公開日 2019/12/24 06:35
【特別企画】色々な設置方法で効果を試す
フルテックで端子部を徹底改善! NCF Boosterシリーズ注目の「Signal-L」「Brace」を使いこなす
鈴木 裕
繋いだケーブルや端子の “ぐらつき” は、音にこだわる上で大いに気になる部分だ。実際にここをしっかりサポートすると、予想以上に音質が向上して驚かされる。ネットオーディオ周りには不安定な端子が多く、ここを支えるアクセサリーは特に有効といえる。フルテックの「NCF Booster」はその旗手ともいえる、多様な機器に使える人気シリーズだ。今回、新たな用途へ踏み込んだ注目アイテム「NCF Booster-Brace」と、従来品が使えなかった低い場所に使える「NCF Booster-Signal-L」の効果を徹底検証する。
低い用途へ対応するモデルとプラグを囲む新製品が登場
■人気のNCF Boosterシリーズがまた新たに進化(Text by鈴木 裕)
「NCF Booster」と「NCF Booster-Signal」。ケーブル自体やそのコネクターを支える形で使用して、振動をコントロール。そこで発生する付帯音を的確に処理する。また、NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)効果によって静電気も抑制。その改善度の大きさは、もはやこれなしにハイファイ再生の現代的なクオリティには到達できないといえるほどだ。筆者も自宅で使用しているが、そのNCF Boosterシリーズに新製品2種が登場した。「NCF Booster-Brace」と、「NCF Booster-Signal-L」だ。
プラグ周りに装着するだけで、部屋や音量を変えた程に激変
■NCF Booster-Braceの効果を検証
まず、「NCF Booster-Brace」。従来のNCF Boosterシリーズとはちょっと作動原理が違う。本体の黒い部分はNCF調合のナイロン樹脂。銀の部分は特殊アルミ材で、ブラストとアルマイト処理が施されている。内部構造は複雑で、振動コントロールを目指した製品だ。
まず、試聴室レファレンスのオヤイデ電気の電源ボックス、MTB-6へプリとパワーの電源プラグを差したところに置いてみた。するとサウンドステージの空間が明確に広くなり、低域にあった部屋の共振音と思われていた要素がだいぶ解消したのには驚かされた。空間が実に伸びやかで、音像同士の間にきちんと空間ができながらも、全体に音の密度が上がっている。
続いて、付属の両面テープで「NCF Booster-Brace」を電源タップの上面に貼った。さらに音像ひとつひとつがほぐれて、空間が拡がり、ステージが近くに大きく展開。楽器ごとの音色感もグルーブ感の出方もいい。なしの状態と比較すると、到底同じ部屋で、同じ音量で鳴らしているとは思えない。バイオリンコンチェルトでのソリストのカラダの向きや、オーケストラの弦五部の重なりが美しい。まとめると、実在感、臨場感が相当に高まっている。
続いて「NCF Booster-Brace」を二段重ねにしてみた。ちなみに、二つ目を一つ目に貼ってしまうと、プラグを抜けなくなるので貼っていない。録音している現場の空気感が濃密に出てきて、音楽との距離がさらに縮まる。ボーカルの声ひとつとっても、そのやさしさとか思いを込めているニュアンスが横溢。天井方向への響きもきれいに飛んでいる。
それにしても、プラグと「NCF Booster-Brace」は接触していないのにこの改善度の高さは何なのだろう。確かにオヤイデの電源タップはステンレスシャーシでこの部分の制振の要素は大きいが、触れずして電源プラグの振動コントロールまでできてしまうさまは、体験するまでは信じてもらえないと思う。コストパフォーマンスも相当に高いアクセサリーだ。
低い用途へ対応するモデルとプラグを囲む新製品が登場
■人気のNCF Boosterシリーズがまた新たに進化(Text by鈴木 裕)
「NCF Booster」と「NCF Booster-Signal」。ケーブル自体やそのコネクターを支える形で使用して、振動をコントロール。そこで発生する付帯音を的確に処理する。また、NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)効果によって静電気も抑制。その改善度の大きさは、もはやこれなしにハイファイ再生の現代的なクオリティには到達できないといえるほどだ。筆者も自宅で使用しているが、そのNCF Boosterシリーズに新製品2種が登場した。「NCF Booster-Brace」と、「NCF Booster-Signal-L」だ。
プラグ周りに装着するだけで、部屋や音量を変えた程に激変
■NCF Booster-Braceの効果を検証
まず、「NCF Booster-Brace」。従来のNCF Boosterシリーズとはちょっと作動原理が違う。本体の黒い部分はNCF調合のナイロン樹脂。銀の部分は特殊アルミ材で、ブラストとアルマイト処理が施されている。内部構造は複雑で、振動コントロールを目指した製品だ。
まず、試聴室レファレンスのオヤイデ電気の電源ボックス、MTB-6へプリとパワーの電源プラグを差したところに置いてみた。するとサウンドステージの空間が明確に広くなり、低域にあった部屋の共振音と思われていた要素がだいぶ解消したのには驚かされた。空間が実に伸びやかで、音像同士の間にきちんと空間ができながらも、全体に音の密度が上がっている。
続いて、付属の両面テープで「NCF Booster-Brace」を電源タップの上面に貼った。さらに音像ひとつひとつがほぐれて、空間が拡がり、ステージが近くに大きく展開。楽器ごとの音色感もグルーブ感の出方もいい。なしの状態と比較すると、到底同じ部屋で、同じ音量で鳴らしているとは思えない。バイオリンコンチェルトでのソリストのカラダの向きや、オーケストラの弦五部の重なりが美しい。まとめると、実在感、臨場感が相当に高まっている。
続いて「NCF Booster-Brace」を二段重ねにしてみた。ちなみに、二つ目を一つ目に貼ってしまうと、プラグを抜けなくなるので貼っていない。録音している現場の空気感が濃密に出てきて、音楽との距離がさらに縮まる。ボーカルの声ひとつとっても、そのやさしさとか思いを込めているニュアンスが横溢。天井方向への響きもきれいに飛んでいる。
それにしても、プラグと「NCF Booster-Brace」は接触していないのにこの改善度の高さは何なのだろう。確かにオヤイデの電源タップはステンレスシャーシでこの部分の制振の要素は大きいが、触れずして電源プラグの振動コントロールまでできてしまうさまは、体験するまでは信じてもらえないと思う。コストパフォーマンスも相当に高いアクセサリーだ。
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