公開日 2017/09/01 00:15
「WH-1000XM2」「WI-1000X」も同時レポート
<IFA>ソニー初の完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000X」最速レビュー
折原一也
IFA 2017で発表されたソニーのイヤホン/ヘッドホンにおける大きなトピックは、昨年発売されたハイエンドBluetoothヘッドホン「MDR-1000X」が、ワイヤレスヘッドホン/イヤホンで構成される“1000Xシリーズ”として新たにシリーズ化されたことだ。
ラインナップは、現行モデル「MDR-1000X」の後継となるオーバーヘッド型Bluetoothヘッドホン「WH-1000XM2」、ネックバンド型Bluetoothイヤホン「WI-1000X」、そして左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000X」の3モデルで展開される。
「1000Xシリーズ」として業界最高クラスのノイズキャンセル性能の実現や「気圧への最適化」の追加、ハイレゾ対応、「Sony | Headphones Connect」アプリへの対応といった1000Xシリーズの全体像は既に速報記事が別途公開されているので(関連ニュース)、実際にIFA 2017で僕自身が体験したファーストインプレッションをお届けしよう。
■ヘッドホン「WH-1000XM2」の高音質とアプリを検証
MDR-1000Xの後継モデルとして登場するのが「WH-1000XM2」だ。デュアルセンサーテクノロジーによるノイズキャンセリング、LDAC/DSEE HXによるハイレゾ対応などの基本仕様はそのままに、DSEE HXをオフにできる仕様とアルゴリズムの最適化でバッテリー駆動時間を従来から10時間延長している。
会場では、空港を模したブースにてWH-1000XM2を積極的にアピール。本体ボタンひとつで実行できるサウンドの最適化、アプリによってコントロールできる外音の取り込み、スマート自動設定、サウンドエフェクトの効果などのデモを行った。
新たに用意されたアプリ「Sony Headphones Connect」から操作できる外音コントロール機能は、外音の取り込みを1〜20のステップ、ボイスフォーカスモードを同じく1〜20のステップでカスタマイズすることができる。
実際にWH-1000XM2を装着して「Sony | Headphones Connect」から外音コントロールを操作してみると、外音取り込みを最低のレベル1にすると会場の雑踏の騒音も、説明スタッフの声もほぼカットしてくれる。外音取り込みの段階を引き上げていくと、周囲の音をヘッドホンから聴くことができる。興味深いのはボイスフォーカスモードで、こちらのみを操作すると、騒音軽減はそのままに外部の声のみが明瞭に聞き取れるようになる。
このようにWH-1000XM2は、ノイズキャンセリング、外音の取り込み度合い、ボイスの聴き取り度合いを自由自在にカスタマイズできる。会場デモでは空港アナウンスのデモが行われていたが、このようにノイズキャンセリングを効かせつつも、アナウンスなどの人の声だけはしっかり聴き取りたいという、例えば旅行などの用途でも安心して使用することができる。
会場でデモされていたのがスマート自動設定の機能で、これは簡単に説明すると、止まっている時、歩いている時、走っている時、乗り物に乗っている時に対する、外音コントロールのプリセット自動切り替え機能。例えば空港で飛行機を待っているとき、移動しているとき、自宅で座って音楽を聴いているとき、さらにはランニングを始めたりすると、NCの切り替えが自動的に行われるわけだ。
サウンドエフェクトの効果にも、新たにサウンドポジションの設定が追加された。音の聴こえる方向を通常の頭内ではなく、正面、右斜め前、左斜め前、右斜め後、左斜めなど、好きな場所に設定できる。正面以外はいざ使うとなるとどの向きにするべきか非常に悩むが、一般的なバーチャルな定位感創出とはまったく次元の異なるスピーカーライクな鳴りは、他社にはない水準だ。
WH-1000XM2のサウンドを聴き込んだが、MDR-1000Xから継承した極めて精緻で伸びやか、的確なノイズキャンセリング効果による空間再現性にも優れ、低域にまで情報量を持つ最上級のサウンドだ。IFA 2017の会場という試聴環境ということもあり、有線接続でデモをしていたが、音源の持つ情報量を誇張なく引き出す。
空港を模したブースではアナウンスも常時流しており、常に外音が聞こえてくる。外音コントロールを操作しつつ音楽を聴き込んでも、騒音のみカットしつつ音楽も十分聴くことができる。ワイヤレスコーデックにLDACだけでなくaptX HDを加えたことも、幅広いファンにも受けられるだろう。
IFA 2017時点での欧州での発表価格は380ユーロで、日本円では4万円台となることが予想され、ワイヤレス・ハイエンドの鉄板モデルとなりそうだ。
■「WI-1000X」はフル機能が揃うハイエンドの実力機
