<山本敦のAV進化論 第31回>
オーディオとウェアラブルの“おいしい関係”? − サムスン「Gear S」「Gear Circle」レビュー
本体背面には心拍センサーを搭載しており、Gear S単体で心拍数を計測・記録ができる。ウェアラブル端末の定番である歩数計のほか、女性に嬉しい紫外線のチェック機能なども備えた。他にもニュースや天気、Googleカレンダーと連携させてスケジュールの確認もできる。
これらの基本機能のほか、Samsung GALAXY Appsで公開されているGear専用アプリも追加できる。ストアを一望してみるとGear S専用の「Operaブラウザ」や各種ゲーム、音声メモなどのユーティリティが揃っている。まだ発売されたばかりなので数や種類はそれほど多くないが、これからの充実に期待したい。Gear SからペアリングしているスマホのLINEやTwitterなどのアプリを起動させる機能もある。
■オーディオプレーヤーとしてもイケてる「Gear S」
今回本機をテストする上で、筆者が最も気になっていた機能がGear S単体で楽しめる音楽再生だ。ハイレゾ再生にはまだ対応していないが、スマートウォッチとワイヤレスイヤホンだけで音楽再生が行えるのはうれしい。
先述の通り、本体には4GBのメモリーが内蔵されていて、こちらに保存したMP3/WMA/AAC/M4A/OGG形式の音楽ファイルが再生できる。楽曲のアーティストやタイトル、ジャケ写の表示にも対応する。
本体に楽曲データをコピーする方法は大きく2通りある。ひとつはペアリングしたスマホからBluetooth経由で移す方法。Gear Managerアプリから転送したいタイトルをチェックして送ることができて、転送もスピーディーだ。
もう一つは、本体設定から「Gearの情報」>「USBデバック」をONにして、PCにUSBケーブルでつないでファイルを移す方法だ。Gear Sを単体で使いたいユーザーにとってはこちらの使い方がメインになるだろう。ギャラリーへの画像追加も同じ方法でできる。
実際にトライしてみたところ、残念ながらMac OSには対応していないようで、筆者のMac OS X Mavericks/Yosemite、10.6 Snow Leopardの環境で試してもGear Sをマウントできなかった。Windows 7では問題なくマウントに成功したので、Gear Sを単体で使うにはWindowsパソコンが手元にあった方ができることの幅が広がりそうだ。
■音楽再生操作はレスポンスがよく快適
楽曲転送後は、ジャケ写が表示されているプレーヤー画面の中央をタップすると、楽曲の再生・停止、曲送りなどのコントロールパネルが表示され、画面を下から上に向かってフリックすると本体に保存した楽曲のリストが出てくる。