[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第88回】最新ハイレゾDAP全13モデル、音質・特徴・使い勝手を総まとめ<'14年上期版>
さて、では表について、*を付けた部分の補足と末尾の主観評価についての説明だ。なお薄い青にしてある部分はそのモデルが他に対して突出して優位な注目ポイント。なお発売後にファームウェアアップデートで実現されたスペックや機能も、可能な限り追いかけて反映させている。
▼実売目安
ヨドバシカメラオンラインショップでの6月9日時点。AK100IIとDX90jは未発売で予想価格も発表されていないので空欄。NW-F880シリーズは最低容量最低価格のNW-F885の価格をピックアップ。HM-802とHM-901は本体のみの価格。両機種は別売のアンプカードが必須で、アンプカードはその種類によって値段が異なる。
▼PCM仕様
FiiOのX3とX5は国内代理店の公式サイトの記載としては192kHz/24bitだが、その国内公式サイトからもリンクされている、本国サイトで公開の最新ファームウェアの説明には最大64bitへの対応が記載されている。しかし国内向け情報ではその点は触れられておらず、また僕としても動作確認はできていないので、その点は()内での記述とした。動作するとしてもダウンコンバート再生だとは思うが…。
▼ライン出力
第2世代AKシリーズが「ヘッドホン兼用」となっているが、これはサッと呼び出せる設定から、ヘッドホン出力の音量設定を一発でライン出力相当に合わせられるという機能。
▼連続再生
各機種の公式に記載しているスペックのうち負荷が高い状態、例えば192kHz再生時と44.1kHz再生時のスペックが併記されていれば前者をここに写している。AK100IIはこの部分のスペックがまだ確定していないようなので空欄。
▼容量拡張
実際にはもっと容量の大きなカードを使える場合もあるようだが、ここでは6月9日時点でのメーカー公式スペックを引用。
▼寸法
ソニーの両モデルは「外形寸法」と「最大外形寸法」が両方とも記載されており、ここには「最大」の方を写した。
▼重量
HiFiMANの両モデルは「Standard Amplifier Card」搭載時の重量。
▼主観評価(音質・操作性・携帯性・コスパ)
「音質」「操作性」「携帯性」「コスパ」は僕の主観による評価なので参考までに。ざっくりと×△○◎での評価だ。2モデルの評価が同じであれば、その部分についての僕の印象は「良し悪しの差がないわけではないがユーザーの好み次第でひっくり返る程度」といったところと受け取ってほしい。AK100IIとDX90jの「音質」は音質が仕上がっていない開発中個体での評価で、「コスパ」が空欄なのは前述の通り価格未定のため。
…では続いて、前述の「これにさえ目を通してもらえたらそれ以降の本文って読まなくてよくね?なスペック&主観評価一覧表」における「それ以降の本文って読まなくてよくね?」こと、各モデルのポイント解説に進もう。前述のように詳しいレビューは散々既出であるので、あくまでもポイント解説だ。
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