「Mr.ブルーレイ」パナソニック小塚氏に直撃
次世代BD「ULTRA HD BLU-RAY」規格の詳細をキーマンに聞く。4K/HDRで“究極高画質”へ
■マネージド・コピーはどうなる?
さて、冒頭で簡単に触れた、次世代BDで検討されている「マネージド・コピー」、いわゆるBDリッピングについては、今回の取材で確認したところ、検討されているのは確かなようだ。ただし、現時点ではBDAとして具体的なことを公表できる段階ではなく、導入するかどうかも含めて議論している最中とのこと。
もしマネージド・コピーが導入されるとしたら、その著作権保護には「SeeQVault」が採用される可能性が高いが、パナソニックとしては同社のDIGAがすでにSeeQVaultに対応していることもあり、BDA関係各社の同意が取れたら、規格に盛り込みたいという意向を持っているとのことだ。
もう一つ、4K放送のULTRA HD BLU-RAYへの録画・保存については、いまのところBDAでは議論されていない。まずは再生専用規格としてスタートすることになる。
■ULTRA HD BLU-RAYの規格化のスケジュール
最後になるが、ULTRA HD BLU-RAYの規格化・商品化のスケジュールについて紹介しよう。
「ULTRA HD BLU-RAY」規格は、3〜4月には規格書が完成し、その後テストツールの提供や契約書の締結などを準備した後、2015年夏には規格がリリースされるというスケジュールで進んでいる。その後、年内にもプレーヤーが登場する予定だ。
最後の光ディスク規格になる可能性もある、最高の映像体験を提供する「ULTRA HD BLU-RAY」が今年中に市販されたら、さらに「高画質」にスポットライトが当たるようになるだろう。実に楽しみだ。
(折原一也)