新“11シリーズ”のSACDプレーヤー
「DCD-SX11では“旗艦モデル超え”を狙った」− デノン開発者が込めた想いを語る!
−− 設計者として、サウンドマネージャーが山内氏に交代したことから受ける影響はあったのでしょうか。
出口氏 今までと違う、と言うほどの違いはなかったですね。私が入社した時の上司が山内で、これまでも一緒に製品開発を行ってきた経験がありましたので。山内とは2008年発売の前フラグシップモデル「DCD-SX」に迫るようなものが出せたらいいよね、と話していました。
−− DCD-SXは発売時の価格が約80万円と、現時点でのトップエンドであるDCD-SX1(約55万円)よりもさらに価格帯が上になるモデルでした。
出口氏 山内がサウンドマネージャーに就任する以前の、設計者としての代表作がDCD-SXでした。そして今回は、山内にとって設計者ではなくサウンドマネージャーとして初めての製品ですから、その意味でもDCD-SXを意識していたのではないでしょうか。こういった開発背景からしても「DCD-SX1の弟モデル」とは言えないですね。
■空間表現の豊かさはには特に注目してほしい
−− 読者の皆様、デノンファンの皆様にDCD-SX11の音を聴いていただくにあたって、どのようなところに耳を傾けていただきたと考えていますか?
出口氏 艶っぽさ、そして空間表現の豊かさは、これまでのどのモデルよりも秀でていると思います。ユーザーエクスペリエンスについては、USB-DAC再生に加えて、USBメモリーでも5.6MHz DSDや192kHz/24bit PCMのほとんどのファイル形式に対応しています。音が良くて、これだけ使いやすいとあれば、36万円という価格は正直お買い得だと思います。
−− ディスクドライブやUSB-DACも新規設計で、USBメモリーやハイレゾ収録のデータディスクまで再生できると考えたら、確かにかなり戦略的な価格設定です。
出口氏 全てが新規設計の上に、音質パーツもデノンカスタムの新規設計品をいくつも採用しています。今になっていみると、よく完成することができたなあ思いますね(笑)。部品メーカーの皆様にも感謝しています。
−− 本日お話を伺って、部品調達だけでも大変だと言われる時代に、ディスクプレーヤーをゼロから作るというのは本当に大変なことだと、改めて感じさせられました。
出口氏 さすがに疲れましたね。少し休ませて欲しいです。(笑)
−− そうは伺いつつも、今後の新製品にも期待してしまします。本日はありがとうございました。
(構成:編集部 小澤貴信)
出口氏 今までと違う、と言うほどの違いはなかったですね。私が入社した時の上司が山内で、これまでも一緒に製品開発を行ってきた経験がありましたので。山内とは2008年発売の前フラグシップモデル「DCD-SX」に迫るようなものが出せたらいいよね、と話していました。
−− DCD-SXは発売時の価格が約80万円と、現時点でのトップエンドであるDCD-SX1(約55万円)よりもさらに価格帯が上になるモデルでした。
出口氏 山内がサウンドマネージャーに就任する以前の、設計者としての代表作がDCD-SXでした。そして今回は、山内にとって設計者ではなくサウンドマネージャーとして初めての製品ですから、その意味でもDCD-SXを意識していたのではないでしょうか。こういった開発背景からしても「DCD-SX1の弟モデル」とは言えないですね。
■空間表現の豊かさはには特に注目してほしい
−− 読者の皆様、デノンファンの皆様にDCD-SX11の音を聴いていただくにあたって、どのようなところに耳を傾けていただきたと考えていますか?
出口氏 艶っぽさ、そして空間表現の豊かさは、これまでのどのモデルよりも秀でていると思います。ユーザーエクスペリエンスについては、USB-DAC再生に加えて、USBメモリーでも5.6MHz DSDや192kHz/24bit PCMのほとんどのファイル形式に対応しています。音が良くて、これだけ使いやすいとあれば、36万円という価格は正直お買い得だと思います。
−− ディスクドライブやUSB-DACも新規設計で、USBメモリーやハイレゾ収録のデータディスクまで再生できると考えたら、確かにかなり戦略的な価格設定です。
出口氏 全てが新規設計の上に、音質パーツもデノンカスタムの新規設計品をいくつも採用しています。今になっていみると、よく完成することができたなあ思いますね(笑)。部品メーカーの皆様にも感謝しています。
−− 本日お話を伺って、部品調達だけでも大変だと言われる時代に、ディスクプレーヤーをゼロから作るというのは本当に大変なことだと、改めて感じさせられました。
出口氏 さすがに疲れましたね。少し休ませて欲しいです。(笑)
−− そうは伺いつつも、今後の新製品にも期待してしまします。本日はありがとうございました。
(構成:編集部 小澤貴信)