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公開日 2023/04/30 07:00
アニメから自主制作映画まで5タイトル

「人に本気で観てほしい作品」をぶつけ合え!推し語りバトル開幕!

編集部:杉山康介

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ついにゴールデンウィークが始まった。今年は長らく続いた行動規制もほぼ緩和されてきたため、旅行やアウトドアレジャーに出かける予定の方も多いだろう。

しかし、家にいても長期休暇だからこそ出来ることもある。例えば映画やドラマ、アニメなどのイッキ見だ。積んでいた作品や気になっていた作品を片っ端から消化していくのもいいが、せっかくなら「人の推し作品」を観てみたい。

友人などから猛烈にオススメされる作品というのは、その人をそこまでアツくさせる、あるいは狂わせる “魅力” があるわけだ。だが、この忙しい現代社会、ドラマ数シーズンと映画数本の大作シリーズをオススメされても「観れたら観るわ」でスルーしてしまうことの方が多いかと思う。時間のある今こそ、それを観るチャンスではないか。

そこで今回、ファイルウェブ編集部内でゴールデンウィークに見てほしい作品をオススメしあう「イッキ見エンタメ推し活バトル」を開催することにした。皆大なり小なりエンタメ好きなので、自分ひとりでは出会えないような作品を教えてくれることだろう。他人の推し語りを見ることでしか摂れない栄養素もあるし。

推したい作品のレギュレーションは「TVシリーズや映画など計2作以上のシリーズものであること」「1つの動画サービスで見放題配信されていること」の2つ。「この作品観よう」と思わせられるか否か、オタクのプライドをかけた真剣勝負が幕を開ける……。

なんとしても観てほしい作品を持ち寄った精鋭達

ちなみに、本記事で登場する動画サービスはどれも初回登録キャンペーンを行っているので、面白そうだと思った作品を視聴するだけでなく、これまで使ったことのないサービスを試してみる機会としても活用してほしい。



杉山プレゼン作品『ゆるキャン△』


杉山:トップバッターということで、僕がオススメしたいのはアニメ『ゆるキャン△』です。TVシリーズが2つと劇場版1本で、どれもAmazon Prime Videoで観ることができます。

(c)あfろ・芳文社/野外活動委員会

杉山:全人類すでに観てるのでは? とも思いますが……かいつまんで説明すると、高校1年生の各務原なでしこがキャンプにハマって、友人と一緒にキャンプで色々なところを巡っていくお話ですね。「ゆる」と付いているけどキャンプ描写はかなりガチめで、舞台である山梨近辺のリアルスポットも出てくるし、ご当地グルメやキャンプ飯も美味しそうで良い。

杉山:ただ、今日なぜここにお出ししたかと言えば、昨年公開の映画がマジですごかったことを伝えたいから。

押野:順番的には1期→2期→映画になるの?

杉山:そうです。2018年に1期が放送されてから2期と映画版の制作決定が発表されたんですけど、2021年に2期が終わった時点で、ほぼ原作の話が消化されていたんですね。なので映画はどんな話をやるんだ? って言われていたんですが、そこで出てきたのが完全オリジナルの、TVシリーズから約10年後のお話だったんです。

杉山:『ゆるキャン△』はいわゆる日常系の作品で、大きな事件や複雑な人間ドラマなどは無いものの、ごくごく普通のハッピーな日常描写が心地良い、穏やかな気持ちで観られるところが人気の理由でもあるんですね。それも高校生の頃の、バイトして貯めたお金で5,000円くらいのキャンプギアを買って大喜びできたりするような、お金はなくても万能感があるような。

杉山:でも映画では全員20代半ばで仕事をしていて、「なかなか皆で集まれないね」とか話してるわけです。そんな中、皆でキャンプ場を作ろう! となるのですが、そこにエグいくらい現実の厳しさが押し寄せてくる。それが普通のドラマといえばそうかもしれないけど、日常系を楽しんでいた心には驚くほどよく刺さるんですわ。

松永:それって拒否反応出ません?

杉山:正直……出ます。今までフワフワの綿菓子を食べていたのに急に激辛を出されるかのような落差ですね。大人になって変わることと変わらないこと、出来ることと出来ないことってあるじゃないですか。序盤では良いキャンプ道具使っていたりと、良い方向の「変わること・出来ること」が描写されるので、悪い方向での「変わること」や、大人になっても・なったからこその「出来ないこと」がより浮き彫りになってくる。個人的に特に辛かったのが、登場キャラの飼っている犬が老犬になってたことで……。

「落差がすごくて心に突き刺さる」と日常系に挑戦した映画版を評する

押野:女子高生日常モノの10年後なんてあまり観たくないけど、それでもハッピーな気持ちになれるの?

杉山:なれます。観て良かったって心から思えます。純粋に作品として面白いですし、何より日常系コンテンツでおそらく顧客が最も観たくないであろう「大人の日常系」をぶつけつつ、それでもファンに名作と言わしめる作品を作り上げた偉業を讃えたい。

杉山:TVシリーズが24分×13話を2シーズンで映画が120分なので、その気になれば1日で全部観ることもできますが、個人的には1日1シーズンごとくらいのスパンで見ていただきたいです。気持ちが日常系に浸かった分、映画がより鋭利に刺さると思うので。

松永:オタク友達の評判が良いのはなんとなく知ってましたけど、ここまでちゃんと内容を聞いたのは初めてですね。

押野:分量的にゴールデンウィークの序盤で見れば、後半で触発されてキャンプに行くこともできるね。

長濱:……本当に行けるかぁ?



長濱プレゼン作品『教場』

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