公開日 2021/10/26 06:30
【特別企画】長く愛されるベースモデルも振り返る
オーディオテクニカ「ATH-M50xBT2」レビュー。定番モニターを“忠実に”ワイヤレス化、機能性もさらに洗練
高橋 敦
2021年9月24日に発売されたオーディオテクニカ「ATH-M50xBT2」は、その名の通りモニターヘッドホン「ATH-M50x」のワイヤレスモデル、その第2弾となる。
ベースモデルらしさを損なわない素直なワイヤレス化で好評を博した従来モデル「ATH-M50xBT」の基本コンセプトは継承しつつ、主にワイヤレス周りと通話周り、例えばLDAC対応やビームフォーミングマイク搭載といった強化を施されての登場となる。前モデルが登場した2018年秋からの今日までの、技術の進歩と状況の変化を反映した正当進化と言えるだろう。
■ベースモデルは広く愛されるモニターヘッドホン「ATH-M50x」
「ATH-M50xのワイヤレス版」であるということ。それこそがこのATH-M50xBT2の根源であり、最大の魅力だ。であるから、まずはそのATH-M50xについて改めて確認しておこう。
2007年にリリースされた「ATH-M50」は、比較的にリーズナブルな価格で高いクオリティを得られるモニターヘッドホンとして、世界中のサウンドエンジニアやミュージシャンから高い評価を得た名機。そのリニューアルとして2014年に投入されたのが「ATH-M50x」だ。
名機のリニューアルとなれば賛否両論になりそうなものだが、ATH-M50xはサウンド面でも使い勝手の面でも素直な強化を実現。ATH-M50が確立した定番の地位をそのまま継承し、現在に至るまでモニターヘッドホンの標準機のひとつとして君臨している。
例えば、ビリー・アイリッシュの兄であり、彼女の音楽プロデューサー的な役割を担うフィネアス・オコネルもATH-M50xユーザー。YOASOBIのAYASEも、以前は兄弟機「ATH-M40x」を使用していたが、同氏のInstagramによると現在はATH-M50xのホワイトモデルも導入しているようだ。
自宅での音楽制作からヒットメーカーとなったこのお二人に選ばれていることからもわかるように、ATH-M50xは「アマチュアからプロまでをサポートする身近な名機」として親しまれている。
その身近さを表していると言えるのが、先日発売された限定カラーモデル「ATH-M50x MO」だ。というのも、このカラーバリエーションは、海外を含めて実施されたユーザー参加企画「M50x Series LIMITED EDITION カラー投票」の結果を受けて製品化されたもの。そんな企画が成り立つほどに、ATH-M50xはユーザーから愛されているわけだ。この企画はシリーズを対象にしたものなので、もちろんATH-M50xBT2にも限定カラーモデル「ATH-M50xBT2 MO」が用意される。
実際、楽器の音を大柄にがっしりと描き出し、ひとつひとつの音をしっかりとチェックしやすいところなどは、音楽制作においてヘッドホンに求められる役割に見事に合致。大柄な音像となると代わりに空間が狭苦しくなりがちだが、密閉型でありながら十分に広げられた空間表現も備えるこのモデルではそんなこともない。またくっきりと明確なタッチ、ゴツゴツした感触も出して強靭な低音なども持ち味。DJからも好評というのも頷ける。
■トレンドを押さえてアップデートされた「ATH-M50xBT2」
改めて「ATH-M50xBT2」に話を戻そう。ATH-M50xのワイヤレスモデル第2弾となる本機は、従来モデルの基本コンセプトを踏まえた上で、現在の技術や流行、状況を受けてのブラッシュアップが、音質/機能性の両面で施されている。
ベースモデルらしさを損なわない素直なワイヤレス化で好評を博した従来モデル「ATH-M50xBT」の基本コンセプトは継承しつつ、主にワイヤレス周りと通話周り、例えばLDAC対応やビームフォーミングマイク搭載といった強化を施されての登場となる。前モデルが登場した2018年秋からの今日までの、技術の進歩と状況の変化を反映した正当進化と言えるだろう。
■ベースモデルは広く愛されるモニターヘッドホン「ATH-M50x」
「ATH-M50xのワイヤレス版」であるということ。それこそがこのATH-M50xBT2の根源であり、最大の魅力だ。であるから、まずはそのATH-M50xについて改めて確認しておこう。
2007年にリリースされた「ATH-M50」は、比較的にリーズナブルな価格で高いクオリティを得られるモニターヘッドホンとして、世界中のサウンドエンジニアやミュージシャンから高い評価を得た名機。そのリニューアルとして2014年に投入されたのが「ATH-M50x」だ。
名機のリニューアルとなれば賛否両論になりそうなものだが、ATH-M50xはサウンド面でも使い勝手の面でも素直な強化を実現。ATH-M50が確立した定番の地位をそのまま継承し、現在に至るまでモニターヘッドホンの標準機のひとつとして君臨している。
例えば、ビリー・アイリッシュの兄であり、彼女の音楽プロデューサー的な役割を担うフィネアス・オコネルもATH-M50xユーザー。YOASOBIのAYASEも、以前は兄弟機「ATH-M40x」を使用していたが、同氏のInstagramによると現在はATH-M50xのホワイトモデルも導入しているようだ。
自宅での音楽制作からヒットメーカーとなったこのお二人に選ばれていることからもわかるように、ATH-M50xは「アマチュアからプロまでをサポートする身近な名機」として親しまれている。
その身近さを表していると言えるのが、先日発売された限定カラーモデル「ATH-M50x MO」だ。というのも、このカラーバリエーションは、海外を含めて実施されたユーザー参加企画「M50x Series LIMITED EDITION カラー投票」の結果を受けて製品化されたもの。そんな企画が成り立つほどに、ATH-M50xはユーザーから愛されているわけだ。この企画はシリーズを対象にしたものなので、もちろんATH-M50xBT2にも限定カラーモデル「ATH-M50xBT2 MO」が用意される。
実際、楽器の音を大柄にがっしりと描き出し、ひとつひとつの音をしっかりとチェックしやすいところなどは、音楽制作においてヘッドホンに求められる役割に見事に合致。大柄な音像となると代わりに空間が狭苦しくなりがちだが、密閉型でありながら十分に広げられた空間表現も備えるこのモデルではそんなこともない。またくっきりと明確なタッチ、ゴツゴツした感触も出して強靭な低音なども持ち味。DJからも好評というのも頷ける。
■トレンドを押さえてアップデートされた「ATH-M50xBT2」
改めて「ATH-M50xBT2」に話を戻そう。ATH-M50xのワイヤレスモデル第2弾となる本機は、従来モデルの基本コンセプトを踏まえた上で、現在の技術や流行、状況を受けてのブラッシュアップが、音質/機能性の両面で施されている。
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