公開日 2022/06/13 06:30
余裕の駆動力に高音質、その完成度に驚嘆!
Astell&Kern新DAP「KANN MAX」レビュー。“超高出力&低ノイズ”を追求するシリーズ集大成、その実力に迫る
工藤寛顕
2017年にAstell&Kernから登場した「KANN」は、今までの同社の製品とは一線を画したデザインに、DAPとポータブルヘッドホンアンプを重ねたような “ぶ厚い” サイズ感、そして、その印象通りのパワフルな再生能力が大きな話題を呼んだ。今でこそデスクトップに据え置いて使うような大型のDAPが各社から登場しはじめているが、KANNはそうしたニーズにいち早く目をつけた、先駆者的な製品だったといっても過言ではない。
その証左は、さらなる大型化と高出力化を実現した「KANN CUBE」、それと同等のパワーを持ちながらコンパクト化を果たした「KANN ALPHA」と、今や立派なシリーズと化したことにも表れているだろう。
そんなKANNシリーズに、最新モデルとなる「KANN MAX」が登場した。シリーズが積み重ねてきた高出力化&低ノイズ化の歴史の集大成とも言える同モデルが、どのような仕上がりになっているのか、早速チェックしていきたい。
はじめに、KANN MAXの特徴をおさらいしよう。製品を重ねるごとに高出力化を進めてきたKANNシリーズだが、KANN MAXではバランス接続時で最大15Vrmsの超高出力を実現した。これはKANNシリーズで最大の数値であり、先日発売されたACROシリーズの据え置きヘッドホンアンプ「CA1000」と同等の性能だ。ちなみに、ゲイン調整もCA1000同様に4段階へと増加している。
また、DAC部にはESS「ES9038Q2M」を左右で2基ずつ搭載し、シリーズで初めてクアッドDAC構成となったことも見逃せない。対応サンプリングレートも最大PCM768kHz/32bit、DSD 512(DSD 22.4MHz)とスペックアップし、さらに幅広い運用が可能となった。
近年のAstell&Kern製品に搭載されている独自のサウンドソリューション「TERATON ALPHA」も採用されており、同ブランドの培ってきたオーディオ回路設計のノウハウが本機種にも遺憾なく発揮されている。
その証左は、さらなる大型化と高出力化を実現した「KANN CUBE」、それと同等のパワーを持ちながらコンパクト化を果たした「KANN ALPHA」と、今や立派なシリーズと化したことにも表れているだろう。
そんなKANNシリーズに、最新モデルとなる「KANN MAX」が登場した。シリーズが積み重ねてきた高出力化&低ノイズ化の歴史の集大成とも言える同モデルが、どのような仕上がりになっているのか、早速チェックしていきたい。
シリーズ最大の超高出力&最小のコンパクト設計を両立!クアッドDACで音響設計も強化
はじめに、KANN MAXの特徴をおさらいしよう。製品を重ねるごとに高出力化を進めてきたKANNシリーズだが、KANN MAXではバランス接続時で最大15Vrmsの超高出力を実現した。これはKANNシリーズで最大の数値であり、先日発売されたACROシリーズの据え置きヘッドホンアンプ「CA1000」と同等の性能だ。ちなみに、ゲイン調整もCA1000同様に4段階へと増加している。
また、DAC部にはESS「ES9038Q2M」を左右で2基ずつ搭載し、シリーズで初めてクアッドDAC構成となったことも見逃せない。対応サンプリングレートも最大PCM768kHz/32bit、DSD 512(DSD 22.4MHz)とスペックアップし、さらに幅広い運用が可能となった。
近年のAstell&Kern製品に搭載されている独自のサウンドソリューション「TERATON ALPHA」も採用されており、同ブランドの培ってきたオーディオ回路設計のノウハウが本機種にも遺憾なく発揮されている。
超高出力なのに、さらに薄く!背面デザインなど持ちやすさに配慮した工夫も多数
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