創業時から「ハイレゾ」を意識した製品作り
ATOMIC FLOYD創業者、ストロング氏インタビュー − ブランド初のヘッドホンも企画中
■ヘッドフォン祭では「15万円くらいのモデルだと思った」との声も
−− 先日の「春のヘッドフォン祭2014」ではブースに立たれたんですよね。日本のヘッドホンファンと触れあってみていかがでしたか?
ストロング氏: オーディオに情熱を持っている方がすごく多いですよね。あと、日本ではヘッドホンと同じくらいイヤホン製品がリスペクトされていることも興味深かったです。自分が開発した製品をお客さんが体験している姿を見ることができて嬉しかったです。
−− ヘッドフォン祭で、チタンモデルに対するお客さんからの反応はいかがでしたか?
ストロング氏: 非常に高い評価を頂きました。人によっては5万円弱という価格にとても驚いていて、「15万円くらいの製品だと思った」という声もありましたよ。価格以上の音質であることを評価して頂き、とても嬉しいです。
■創業時から「ハイレゾ」を意識 − 同社初のヘッドホン製品も企画中!
−− 現在、日本でもハイレゾ音源を扱う配信サイトが複数あり、対応機器も増え、ハイレゾの機運が高まってきています。ATOMIC FLOYDブランドとして「ハイレゾ」は意識していますか?
ストロング氏: はい。ブランドを創業したときからハイレゾは意識してきました。今回のチタンモデルも、高域を伸ばし豊かな響きを狙ってチューニングしましたが、結果的にハイレゾ音源を聴いて満足感を得られる音作りになっているのではないかと思います。
ロスレスオーディオも同じだと思いますが、やはり高品位な音源は良いヘッドホン/イヤホンで聴かないとせっかくの高音質を享受できないと思います。ずっと圧縮音源で聴いていた曲をロスレスで聴いたら、全く新しい曲に聴こえるといったこともあると思います。ぜひ多くの方に良いヘッドホン/イヤホンを使ってこういった体験をしてほしいですね。
−− 良いヘッドホン/イヤホンという言葉が出ましたが、今後の製品のビジョンについて、可能なところまでお聞かせ頂けませんでしょうか。
ストロング氏: さらに複雑な部品や珍しい素材、そして複雑な生産方法にチャレンジして高品質なイヤホンを作りたいと思っています。きっとすごい製品が出来上がってくると思いますよ。それに、ヘッドホンも出したいと思っており、製品企画中です。
−− 興味深いですね。ATOMIC FLOYDがヘッドホンを作ったらどんな音がするのか、日本のヘッドホンファンもかなり気になるところだと思います。
ストロング氏: それは…まだ秘密です(笑)。もちろん、「機能」と「スタイル」の両立という開発思想はそのままに、チャレンジしていく姿勢はヘッドホンでも変わりません。
−− 今後の展開を楽しみにしています。本日はありがとうございました。
(インタビュー/記事構成:編集部・杉浦みな子)