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公開日 2022/07/29 13:00
コルグの配信システムでオーディオイベントをネット配信

「Live Extreme」が「OTOTEN」と邂逅。“音がいい生中継配信”の裏側をレポート!

編集部:小野佳希

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KORG(コルグ)が開発した、4K映像やハイレゾ音声にも対応する配信システム「Live Extreme」。過日に開催されたオーディオイベント「OTOTEN」でも、同システムを利用してセミナー会場からのライブ中継が行われたのだが、ステレオとバイノーラルという2種類のミックスを選べるなど、オーディオファンにとって興味深いトピックがいくつかあった。配信の裏側をレポートする。


音にこだわる配信システムがオーディオイベントと必然の邂逅



「Live Extreme」は、上述のとおり4K映像やハイレゾ音声でもインターネット配信が可能なシステム。「Thumva」や「eContent」を始めとする各種配信サービスがLive Extremeを利用して4K/ハイレゾでの音楽ライブ配信などを行っている。

過去に土方久明氏や高橋 敦氏といったオーディオ評論家諸氏による記事でも紹介されてきたように、Live Extremeの大きな特徴が “オーディオ・ファースト” 、つまり音質を最優先するという点。たんにロスレスやハイレゾで配信できるだけではなく、音質を高めるために様々な工夫がなされているのだ。

例えば、映像/音声信号の圧縮回数を少なくすること。一般的な配信システムでは、コンテンツの収録から実際の配信までに2回ほど信号を圧縮するが、Live Extremeではこれを1回で済むようにシステムを構築している。

一般的な配信システム(上)とLive Extremeの違い

また、収録した映像信号と音声信号の同期についても、一般的には映像側のクロックに合わせて処理するのが普通であるところを、Live Extremeでは音声側のクロックに映像を合わせるようにしている。

これらのように、音が劣化する要素はできる限り排除しようとしているのだ。音質を追求するオーディオファンが多数来場するイベントである「OTOTEN」で、Live Extremeが使用されるのは実に自然な流れだったと言えるだろう。

OTOTEN会場の模様をインターネットでライブ配信

会場の空気感をリアルに感じられるバイノーラル配信



また、Live Extremeは、最大8本の信号を同時に配信可能。例えば通常のステレオ音声とマルチチャンネル音声や、ビットレートの違う音声を複数同時に配信し、エンドユーザーが自由に選んで視聴するなどといったことができる。

配信サービス業者にも魅力的なポイント多数。360 Reality Audioにも対応可能

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