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パワーフィルターの投入も明言

AudioQuestのCEO が明かすDRAGONFLY上位機とヘッドホンの全貌

公開日 2013/08/23 15:12 ファイル・ウェブ編集部
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高いクオリティを誇るオーディオケーブルやAVケーブルで世界中のオーディオファイルの支持を集める一方、USBメモリーサイズのDAC兼ヘッドホンアンプ「DRAGONFLY」で従来のファン層を超えたヒットを飛ばした米国AudioQuest(オーディオクエスト)。同社CEO兼チーフデザイナーのウィリアム・E・ロウ氏が来社し、開発中の新製品や同社の展望について話してくれた。

AudioQuest CEO/チーフデザイナーのフィリップ・E・ロウ氏

■DRAGONFLYの上位モデル「FIREFLY」が近々登場予定

まずはケーブルブランドである同社が初めて手がけたUSB-DAC兼ヘッドホンアンプ「DRAGONFLY」のスマッシュヒットをどう考えているか、世界的な規模ではどのようなリアクションがあったのか尋ねた。


世界的ヒットとなったスティック型のUSB-DAC兼ヘッドホンアンプ「DRAGONFLY」
「DRAGONFLYは日本、そして北米を中心に大きな成功を収めました。一方、まだまだ我々の知らないマーケットが世界中にあることを学びました。こうした製品の需要はこれからも広がっていくでしょうし、実際DRAGONFLYの売り上げは、世界規模で見るといまだに伸びています。開発者としては、いわゆる専門店とは別の、大型家電量販店でDRAGONFLYを手に取ってくれた一般ユーザーの驚きの反応を見ることはとても嬉しいことです」(ロウ氏)。

DRAGONFLYは登場から1年が経過したが、今後の展開はどうなるのだろうか。ロウ氏はDRAGONFLYの上位モデルが近々登場することも明かしてくれた。

「名前は『FIREFLY』。サイズと形状はそのままに、様々な改良を重ねて更なる音質向上を実現しています。仕様面でも、DSDや192kHz/24bitへの対応を視野に入れています。価格は北米で350ドル程度を検討しています」。

■革新的なBluetoothオーディオ「HUMMING BIRD」も予定

またDRAGONFLYを購入するような、PCオーディオやモバイルオーディオに高い意識を持つユーザーに向けた新製品のプロジェクトもすでに始動しているという。

「こちらは『HUMMING BIRD』という製品です。バッテリーを内蔵したポータブルタイプのDAC兼ヘッドホンアンプといえばよいでしょうか。BluetoothとWi-Fiに対応し、スマートフォンなどの音源を本機で再生することができます。加えて、本体にはmicroSDカードスロットを搭載し、メモリーに保存した音源を再生することも可能です。ここでポイントなのが、その再生を本体から操作するのではなく、Wi-Fi接続したスマートフォンのアプリから操作する点です。その意味でこれはポータブルプレーヤーではありません」。

ロウ氏はさらに、Bluetoothが音質的な可能性を秘めていることも強調。Bluetoothは音が悪いというイメージを持っている方も多いだろうが、技術的な工夫で大幅に音質を改善できる、と語る。「HUMMING BIRDでは、Bluetoothで本物のCDクオリティを実現できるはずです」とロウ氏は自信を見せた。

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