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レコーダーの使い方が変わる! パナソニックの新サービス「ミモーラ」の威力とは
■「とにかく大量に録画できる」の次なるステップとは
現時点でのミモーラを使ってみるだけでも、番組の見方を変えてしまう可能性を秘めた、非常に面白いサービスであることを実感する。
しかし一方、ミモーラがあくまで「DIGAに録画した番組の検索サービス」である事が引っかかる人もいるかもしれない。シーン検索で自分が見たい内容をすぐに見つけられると言っても、そもそも録画してない番組は検索できないのだ。
ミモーラを使いこなす最大のポイントは、本当に観るか観ないかはひとまず置いておいて、HDDにとにかく番組を録画しておくことだ。毎日使う機能と考えるとミモーラは自動録画と相性が良い(本当に相性が良いのはCELLレグザなど全番組録画の録画対応機器だが…)。
DIGAは、新番組録画を除いて自動録画機能を装備していないが、ミモーラの兄弟分である遠隔録画サービス「ディモーラ」と連動した自動録画で、多くの番組をDIGAに録画することが可能。これでミモーラをさらに便利に使いこなせる。
ネットサービスに頼らない方法もある。例えば番組を録画する際、繰り返し録画で「自動更新」(繰り返し録画の際、1回前の番組を上書き消去する)でニュースなどを片っ端から録画するよう設定しておけば、HDD容量がいっぱいになる心配もなく、いろいろな番組をカバーしやすい。
■増えてきた「見る」行為を便利にする機能
BDレコーダーを使っていて「いくら大量に録画できても、全部の内容を見切れない!」というジレンマに陥ってしまった人も多いはず。こういった悩みを解決する機能を、各社が続々と提供し始めている。
東芝は「Regza Apps Connect」の機能として「RZタグラー」を用意している。このサービスはユーザー自身がタグ情報を入力するのがキモで、利用者の主体的な取り組みが必要。ただし、だからこそユニークなタグリストが生まれやすいという利点がある。
一方のミモーラは、番組詳細情報を専門の会社が組織的に入力しているので、データの抜けがほとんどなく、豊富な情報が用意されている点が大きなアドバンテージと言えるだろう。ただし有料サービスであり、ユーザーが作成したユニークな番組情報なども利用できないのはRegza Apps Connectとまったく逆だ。
どちらのサービスも、大量に録画した番組を便利に「見る」ためのサービスだが、アプローチが異なっている点が興味深い。
いずれにせよ、この2つのサービスはBDレコーダーの次なる進化の方向性を明確に示したものと言えるだろう。
(折原一也)