<山本敦のAV進化論 第31回>
オーディオとウェアラブルの“おいしい関係”? − サムスン「Gear S」「Gear Circle」レビュー
Bluetoothのバージョンは「3.0」に対応し、aptXの高音質オーディオコーデックをサポートしている。またBluetoothをベースにサムスンが独自に開発した高音質ワイヤレス伝送技術「Samsung HD」に対応したことが本機ならでは。音楽リスニング以外にも本体に内蔵するマイクを使ってハンズフリーで通話したり、ペアリングした端末を「Sボイス」で操作することも可能だ。バッテリーの容量は180mAh。USBチャージで充電ができて、最長9時間の連続音楽再生に対応する。
本体の両側イヤホンにマグネットセンサーが搭載されており、着脱のアクションに通話の受話・終話、または音楽再生の一時停止が連動する。イヤホンは先端を外して、本体を縦の位置に向けて耳に装着する。右イヤホンの外側がタッチパッドになっていて、上下にスワイプすると音量のアップダウンになる。その上にあるPlay/Talkキーは、楽曲の再生停止や送り操作などに使う。
GALAXYシリーズと組み合わせで使う場合は、Gear Magangerアプリを使うとペアリングが簡単にできるほか、イコライザー機能「SoundAlive」の設定もアプリから行える。
なお、1台のGALAXY端末に対して、Gear SとGear Circleを同時にペアリングしておくこともできるので、バッグに入れたGALAXYに保存した音楽をGear Circleで聴きながら、GALAXYで受信したメールをGear Sでチェックするといった使い方も可能だ。
■GALAXY Note Edgeと組み合わせて音楽再生を試す
今回はGALAXY Note Edgeと組み合わせて本機の音を試聴した。本機はBluetoothヘッドセットなので、接続されたモバイル端末に電話やメールが着信した際には音声で知らせたり、ネックバンドに内蔵されたバイブ機能が振動する。あまりメールの着信が頻繁に届いて、音楽再生時に邪魔に感じられるようであればGear Managerからアプリごとに通知のON/OFFも選べるようになっている。
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