続いて試聴したのがインナータイプでネックバンド型の「WI-1000X」だ。1000XシリーズのなかではWH-1000XM2と並んでデュアルセンサーテクノロジーによるノイズキャンセル、LDAC/DSEE HX対応のハイレゾ対応、さらには外音コントロールやスマート自動設定、サウンドエフェクトといった機能が揃う、イヤホン版のハイエンドモデルという位置づけだ。
ラインナップは、現行モデル「MDR-1000X」の後継となるオーバーヘッド型Bluetoothヘッドホン「WH-1000XM2」、ネックバンド型Bluetoothイヤホン「WI-1000X」、そして左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000X」の3モデルで展開される。
「1000Xシリーズ」として業界最高クラスのノイズキャンセル性能の実現や「気圧への最適化」の追加、ハイレゾ対応、「Sony | Headphones Connect」アプリへの対応といった1000Xシリーズの全体像は既に速報記事が別途公開されているので(関連ニュース)、実際にIFA 2017で僕自身が体験したファーストインプレッションをお届けしよう。
■ヘッドホン「WH-1000XM2」の高音質とアプリを検証
MDR-1000Xの後継モデルとして登場するのが「WH-1000XM2」だ。デュアルセンサーテクノロジーによるノイズキャンセリング、LDAC/DSEE HXによるハイレゾ対応などの基本仕様はそのままに、DSEE HXをオフにできる仕様とアルゴリズムの最適化でバッテリー駆動時間を従来から10時間延長している。
会場では、空港を模したブースにてWH-1000XM2を積極的にアピール。本体ボタンひとつで実行できるサウンドの最適化、アプリによってコントロールできる外音の取り込み、スマート自動設定、サウンドエフェクトの効果などのデモを行った。
新たに用意されたアプリ「Sony Headphones Connect」から操作できる外音コントロール機能は、外音の取り込みを1〜20のステップ、ボイスフォーカスモードを同じく1〜20のステップでカスタマイズすることができる。
実際にWH-1000XM2を装着して「Sony | Headphones Connect」から外音コントロールを操作してみると、外音取り込みを最低のレベル1にすると会場の雑踏の騒音も、説明スタッフの声もほぼカットしてくれる。外音取り込みの段階を引き上げていくと、周囲の音をヘッドホンから聴くことができる。興味深いのはボイスフォーカスモードで、こちらのみを操作すると、騒音軽減はそのままに外部の声のみが明瞭に聞き取れるようになる。
このようにWH-1000XM2は、ノイズキャンセリング、外音の取り込み度合い、ボイスの聴き取り度合いを自由自在にカスタマイズできる。会場デモでは空港アナウンスのデモが行われていたが、このようにノイズキャンセリングを効かせつつも、アナウンスなどの人の声だけはしっかり聴き取りたいという、例えば旅行などの用途でも安心して使用することができる。
会場でデモされていたのがスマート自動設定の機能で、これは簡単に説明すると、止まっている時、歩いている時、走っている時、乗り物に乗っている時に対する、外音コントロールのプリセット自動切り替え機能。例えば空港で飛行機を待っているとき、移動しているとき、自宅で座って音楽を聴いているとき、さらにはランニングを始めたりすると、NCの切り替えが自動的に行われるわけだ。
サウンドエフェクトの効果にも、新たにサウンドポジションの設定が追加された。音の聴こえる方向を通常の頭内ではなく、正面、右斜め前、左斜め前、右斜め後、左斜めなど、好きな場所に設定できる。正面以外はいざ使うとなるとどの向きにするべきか非常に悩むが、一般的なバーチャルな定位感創出とはまったく次元の異なるスピーカーライクな鳴りは、他社にはない水準だ。
WH-1000XM2のサウンドを聴き込んだが、MDR-1000Xから継承した極めて精緻で伸びやか、的確なノイズキャンセリング効果による空間再現性にも優れ、低域にまで情報量を持つ最上級のサウンドだ。IFA 2017の会場という試聴環境ということもあり、有線接続でデモをしていたが、音源の持つ情報量を誇張なく引き出す。
空港を模したブースではアナウンスも常時流しており、常に外音が聞こえてくる。外音コントロールを操作しつつ音楽を聴き込んでも、騒音のみカットしつつ音楽も十分聴くことができる。ワイヤレスコーデックにLDACだけでなくaptX HDを加えたことも、幅広いファンにも受けられるだろう。
IFA 2017時点での欧州での発表価格は380ユーロで、日本円では4万円台となることが予想され、ワイヤレス・ハイエンドの鉄板モデルとなりそうだ。
■「WI-1000X」はフル機能が揃うハイエンドの実力機
続いて試聴したのがインナータイプでネックバンド型の「WI-1000X」だ。1000XシリーズのなかではWH-1000XM2と並んでデュアルセンサーテクノロジーによるノイズキャンセル、LDAC/DSEE HX対応のハイレゾ対応、さらには外音コントロールやスマート自動設定、サウンドエフェクトといった機能が揃う、イヤホン版のハイエンドモデルという位置づけだ。