公開日 2016/07/11 11:14
「ベストマッチと断言したい」
“純正ならでは”の音質とは? SHURE人気イヤホン×ポタアン「SHA900」組み合わせ試聴
野村ケンジ
ヘッドホンメーカー自身のヘッドホンアンプ、というものは、なかなかに頼もしい存在といえる。というのも、単に自社製品にベストマッチした特性を持つだけでなく、ブランドや開発者が考えている“リファレンスサウンド”を実際に聴くことができるからだ。
汎用性の高さが求められる低価格イヤホンであればまだしも、高級イヤホン&ヘッドホンは音質最優先の製品だけにヘッドホンアンプに対しても高い実力を求めるもの。それゆえポータブル環境でヘッドホンアンプは必須と言える。さらにいえば、組み合わせがうまくいって良質なサウンドが聴けたとしても、はたしてその音がブランドの意図するものになっているか否かは、断言しようがない。もちろん、自分にとって最良の音色傾向&帯域バランスがベストサウンドであることは確かだが、そのいっぽうで、ブランドとしてはどんな音を是としているのかも気になるところではないだろうか?
そんなリファレンスサウンドを実現するポタアン(ポータブルヘッドホンアンプ)のひとつが、SHUREの「SHA900」である。
「SHA900」は、同社のコンデンサー型超ハイエンドイヤホン「KSE1500」のアンプ部とうりふたつのカタチをしている。実際、主要機能は同じ。アナログ(3.5mmステレオ)とデジタル(microUSB)の入力を持つ点、携帯電話等からの電波干渉を防ぐEMIフィルターや、5種類のプリセットに加えて自由なカスタム(4タイプまで設定)が可能な4バンド方式のパラメトリックイコライザーなどの機能を搭載している点などが共通している。
コンデンサー型イヤホンのアンプ部と同じ?と思われる方もいらっしゃるかも知れないが、3.5mmステレオ出力端子を備え、ごく普通の、一般的なポタアンとして活用できるようになっている。また、スマートフォンとの接続を想定してか、iOS用のライトニングケーブル、Androidなどで活用できるOTGケーブルを同梱しており、アナログ接続端子とあわせてほとんどのプレーヤーが接続可能となっている。
そのいっぽうで、剛性感の高いシルバーカラーのボディや、強固なホールドをしてくれそうな金属製3.5mmコネクタの採用、ブラインド操作しやすい大型のボリュームダイヤル、6.3mm変換アダプタの同梱など、プロ用モニターを手がけるSHUREならではの質実剛健な造りや配慮も、随所にうかがえる。
とはいえ、やはり肝心なのはサウンドの善し悪しだろう。また、SHURE製イヤホンの“リファレンス”ポタアンとして、確かな実力を持ち合わせているのだろうか? そこで今回、同社製イヤホンの高級モデル「SE846」「SE535LTD」「SE535」を用意して、それぞれのサウンドがどう聴こえるのか確認してみた。ちなみにプレーヤーは、HF PlayerアプリをインストールしたASUS「ZenPad」を使用、OTGケーブルで接続した。
汎用性の高さが求められる低価格イヤホンであればまだしも、高級イヤホン&ヘッドホンは音質最優先の製品だけにヘッドホンアンプに対しても高い実力を求めるもの。それゆえポータブル環境でヘッドホンアンプは必須と言える。さらにいえば、組み合わせがうまくいって良質なサウンドが聴けたとしても、はたしてその音がブランドの意図するものになっているか否かは、断言しようがない。もちろん、自分にとって最良の音色傾向&帯域バランスがベストサウンドであることは確かだが、そのいっぽうで、ブランドとしてはどんな音を是としているのかも気になるところではないだろうか?
そんなリファレンスサウンドを実現するポタアン(ポータブルヘッドホンアンプ)のひとつが、SHUREの「SHA900」である。
「SHA900」は、同社のコンデンサー型超ハイエンドイヤホン「KSE1500」のアンプ部とうりふたつのカタチをしている。実際、主要機能は同じ。アナログ(3.5mmステレオ)とデジタル(microUSB)の入力を持つ点、携帯電話等からの電波干渉を防ぐEMIフィルターや、5種類のプリセットに加えて自由なカスタム(4タイプまで設定)が可能な4バンド方式のパラメトリックイコライザーなどの機能を搭載している点などが共通している。
コンデンサー型イヤホンのアンプ部と同じ?と思われる方もいらっしゃるかも知れないが、3.5mmステレオ出力端子を備え、ごく普通の、一般的なポタアンとして活用できるようになっている。また、スマートフォンとの接続を想定してか、iOS用のライトニングケーブル、Androidなどで活用できるOTGケーブルを同梱しており、アナログ接続端子とあわせてほとんどのプレーヤーが接続可能となっている。
そのいっぽうで、剛性感の高いシルバーカラーのボディや、強固なホールドをしてくれそうな金属製3.5mmコネクタの採用、ブラインド操作しやすい大型のボリュームダイヤル、6.3mm変換アダプタの同梱など、プロ用モニターを手がけるSHUREならではの質実剛健な造りや配慮も、随所にうかがえる。
とはいえ、やはり肝心なのはサウンドの善し悪しだろう。また、SHURE製イヤホンの“リファレンス”ポタアンとして、確かな実力を持ち合わせているのだろうか? そこで今回、同社製イヤホンの高級モデル「SE846」「SE535LTD」「SE535」を用意して、それぞれのサウンドがどう聴こえるのか確認してみた。ちなみにプレーヤーは、HF PlayerアプリをインストールしたASUS「ZenPad」を使用、OTGケーブルで接続した。