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【特別企画】実録:ネットオーディオガチ鼎談

高級オーディオNAS “fidata”「HFAS1」開発の裏側に迫る!アイ・オー&土方久明が本音でNAS談義

公開日 2015/12/07 11:53 インタビュー:土方 久明
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■どちらを選ぶ? SSDモデルとHDDモデルを両方出すことにした理由

開口: アイ・オー・データ機器が最初にオーディオ向けにNASを提案したのは、RockDiskNextの時。3年ほど前ですが、多くのお客さまに使って頂いたので、お客様に向けてアンケートを実施したんです。その中で「SSDモデルとHDDモデルのどちらを使っているか、どっちが好きか」という質問がありました。結果はHDDが6割、SSDが4割でした。私たちにはオーディオ製品開発の経験が無いので、このアンケートが一番の情報ソースです。ほぼ半々でニーズがあるという結果なら、SSDモデルもHDDモデルもやるべきだと。少し前に発売したエントリー向けのNAS「RockDisk for Audio」も、同じ理由でSSDモデルとHDDモデルを両方ラインナップしています。

SSDモデル(HFAS1-S10・左)とHDDモデル(HFAS1-H40・右)。外観上のデザインは共通している

土方: いやあ、よくぞ両方やって下さいましたとお礼を言いたいです。ちなみに、今回のHFAS1を試聴された方からその辺の反応はいかがですか?

開口: それが面白くて。業界筋の方は大抵SSDを好みます。でも音展で数百名のお客様に聴いて頂いた際は、SSDモデルとHDDモデルの評価は半々だったんですよ。オーディオ的な聴き方だとSSDモデルを選ぶ方が大半ですが、音楽性からHDDモデルの方が好ましいという方もいるわけです。結局、音楽の愉しみ方次第で、お客様1人1人その選択は異なるようです。ちなみに土方さんはどちらが好きですか?

土方: 難しいですねえ。先ほどaiko『泡のような愛だった』ハイレゾ版を再生してみましたが、HDDモデルにはパワー感があり、一方でSSDモデルにはとにかく生々しさを感じました。そういえば、通常のSSD機はもっと音が硬質になるイメージがあるんですが、HFAS1のSSDモデルはそういう癖がなくてスムーズに聴けますよね。気のせいかな?

SSDモデルとHDDモデルの音質について語る土方氏

開口: 気のせいでは無く、そういうように作られています。

土方: SSDモデルのHFAS1-S10は、SSDの変な癖がないNASだと思います。SSDを好まない方も世の中には一定数いますが、HFAS1の場合はそんなこともなく皆さんに評判が良いですし。音質傾向としては、クラシックは分解能が高いSSDモデルが良いですね。でも一方で、ジャズやロックはパワーのあるHDDモデルが合います。例えば、「少し音がすっきりしすぎているな」と感じるシステムと組み合わせた場合も、HDDモデルのパワー感はとても効果的です。うーん…ごめんなさい選べないです!(笑)。どっちも良い!

あとどうしても伝えたかったのが、メディアサーバーのTwonkyをカスタマイズしているところ。例えば、FLACやDSDなどの音声フォーマット別で表示ができたり、新たに追加された「アルバム」という項目もある。NASに追加した楽曲はすぐに聴きたいので、ここ、かなり便利ですね。また、先に出たRockDisk for Audioでも採用されていましたが、フォルダ内部を直接表示した場合でもしっかりと曲順に表示されますし(※タグに曲順が入っている必要がある)、このようなナビゲーションツリーの変更には、アイ・オー・データ機器の大きな技術力を感じました。これらの特徴は、ネットワークオーディオの根本的な使いやすさに繋がると思います。

さらにこれは完全に個人的な要望なんですが(笑)、アルバムを「レーベル」別にソートして、しかも「発売年月日順」に表示させたい。たとえばJazzのレーベル、ブルーノートを選択すると、Miles Davis Vol.1 [1501]からズラッと表示されたり。また「ジャンル」「スタイル」「アルバム」というソートも行ってほしいのですが、どうでしょう?

開口: 私たちとしても、理想を言えば、どんな入り口からでも「アルバム」「アーティスト」など複数のキーで絞れる方が便利だと思っています。他にも「アーティスト>アルバムなど複合検索が上位に表示されるように変えてほしい」という意見を頂くこともあり、そのあたりは問題意識を持って、できるできないも含め今後も検討を続けていく予定です。タグに関しては、リッピングソフトやデータベースによって差もあり、また手入力しないといけないものをどこまでサポートするかというのは、メーカーとしては判断が難しいところではあるんですが…。でも、貴重なご意見ありがとうございます。

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