公開日 2023/07/01 07:00
上位機「PerL Pro」/スタンダード機「PerL」、どっちを選ぶ?
これがデノンの“シン・TWS”だ! 医療技術を応用して理想の音を実現する「PerLシリーズ」レビュー
野村ケンジ
■医療技術を応用したパーソナライズ機能×デノンサウンドの「シン・TWS」登場
デノンから、斬新なコンセプトと機能性を持つTWS(完全ワイヤレスイヤホン)「PerL Pro(AH-C15PL)」「PerL(AH-C10PL)」の2モデルが発表された。新たに “PerL(パール)” というシリーズ名が与えられたこちらの製品、最新技術を活用することで、真の意味で “全ての人にオススメできる” TWSとなっている。そう、個人個人それぞれにベストなサウンドを作り上げ、全ての人が同じ(ように聴こえる)音で楽しめるパーソナライズ機能が搭載されているのだ。
しかも、そのシステムは乳児の聴覚検査に利用されている方法をベースに全てフルオートで計測、手間いらずで最適なサウンドを作り上げてくれる。まさに、新時代の真なるTWS、某監督の特撮シリーズのごとく “シン・TWS” と呼べる製品だろう。
何を隠そう、筆者はこのシステムの元となるものを知っている。読者の中にも、気がついている人はいるだろう。そう、オーストラリアのイヤホンメーカーnuraが実現した最先端技術だ。それがこのたび、デノン製品として発売されることとなったのは、偶然に偶然が重なった運命の結果といえる。
もともと、日本コロムビアのAV関連機器部門をスタートとするデノンは、2002年に日本マランツと経営統合してディーアンドエムホールディングスとなり、2017年にはサウンドユナイテッドのグループ企業となる。そして2022年、今度はサウンドユナイテッドが医療機器メーカーであるMasimoの傘下となったのだが、そこでMasimoが買収したnuraとの繋がりが生まれることとなった。
さらに、本業の医療機器だけでなく “心の健康を作り上げる” オーディオ機器にも力を入れていくというMasimoの方針とも重なって、このPerLシリーズ誕生へと至ったのだ。まさに、製品として発売されたこと自体が貴重といえる存在だったりする。
とはいえ、nuraというベースがあったものの、そのままロゴを付け直しただけではないのがデノンならでは。円形ハウジングを持つ個性的な筐体デザインはほぼそのままだが、塗装などにちょっとした変更が加えられ、より上質な印象へと変化。パーソナライズ機能「Masimo AAT」も、基本システムはそのまま日進月歩のアップデートが行われている。
さらに、音質に関しては10mm口径ドライバーこそ変わらないものの、“クリアで鮮明、広がりのある空間表現” を目指すデノンならではのサウンドを、サウンドマスターが監修して作り上げている。もともとのよさを活かしつつも、デノンらしさが光る製品が作り上げられているのだ。
■パーソナライズ機能「Masimo AAT」の効果を検証
今回、実際にアプリをダウンロードして「Masimo AAT」によるパーソナライズ機能を行ってみた。「PerL」「PerL Pro」どちらも1週間ほど借用することができたため、何度も計測をやり直してみたが、結果としてはパーソナライズ機能のインテリジェントさに大いに驚かされた。
とにかく、音楽を聴くのがとても楽。人間は音を聴く際、本能的に左右の音の差を脳が補正しているのだが、そういった耳まわりを原因とするちょっとした差異をなかったことにしてくれているようなのだ。
特に左右の音の差をなくしてくれることが大きいようで、とてもリラックスして音楽を楽しむことができる。おかげで、長時間聴き続けていると普段の時よりも “疲れていない” ことに気がつく。これだけでも、大きなアドバンテージといえるだろう。
デノンから、斬新なコンセプトと機能性を持つTWS(完全ワイヤレスイヤホン)「PerL Pro(AH-C15PL)」「PerL(AH-C10PL)」の2モデルが発表された。新たに “PerL(パール)” というシリーズ名が与えられたこちらの製品、最新技術を活用することで、真の意味で “全ての人にオススメできる” TWSとなっている。そう、個人個人それぞれにベストなサウンドを作り上げ、全ての人が同じ(ように聴こえる)音で楽しめるパーソナライズ機能が搭載されているのだ。
しかも、そのシステムは乳児の聴覚検査に利用されている方法をベースに全てフルオートで計測、手間いらずで最適なサウンドを作り上げてくれる。まさに、新時代の真なるTWS、某監督の特撮シリーズのごとく “シン・TWS” と呼べる製品だろう。
何を隠そう、筆者はこのシステムの元となるものを知っている。読者の中にも、気がついている人はいるだろう。そう、オーストラリアのイヤホンメーカーnuraが実現した最先端技術だ。それがこのたび、デノン製品として発売されることとなったのは、偶然に偶然が重なった運命の結果といえる。
もともと、日本コロムビアのAV関連機器部門をスタートとするデノンは、2002年に日本マランツと経営統合してディーアンドエムホールディングスとなり、2017年にはサウンドユナイテッドのグループ企業となる。そして2022年、今度はサウンドユナイテッドが医療機器メーカーであるMasimoの傘下となったのだが、そこでMasimoが買収したnuraとの繋がりが生まれることとなった。
さらに、本業の医療機器だけでなく “心の健康を作り上げる” オーディオ機器にも力を入れていくというMasimoの方針とも重なって、このPerLシリーズ誕生へと至ったのだ。まさに、製品として発売されたこと自体が貴重といえる存在だったりする。
とはいえ、nuraというベースがあったものの、そのままロゴを付け直しただけではないのがデノンならでは。円形ハウジングを持つ個性的な筐体デザインはほぼそのままだが、塗装などにちょっとした変更が加えられ、より上質な印象へと変化。パーソナライズ機能「Masimo AAT」も、基本システムはそのまま日進月歩のアップデートが行われている。
さらに、音質に関しては10mm口径ドライバーこそ変わらないものの、“クリアで鮮明、広がりのある空間表現” を目指すデノンならではのサウンドを、サウンドマスターが監修して作り上げている。もともとのよさを活かしつつも、デノンらしさが光る製品が作り上げられているのだ。
■パーソナライズ機能「Masimo AAT」の効果を検証
今回、実際にアプリをダウンロードして「Masimo AAT」によるパーソナライズ機能を行ってみた。「PerL」「PerL Pro」どちらも1週間ほど借用することができたため、何度も計測をやり直してみたが、結果としてはパーソナライズ機能のインテリジェントさに大いに驚かされた。
とにかく、音楽を聴くのがとても楽。人間は音を聴く際、本能的に左右の音の差を脳が補正しているのだが、そういった耳まわりを原因とするちょっとした差異をなかったことにしてくれているようなのだ。
特に左右の音の差をなくしてくれることが大きいようで、とてもリラックスして音楽を楽しむことができる。おかげで、長時間聴き続けていると普段の時よりも “疲れていない” ことに気がつく。これだけでも、大きなアドバンテージといえるだろう。
- トピック
- DENON
- 完全ワイヤレスイヤホン