[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第126回】最新“2強”ハイレゾ再生アプリ「HF Player」と「Ne Player」機能比較まとめ
■最初のお仕事は曲の転送
ハイレゾ再生アプリを使い始めるにあたってまず最初の作業はそのアプリにハイレゾ音源ファイルを転送することだ。…なのだが、ここが結構面倒だったりする。僕はAndroidスマートフォンは持っていないのでそちらでの状況は詳しくは実感できていないが、少なくともiOSでのこの作業は全くスマートではなかった。
iTunesのアプリ設定画面に各アプリごとにPCからアプリへファイルを転送する設定項目があるので、そこでアプリを選んでファイルやフォルダを選んで転送を実行する。
文章的には一文で済んでいるが実際には面倒だ。これはその場その場での「転送」であって自動「同期」の設定ではないので、ハイレゾ音源を新たに購入したら「iTunesのアプリ設定画面に各アプリごとにPCからアプリへファイルを転送する設定項目があるので、そこでアプリを選んでファイルやフォルダを選んで転送を実行する」して、また次に購入したらまた「iTunesのアプリ設定画面に各アプリごとにPCからアプリへファイルを転送する設定項目があるので、そこでアプリを選んでファイルやフォルダを選んで転送を実行する」して、さらにまた新たに購入したらまた「iTunesのアプリ設定画面に以下略」だ。
これはHF PlayerでもNe Playerでも共通の面倒さなので、おそらくはiOS/iTunes側がそういう機能しか許していないのだろう。となれば両社によっての改善は難しく、今後も微妙だ。
ただしどちらのアプリもiOS標準の音楽機能のライブラリの曲も再生できるので、そちらに同期してある非ハイレゾ(厳密には48kHz/24bitまでならハイレゾも)の曲は特別な手順なく楽しめる。
つまりAppleが48kHz/24bitを超える曲も普通にiOSに同期できるようにしてくれれば解決なのだが…
だがさらにしかし、両アプリはこのファイル転送問題について新たな提案を行ってきている。それらについては後ほど紹介する。