Snapdragon 821」を採用し、Tangoが求める高いスペック水準を確保している。GPUにはデスクトップと同等のグラフィックス性能を発揮するQualcomm「Adreno 530」搭載で、AR/VRの高い負荷に対応する。上位モデルのメインメモリは世界初の8GB RAMを搭載するほか、UFS2.0採用の大容量128GBストレージを採用。
ディスプレイには2K解像度(2,560×1,440/WQHD)の5.7インチSuper AMOLEDを採用。100%超のNTSC比の色再現性と高解像度により、色鮮やかな画質を実現したとしている。パネルは衝撃や傷に強いGorilla Glass4を採用し、画面専有率は79%。
撮影性能では、ソニー製IMX318イメージセンサーを搭載した2,300万画素の背面カメラを活かした4Kビデオ撮影に対応。ZenFone 3シリーズに搭載される「PixelMaster 3.0」を投入するほか、低位相、コンティニュアス、レーザーの3方式により約0.03秒でフォーカスを合わせる「TriTechオートフォーカス」、光学式/電子式手振れ補正機能の搭載で、ARも写真も動画も高精細に行えるとしている。
スマホとしては、SIMカードを2枚使用して2つの番号かを同時待ち受けすることが可能な「DSDS(Dual SIM Dual Standby)」機能を搭載。また複数の電波で高速通信を行う「キャリアアグリゲーション」にも対応する(2CA/3CA)。最大2TBまでのmicroSDXC、microSDHC、microSDカードを装備できるが、nanoSIMカードとの排他利用となるため同時使用はできない。
本機はサウンドにも注力しており、ハイレゾ再生に対応するスペックを確保すると共に、DTS HEADPHONE:X、DTS-HDにも対応。5マグネットスピーカーを搭載し、VRの世界に没頭できる迫力あるサウンドを体験できるとしている。また、標準で同社のハイレゾ対応イヤホン「ZenEar」が付属する。
バッテリー駆動時間はWi-Fi通信時で最大約15.3時間、充電時間は最大約1.7時間。Quick Charge 3.0に対応し、約39分で60%程度まで充電できる。USBポートはUSB-C(USB2.0)、オーディオ端子は3.5mmステレオミニを装備。外形寸法は約77.7W×158.98H×4.6〜8.95mmで、質量は約170g。
発表会では、ASUS JAPANマーケティング部 部長のCynthia Teng氏が「ASUSはZenFoneで、SIMフリースマホの拡大に貢献してきた。SIMフリーのマーケットに、これからも新しい風を吹かせていきたい。日本では誰にでも、ワンランク上の贅沢を提供していきたい」と挨拶。
そして「デジタル新時代のなかで、ASUSが得意とするモバイルとAR/VRの融合が重要。ZenFone ARは、ZenFoneの革命児。テクノロジーの可能性の扉を開くデジタルデバイスとして開発した」とコメントした。
製品の詳細については、同社プロダクトマネージメント部テクニカルプロダクトマネージャーの阿部直人氏がプレゼンテーションを行った。
GoogleのAR技術「Google Tango」対応端末であるZenFone ARにより「例えばスーパーで販売されている商品情報や、博物館の展示物の情報を表示させるといった商用利用ができるようになる。また日々の生活においても、バーチャルで家具を配置して実際に場所に入るのかどうかをシミュレーションする、現実の空間を利用したゲームが楽しめる」と、活用例をアピールした。
またTangoに対応したアプリの実例として、株式会社リビングスタイル代表取締役の井上俊宏氏が、同社が開発したインテリア業界向け3Dシミュレーター「RoomCo AR(ルムコエーアール)」を紹介した。
同アプリはインテリア分野における幅広い実績を持ち、25社/29ブランド(4月現在)の100万点を超えるインテリア商品の3Dデータベースから、3Dモデルを引き出しルームコーディネートを試せるというもの。
井上氏は「これまでのARは家具のサイズを確認するためにマーカーを置いていたが、Tangoでは実寸台の3Dモデルにより確認できる。カタログから自由に家具の設置を試して、部屋に導入した際のイメージがつかめる」と、TangoによりARがさらにリアルになったことで、アプリも進化したことを示した。
なお、会場では同じくCES2017で発表された、12倍ズーム対応カメラ搭載の「ZenFone 3 Zoom」も参考展示された。本モデルについては、日本での取り扱いについては現状未定とのこと。