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■「その存在が信じられない」最強のクリエイティブマシン type R
type Rは現在のVAIOのデスクトップPCのフラッグシップモデルに位置づけられる。フラッグシップモデルとして特異なのは、このtype Rがディスプレイ一体型モデルであることだ。
現在、多くのPCメーカーが一体型PCを作っているが、その多くは一般向けモデルであり、ハイエンドモデルはタワー型であるのが普通だ。これはハイエンドモデルの搭載するCPUやグラフィックスチップがその高性能ゆえに発熱も高く、一体型にすることが難しいという理由が大きい。
そんな中、type Rは高性能なクワッドコアCPUを搭載したモデルでも、多くのデスクトップ型PCに比べて静かな動作音を実現している。さらに、そのボディの厚さはわずか9.8cm。これが驚異的なことであるのは言うまでもない。
ビデオチップはNVIDIA GeForce 9600M GT GPUを搭載で、PureHDによりブルーレイビデオも軽々と再生できるし、ある程度の3Dゲームもこなせる。そしてCUDAにも対応しているので、対応ビデオアプリケーションであれば高速処理が期待できる。
搭載液晶は25.5インチ1,920×1,200ドットという高解像度であり、Adobe RGBカバー率は96%、NTSC比(u'v')103%(リッチカラー)と高い色再現性を持ち、フォトレタッチやビデオ鑑賞に威力を発揮する。
また、そのディスプレイの横にはtype Rのために開発されたリニアラインドライブと呼ばれる幅わずか2cmの5.5W+5.5W縦型スピーカーを搭載、加えて背面に11Wのウーファーユニットを搭載している。そして、これらをドライブするために、フルデジタルアンプ「S-Master」が搭載されている。
type Rは「一体型PCは一般向けモデル」という常識を越え、現在のトップレベルの技術を集積して、高性能な一体型PCとしてまとめ上げたところにアイデンティティがある。
なおtype Rにはビデオ編集TV視聴向けのビデオエディションとフォトレタッチ向けのフォトエディションの2つのラインがある。基本的にはクリエイティブワークをしたい人のための機種だが、その画質や音を生かして、自分の部屋でパーソナルシアター的に使うのもいいだろう。
最近type Rは価格が下がり、ソニースタイルでフォトエディションモデル「VGC-RT91JS」を選び、ブルーレイドライブ、クワッドコアCPU「Q8200」を選択した場合の価格は20万円代前半と、その性能を考えればかなりお買い得と言えるだろう。